子宮鏡検査とは?どんな方法で何がわかる?費用はどれくらい?

1. 不妊の原因を調べる不妊検査

「妊娠を望んでいるのに、なかなか妊娠できない。」という方は、一度不妊検査してみることをおすすめします。

不妊検査とは、さまざまな検査を経て、不妊の原因を調べ、妊娠の可能性を高めるための検査です。

そのため検査には、男女それぞれに、複数の検査項目があります。

その中で、女性側の検査の1つに、子宮鏡検査があります。

2. 子宮鏡検査とは?

子宮鏡検査とは、子宮内に異常がないかを調べるための検査です。

子宮鏡検査の方法

検査は、モニターが完備された、手術室などで行われることが多いです。

仰向けに寝た状態から、直径約3~5㎜ほどの非常に細い内視鏡(ファイバースコープ)で、子宮内部を観察します。

同時に子宮内に滅菌した生理食塩水を流して、子宮を膨らませます。

そして、医師と共に、モニターを確認しながら検査を行います。

子宮鏡検査の時期

子宮鏡検査は、いつでも受けられる検査ではありません。

基本的に、子宮内膜が厚くなっていない時期に行います。

よって、子宮内を観察しやすい、生理が終わる時期に行うのがベストです。

生理初日を1日目とした場合、生理が終わる5日目~10日目あたりが、検査日の目安です。

子宮鏡検査の時間と費用

検査にかかる所要時間は、それほど長くはありません。

およそ5〜15分程度、医師とモニターを確認しながら行われます。

費用も、それぞれの病院やクリニックによってさまざまです。

子宮鏡検査は、保険の適用対象となります。

おおまかな目安として、5,000円前後と考えてください。

子宮鏡検査の痛み

子宮鏡検査は、子宮内に内視鏡を入れるので、痛みが不安な方も多いと思います。

検査時は、内視鏡や食塩水を子宮内に入れるため、子宮の内圧が上がります。

そのため、下腹部に違和感や痛みを感じる場合があります。

痛みがひどく、検査を続けるのが難しい場合、子宮内の水の量を調節するなどして対処します。

痛みへの不安が大きい子宮鏡検査

子宮鏡検査への不安の中で、もっとも多いものが、この痛みについてです。

しかし、必ずしも全ての人が痛みを感じるわけではありません。

生理のような鈍痛だという方もいれば、キーンとした痛みがあるという方もいます。

もしも、強い痛みを感じた場合は、遠慮せずに医師に相談するようにしましょう。

子宮鏡検査の出血について

検査中は子宮内に内視鏡を入れますので、まれに子宮内部が傷つくことがあります。

その場合は、少量の出血があります。

3. 子宮鏡検査で分かること

子宮鏡検査では、子宮と卵管口の異常を調べることができます。

子宮内の異常

子宮内で見つかることの多い異常には、下記のものがあります。

  • 子宮内膜ポリープ
  • 粘膜下筋腫

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜から内側に向かって、キノコ状に突起している腫瘍です。

大きさも10cm近くの大きなものから、1cm以下の小さなものまでさまざまです。

子宮内膜ポリープはほぼ良性ですが、ごくまれに、悪性の子宮内膜ポリープが見つかることもあります。

粘膜下筋腫

子宮の内壁を覆う粘膜のすぐ下にできる筋腫で、子宮内腔に向かって発育します。

この筋腫には、茎がついた有茎粘膜下筋腫があり、さくらんぼ状に筋腫が茎にぶら下がっています。

筋腫があると、子宮が筋腫を異物と判断し収縮して、受精卵を子宮の外に排出してしまいます。

卵管口の異常

卵管口に見つかることの多い異常には、下記のものがあります。

  • 卵管狭窄
  • 卵管閉塞

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

卵管狭窄

卵管の長さはおよそ10cm、内径は細い部分で1mm程度です。

卵管は、精子と受精卵の通り道です。

その卵管が、卵管炎によって癒着を起こして、狭窄してしまうことがあります。

卵管が狭窄した場合、精子や受精卵が通りにくくなり、妊娠の可能性が低くなります。

卵管閉塞

卵管閉塞も、卵管狭窄と同様に、卵管炎によって癒着を起こす異常です。

しかし卵管閉塞の場合は、卵管口が閉塞しており、完全に精子や受精卵が通れない状態になります。

両側の卵管が完全に閉塞してしまうと、性交渉や人工授精などでの自然妊娠は望めなくなります。

4. 異常が見つかった場合の治療

このように、異常が見つかった場合は、それぞれに適切な治療にステップアップします。

子宮内の異常

子宮内膜ポリープ

ポリープの大きさや、良性か悪性かなどによっても治療法が変わります。

良性で小さめのポリープの場合、検査の間に、そのまま切除を行う場合もあります。

当日に治療ができないようなポリープは、検査後に療方針を決め、後日手術を行うことになります。

その他にも薬物療法として、中容量ピルを数か月服用し、治療することがあります。

しかし、この方法はあまり効果が高くありません。

粘膜下筋腫

粘膜下筋腫が見つかった場合にも、大きさや筋腫のタイプ、良性か悪性かなどによって治療法が変わります。

基本的には、筋腫も手術によって切除する場合がほとんどです。

こちらも、複数の検査を受けて治療法を決めて、後日手術を行うことになります。

卵管の異常

クラミジアの治療

卵管狭窄や卵管閉塞など、卵管炎の1つに、性感染症であるクラミジアが原因菌となっている場合があります。

クラミジアは男女共に感染する恐れがありますので、抗生物質で、パートナーと同時に治療を行います。

しかし、クラミジア感染症の治療自体は可能ですが、炎症で閉鎖してしまった卵管は、投薬治療では治せません。

卵管形成手術

卵管狭窄や卵管閉塞などが原因の場合、手術によって、卵管の通過性を回復する方法があります。


しかし、炎症が原因で卵管が閉鎖した場合は、通過性が回復しても、妊娠率はさほど上がりません。

そのため、年齢が30歳前後までで、術後、自然に近い妊娠を強く望む場合ならば試してもよいでしょう。

手術後2年たっても妊娠しない場合は、体外受精などにステップアップすることを検討する方がよいでしょう。

体外受精

卵管閉塞や卵管狭窄などの場合でも、片側の卵管であれば、性交渉や一般不妊治療での妊娠を期待することができます。

ただし、両側がつまっている場合には、体外受精や顕微授精を選ぶケースがほとんどになってきています。

体外受精は卵管を必要としませんので、妊娠の確率を高められます。

5. 子宮鏡検査後は妊娠しやすくなる?

先ほども述べたように、子宮鏡検査は、生理食塩水を流しながら行います。

よって、子宮内がきれいになり、検査後6ヶ月間程度は、妊娠しやすくなります。

6. 子宮鏡検査の注意点や危険性

注意点は、病院やクリニックによっても、多少の違いがあります。

基本的な注意点や、事前に準備するものなどについて紹介します。

検査に持参するもの

検査前の準備は、かかりつけの病院やクリニックによっても違います。

基本的には、ナプキンとショーツを持参するように、指示のある場合が多いようです。

これは、検査後に少量の出血の可能性があるためです。

検査に危険性はあるの?

痛みを伴う場合もある子宮鏡検査は、危険性を感じる方も少なくありません。

しかし、検査自体に危険性はほとんどありません。

まれに子宮が傷ついたり、膣内の細菌がお腹の中に入り、炎症を起こしたりすることが報告されています。

検査にあたっての注意点

基本的に検査3時間前には、食事を済ませます。

検査後は、すぐに食事もでき、通常と同じように過ごせます。

しかし当日〜数日間、出血している間は、入浴(シャワーは可)や性交渉は控えることになります。

不妊の可能性を感じている方は、なるべく早めの不妊検査をおすすめします。

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