臨月の内診出血とは?いつまで続く?おしるしとの違いは?

1. 内診出血について

内診(女性器内の診察)の刺激によって起こる出血を、内診出血と呼びます。

妊娠中は膣がデリケートになっているので、わずかな刺激でも出血しやすくなります。

また内診時にたまたま膣内に老廃物などがあると、内診後におりものとともに出てくることがあります。

内診出血は特に珍しいことではなく、すぐに出血が止まるようであれば心配いりません。

卵膜剥離(グリグリ)後に出血が起こることも

陣痛がなかなか始まらないと、陣痛をうながすために卵膜剥離処置を行うことがあります。

医師が子宮へ指をさし込み、胎児を包んでいる卵膜を子宮口から少しずつはがします。

卵膜が子宮壁からはがれると、子宮収縮作用を持つホルモン・プロスタグランジンの分泌がうながされます。

この処置は「グリグリ」などと呼ばれ、処置後に少量の出血が起こることがあります。

卵膜剥離で必ず陣痛が起こる?

卵膜剥離を行うと陣痛が起こりやすくなりますが、100%陣痛につながるとは限りません。

その場合は再び卵膜剥離を行ったり、陣痛促進剤などを使って陣痛を起こしたりします。

2. おしるしについて

おしるしは、妊娠37週~41週で起こるどろっとしたおりもの・出血です。

おしるしはなぜ出る?

妊娠中は、子宮内に雑菌が入らないよう子宮口に粘液栓が詰まってフタの役割を果たします。

この粘液栓は子宮内の分泌物が固まったもので、ゼリー状になっています。

分娩が近づいて子宮口が開くと、粘液栓がはがれます。

また、卵膜の一部が子宮壁からはがれると少量の出血が起こります。

これらの粘液栓や出血がおりものと混ざって体外に出たものが、おしるしです。

おしるしからどのくらいで陣痛が来る?

おしるしが出ると、数日以内に陣痛が来ることが多いです。

しかしおしるしから1週間以上経っても陣痛がなかった人や、おしるしがないまま陣痛を迎えた人もいます。

おしるしの有無は、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

3. 内診出血・おしるしの見分け方

内診出血・おしるしそれぞれの特徴は、以下のとおりです。

内診出血のおもな特徴

内診直後~1日以内にさらっとした少量の出血があれば、内診出血の可能性が高いです。

内診出血は1日以内に止まることが多いですが、2~3日続く人もいるので一概には言えません。

また、内診の刺激によってお腹の張りや軽い痛みが起こることもあります。

おしるしのおもな特徴

ピンク~茶褐色で粘り気のあるおりものは、おしるしの可能性が高いです。

少量の出血をともなうことが多いですが、出血が混ざらず卵白のように透明~白っぽいおしるしが出ることもあります。

反対に、おしるしでも鮮血が出る人もいます。

おしるしが何度も続くこともある?

おしるしが1回しか出ない場合もあれば、一旦止まってからまた出る場合もあります。

内診出血・おしるしは区別しにくいことが多い

内診出血もおしるしも個人差が大きく、「これが内診出血・おしるしだ」と100%断定することは難しいです。

どちらも急を要する事態ではありませんが、不安な場合は病院に電話で相談してみてもよいでしょう。

4. 内診出血・おしるしと危険なトラブルの見分け方

高位破水について

分娩が近づいて卵膜が破れ、羊水が体外に出る現象を破水と呼びます。

「破水=急激に大量の羊水が出る」というイメージが強いですが、必ずしもそうとは限りません。

卵膜がわずかに破れて少しずつ羊水が出続ける破水を、高位破水と呼びます。

高位破水はすぐに発見するのが難しく、おしるしや尿漏れと間違えることもあります。

高位破水のおもな症状

以下のような症状が起こったら、高位破水が起こっている可能性が高いです。

  • 身動きのたびに、もしくは安静にしていても少しずつ水分が出てくる
  • 透明・黄色っぽいさらさらの液体が出る
  • 無臭、もしくは独特の生臭いにおいがある
  • 自分の意思で止められない
  • 下腹部痛・腰痛をともなう

高位破水かな?と思ったら…

破水が起こると子宮内に雑菌が侵入しやすくなり、感染症のリスクが高くなります。

そのため、高位破水が疑われるときはすぐに病院へ連絡して指示をあおぎましょう。

常位胎盤早期剥離について

通常であれば、分娩後に胎盤が子宮膜から剥がれて体外に排出されます。

それに対して、何らかの原因で分娩前に胎盤が剥がれることを「常位胎盤早期剥離」と呼びます。

分娩前に胎盤が剥がれると、胎児に酸素や栄養を送りにくくなります。

さらに血液が固まりにくくなるので、母子ともに危険にさらされます。

常位胎盤早期剥離のおもな症状

以下のような症状があれば、常位胎盤早期剥離の危険性が高いです。

  • 大量の出血が続く
  • 出血にレバー状のかたまりが混ざる
  • 強い下腹部の張り・痛みが続く

陣痛と常位胎盤早期剥離による痛みの見分け方

通常の陣痛の場合、一定間隔で痛みが強まったり弱まったりを繰り返します。

常位胎盤早期剥離の場合、強い痛みが長時間続くことが多いです。

常位胎盤早期剥離が疑われたら、すぐ病院に連絡して指示をあおぎましょう。

5. 臨月に入ったらいつでも入院できるように

臨月はいつ分娩が起こってもおかしくないうえに、思わぬトラブルが起こることもあります。

いつ入院しても困らないよう、入院に必要な荷物をスーツケースなどにまとめておきましょう。

また、外出時は必ず携帯電話・保険証・診察券・現金を持ち歩きましょう。

携帯電話のメモリーに、タクシーの呼び出し番号を登録しておくと安心です。

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