
1. さまざまな不妊治療の検査
「妊娠を希望しているのに、なかなか授からない。」という方は、不妊検査をおすすめします。
不妊検査とは、男女それぞれが、複数の検査を受けることにより、不妊の原因を調べる検査です。
そんな不妊検査の中でも、女性側の検査項目の1つに、子宮内膜組織検査があります。
2. 子宮内膜組織検査とは?
子宮内膜組織検査とは、子宮の内膜組織を採取して、子宮内膜の発育やホルモンなどを調べる検査です。
子宮内膜組織検査の方法
子宮内膜組織検査は、診察台に仰向けになった状態で行われます。
直径3mmほどの医療器具を使用して、子宮底部の2か所から組織を採取します。
そして採取した細胞を、顕微鏡などを使用し、調べていきます。
子宮内膜組織検査の時期
子宮内膜組織検査は、排卵日から4〜5日目に行います。
高温期に子宮内膜を採取することで、受精卵を育てるためのホルモンや、栄養分の状態が分かるためです。
検査前に用意するもの
検査前に用意するものは、病院やクリニックによって、それぞれ指示が多少異なります。
基本的には、検査後に少量の出血の可能性があります。
そのため、ナプキンとショーツを持参するように指示がある場合があります。
子宮内膜組織検査の費用
子宮内膜組織検査の費用は、通院する病院やクリニックによってさまざまです。
しかし、おおまかな目安としては5000円程度が多いようです。
もちろん、他の検査などと併用して行われる場合は、他の費用も加わります。
正確な金額を知りたい方は、かかりつけの病院に問い合わせてみるとよいでしょう。
子宮内膜組織検査の所要時間
基本的には、診察台に乗って、細胞の採取をするだけですので、あまり時間はかかりません。
検査自体にかかる時間は、5〜10分程度の場合がほとんどです。
3. 子宮内膜組織検査での異常と治療
子宮内膜組織検査で分かること
子宮内膜組織検査で発見できる異常は、大きく分けて2種類です。
- 子宮内膜の異常
- 内分泌系の異常
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
子宮内膜の異常
子宮内膜の異常の中で、代表的なものが「子宮内膜増殖症」です。
生理終了から排卵までの間には、卵巣から女性ホルモンの1つ「卵胞ホルモン(エストロゲン)」が分泌されます。
そしてこの影響を受けて、受精卵が着床しやすいように、子宮内膜が適度に分厚くなります。
しかし、子宮内膜が過剰に反応することで、子宮内膜が過剰に増殖してしまいます。
内分泌系の異常
子宮内膜の状態は、生理周期によって、卵巣から分泌される女性ホルモンの作用が大きく影響します。
そして、正常なホルモン環境では、子宮内膜は生理周期の間に増殖・分化・剥離のサイクルを繰り返します。
しかし、ホルモンの分泌が正常ではない場合、子宮内膜増殖症や子宮体がんの原因となります。
検査で見つかった異常の治療について
子宮内膜組織検査で、子宮内膜増殖症や子宮体がんの可能性が見つかった場合は、そこから複数の検査を行う場合もあります。
これは、子宮内膜増殖症にも、いくつかのタイプが存在するためです。
そのため、異常の種類や時期などによっても、治療法は変化します。
基本的にはホルモン投与での治療や、手術での治療が行われます。
4. 子宮内膜組織検査の痛みと注意点
子宮内膜検査の痛みについて
子宮内膜検査を受けるにあたって、痛みを心配している方は多いのではないのでしょうか?
検査自体は、子宮内膜組織を採るだけですので、強い痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、組織を少なからず傷つけてはいますので、全く何も感じないということもありません。
病院や担当医によって痛みが変わる場合も
そもそも痛みの感じ方には個人差があり、全く無痛とはいいきれません。
そのため検査を受ける時の状態や、医師の腕などによっても、痛みの度合いは変わります。
また、子宮内に異常がある場合などにも、痛みを伴うことがあります。
どうしても痛みが不安な方は
どうしても、痛みが不安だという方もいると思います。
そんな方は、事前に担当の医師に、自分が痛みに弱いことを伝えておくことが大切です。
その結果、できるだけ痛みの少ないように対策をしてくれる場合があります。
そして、余計な力をなるべく入れないように、できるだけリラックスして検査を受けましょう。
検査の危険性と検査後の状態
検査自体の危険性は、極めて低い検査です。
しかし先ほども説明した通り、子宮内膜組織を少なからず傷つける検査です。
そのため、検査後1~2日ほどは、少量の出血や鈍い痛みを感じることもあります。
検査後に注意すべきこと
検査後は、細胞膜に小さな傷がついた状態ですので、普段より雑菌が入り込みやすくなっています。
そのため検査後3~4日後まで、性交症や激しい運動、入浴などは控えた方がよいでしょう。
検査後に、無理をしてしまうと、不妊の原因を新たに作りかねません。
そのため、日常生活の中でも最低限のことだけを行い、安静に過ごしましょう。
マカ・葉酸サプリを超えたピニトール配合の妊活サプリ・ベジママとは?
探す・口コミを見る