頸管粘液検査とはどんなもの?目的・内容・時期・費用まとめ

1. さまざまな不妊検査

不妊検査とは、さまざまな角度から、不妊の原因を調べていく検査です。

不妊の原因は、男女共に考えられますので、不妊検査は男女共に行います。

その中で、女性側の検査内容の1つに、頸管粘液検査があります。

2. 頸管粘液とは?

頚管粘液とは、膣と子宮腔をつないでいる、子宮頚管の中を満たしている粘液です。

別名「子宮頚管粘液」とも呼ばれています。

頚管粘液は、膣内に射精された精子が、円滑に子宮内へ進むのをサポートするための粘液です。

生理周期によって、分泌量が増えたり減ったりする特徴があります。

排卵期以外の子宮頚管内

正常な頚管粘液は排卵期に入ると、分泌量が増えていきます。

排卵期以外の子宮頚管内は、「バルトリン腺液」と呼ばれる、酸性の粘液で満たされています。

この粘液は、雑菌の侵入を防いでくれる役割を果たしています。

その結果、排卵期以外はバルトリン腺液によって、子宮頚管内に精子が侵入できなくなっています。

排卵期の子宮頚管内の変化

排卵気になると、バルトリン腺液に変わって頚管粘液の分泌量が増え、子宮頚管内に精子が侵入できるようになります。

これは、頚管粘液の分泌によって、子宮頚管内が酸性からアルカリ性に変化するためです。

このように頚管粘液とは、妊娠には欠かせない体内の分泌液なのです。

排卵が近づくと、白っぽく粘り気のあるものが出たりしますが、それが頚管粘液です。

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3. 頸管粘液検査の方法・内容・痛み

頸管粘液検査とは、女性の体内で分泌される、頸管粘液を調べる検査です。

頸管粘液検査の方法

頸管粘液検査の方法は、決して難しいものではありません。

注射器を使って、頸管粘液を直接採取するだけです。

基本的には、診察台の上に数分程度、乗っているだけです。

頸管粘液検査では何を調べるの?

採取した頸管粘液は、量や粘り具合などを中心に、状態を調べていきます。

更に頸管粘液を乾燥させ、顕微鏡にて「シダ状結晶」があるかどうかも調べます。

「シダ状結晶」とは、排卵日近づくほどに、はっきりとシダ状になるため名前がついた結晶です。

正常なシダ状結晶は、しっかりと形が顕微鏡で確認できます。

頸管粘液検査の痛み

頸管粘液検査には、注射器を使用することから「痛みはあるの?」と心配させる方も多いようです。

確かに注射器を使用しますが、採血のように針を差し込むわけではなく、粘液を採取するだけです。

そのため、粘液の採取自体は、ほぼ無痛といえます。

痛いと感じる方の多くは、恐怖心から、余計な力を入れてしまう場合などが多いようです。

4. 検査で見つかる不妊の原因

頚管粘液は、妊娠するために欠かすことのできない分泌液です。

もし、頚管粘液になんらかの問題が起きている場合、不妊の可能性があります。

このように、頚管粘液の問題で不妊になるケースを「頚管性不妊」と言います。

頚管性不妊の原因

頚管性不妊には、以下のような原因が考えられます。

  • 感染症
  • エストロゲンの減少
  • 抗精子抗体
  • 排卵誘発剤による副作用

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

感染症

子宮頚管が、なにかしらの細菌に感染し、感染症を発症しているケースです。

なかでも、不妊の原因となっているのが、クラミジアなどの性感染症が多いです。

クラミジアに感染した場合、症状がほとんどなく、検査をするまで気づかない場合も多いようです。

よって、知らないうちに不妊の原因を引き起こしている可能性があります。

エストロゲンの減少

頚管粘液は、女性ホルモンの1つである「エストロゲン」という卵胞ホルモンの働きにより、分泌量が増加します。

しかし、なんらかしらの理由で、エストロゲンの分泌量が少なくなると、同じように頚管粘液の量も減少します。

そのため、精子が十分に活動できる頚管内の環境が、しっかり整えられなくなってしまいます。

結果として、妊娠しにくい体になってしまうのです。

抗精子抗体

抗精子抗体とは、不妊で悩む女性の3%ほどが持っている抗体です。

これは、女性の体が男性の精子を異物とみなして攻撃し、排除してしまう抗体です。

そして2016年現在では、なぜ抗精子抗体が作られるのか、解明されていません。

女性の体に抗精子抗体が見つかった場合は、この時点で、人工授精へのステップアップをすすめられる場合が多いです。

排卵誘発剤の副作用

不妊治療の一環として、クロミッドなどの排卵誘発剤を使っている場合があります。

このような場合、副作用として、頚管粘液の量が減ってしまう可能性があります。

排卵誘発剤を服用している方は、担当の医師に相談してみることをおすすめします。

5. 頸管粘液検査の時期・費用

頸管粘液検査の時期

排卵期限定の検査

頸管粘液検査は、いつでも受けられる検査ではありません。

先ほども説明した通り、頸管粘液は、期間限定で分泌されている粘液です。

頸管粘液の分泌量が多くなるのは、排卵期です。

そのため、頸管粘液検査を受ける期間は、排卵予定日の3~4日前から排卵直前までの間のみとなります。

都合は早めにつけておく

このように頸管粘液検査は、女性の生理周期の中でも検査可能日がほんの数日しかありません。

この限られた期間に都合がつかない場合、検査が次の周期まで持ち越しとなります。

およその生理周期が予測できる方は、事前に検査日も予測し、その前後数日は、通院できるようにしておくことをおすすめします。

頸管粘液検査の費用

保険が適用される安価な検査

頸管粘液検査の費用についてですが、通院する病院やクリニックによって多少の違いがあります。

しかし、基本的には保険が適用されるものですので、安い費用で検査できます。

おおよその目安としては、500円以下という病院がほとんどのようです。

他の検査と一緒に行われる場合もある

しかし、排卵期に行う検査は、他にも数種類あります。

そのため、1回の通院で、複数の検査を受ける場合が多いようです。

よって、費用も頸管粘液検査の費用500円にプラスして、他の検査費用がかかる場合があります。

正確な金額が知りたい場合には、かかりつけの病院への問い合わせをおすすめします。

6. 頚管性不妊の治療法

頸管粘液検査で、なにかしらの異常が見つかった場合の治療法は、大きく分けて2種類です。

  • エストロゲンを増やす治療
  • 感染症の治療

それでは、以下より詳しく説明していきます。

エストロゲンを増やす治療

検査により、エストロゲンが減少していると診断された場合、行われる治療です。

治療にはいくつかの方法がありますが、代表的な治療が以下の2つです。

  • エストロゲンを、直接薬で補充する。
  • 排卵誘発剤で卵胞の成長を促してエストロゲンを増やす。

これは、医師の判断によって、治療法も変わってきますので、担当の医師とよく相談することが大切です。

食べ物でもエストロゲンは増やせる

また、食事を少し変えるだけでも、エストロゲンの増加は期待できます。

ホルモンバランスを整えるには、「大豆イソフラボン」や「葉酸」がおすすめです。

これらの含まれる、食品やサプリメントを摂取することにより、エストロゲンの増加が期待できます。

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感染症の治療

検査の結果、感染症が原因で頸管粘液に異常がある場合には、感染症の治療が行われます。

おもに、クラミジアなどの細菌感染の場合には、抗生物質を一定期間投与して、細菌を死滅させます。

また、クラミジアは男女共に感染の可能性がある感染症です。

そのため、どちらかが感染している場合、治療は男女ともに行われます。

7. 不妊検査は早めがおすすめ

妊娠を希望されている方は、早めの不妊検査をおすすめします。

不妊の原因を突き止めることによって、対策としての治療を行い、妊娠の可能性を高めるためです。

不妊検査は、敷居が高く感じてしまいがちですが、検査しておくことで安心感も得られます。

妊娠を希望されている方は、最寄りの病院などに、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。

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