不妊治療の血液検査・ホルモン検査とは?内容・時期・費用まとめ

1. 不妊治療中のさまざまな検査

不妊治療中の不妊検査は、決して1度の通院で検査結果がでるものではありません。

それは、不妊の原因を調べるためには、さまざまな検査が必要だからです。

そして、女性の生理周期に合わせ、それぞれの期間ごとに検査の内容が変わります。

その中の1つに、血液検査・ホルモン検査があります。

2. 血液検査・ホルモン検査とは?

不妊治療中の血液検査・ホルモン検査とは、不妊検査の中で行われる検査の1つです。

血液検査・ホルモン検査の目的

不妊治療中の血液検査・ホルモン検査の目的は、妊娠に関わるホルモンが、正常に分泌されているかを調べるために行われます。

採取したホルモンから、不妊の原因となる因子を見つけることができるためです。

どうやって検査するの?

基本的に、採血や採尿などで検査をします。

これは、血液や尿中に含まれる、ホルモンの数値を調べるためです。

3. 血液検査・ホルモン検査の種類

不妊治療中の、血液検査やホルモン検査で調べる項目は、決して1つではありません。

これは、分泌されているホルモンが1種類ではないためです。

よって、数種類の項目での検査が必要になります。

血液検査・ホルモン検査6種

血液検査・ホルモン検査で調べる項目は、おもに6種類あります。

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)
  • FSH(卵胞刺激ホルモン)
  • LH(黄体形成ホルモン)
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン)
  • プロラクチン

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

卵巣内の卵胞から分泌されるホルモンです。

着床を起こりやすくするために、子宮内膜を厚く変化させる作用があります。

肌の美しさや、女性らしい体つきを保つ働きもあるホルモンです。

検査項目では「E2」(エストラジオール)とも呼ばれています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

排卵が終わった卵胞が、黄体化すると分泌されるホルモンです。

体温を上げるなどして、受精卵の着床をサポートする役目があります。

また、エストロゲンによって、厚くなった子宮内膜を維持する働きもあります。

検査項目では、「P4」とも呼ばれています。

FSH(卵胞刺激ホルモン)

卵胞を発育させる働きのある、性腺刺激ホルモンの中の1種です。

脳下垂体から分泌され、卵胞が排卵できるように成長を促進します。

男性も分泌されるホルモンで、精子を形成するサポート的な役割を持っています。

LH(黄体形成ホルモン)

成熟した卵胞からの排卵を促し、排卵後には卵胞を黄体化させる、性腺刺激ホルモンの1種です。

脳下垂体から分泌されて卵巣を刺激し、エストロゲンやプロゲステロンの分泌にも影響します。

LHが大量に放出される、LHサージ(LHピーク)と呼ばれる期間になると、24時間以内に排卵が起こります。

LHは、血液中だけでなく尿中にも含まれます。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。

このホルモンの量が多ければ多いほど、卵巣の中にたくさんの卵胞が存在していることになります。

そのため、別名「卵巣の年齢検査」とも呼ばれています。

プロラクチン

産後に母乳をだすように、命令する働きをもつホルモンです。

母乳の分泌を促すと共に、授乳期間中に妊娠しないよう、排卵を抑制する働きもあります。

検査の数値から分かること

このように、血液検査・ホルモン検査で、さまざまなホルモンの分泌が正常であるかが調べられます。

そして、検査の数値から、以下のような不妊の原因を見つけることもできます。

エストロゲンの数値

エストロゲンの数値が規定よりも低い場合、卵巣機能が低下している可能性があります。

また数値が規定よりも高すぎる場合も、エストロゲン産生腫瘍などの不妊の原因になります。

基準値は以下の通りです。

  • 卵胞期 13~70mIU/mL
  • 排卵期 70~240mIU/mL
  • 黄体期 70~160mIU/mL
  • 閉経期 10以下mIU/mL

プロゲステロンの数値

プロゲステロンの数値が低い場合は、黄体機能不全が疑われます。

黄体機能不全とは、正常な生理周期を生み出せず、不妊の原因となる症状です。

基準値は以下の通りです。

  • 卵胞期 1以下 ng/mL
  • 排卵期 1以下 ng/mL
  • 黄体期 5~30 ng/mL
  • 閉経期 1以下 ng/mL

FSH・LH・AMHの数値

これらの数値は、組み合わせによって見ることが多いようです。

  • FSH・LHが高く、AMHが低い…卵胞数が少ない
  • FSH・LHが低い…排卵障害の可能性
  • LH・AMHが高い…PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の可能性

このように、数値を組み合わせてみることで、ある程度、原因となる病気を見分けることができます。

プロラクチンの数値

プロラクチンの数値が高い場合、高プロラクチン血症の可能性があります。

この場合、高プラクチン血症による、排卵障害が起こっている可能性があります。

4. ホルモン検査以外の血液検査

血液検査は、ホルモンの分泌量以外にも、調べられる項目があります。

ホルモン分泌量以外で調べられること

血液検査では、ホルモンの分泌を検査する以外にも、以下のことが調べられます。

  • クラミジア検査
  • 貧血
  • 風疹抗体

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

クラミジア検査

クラミジアは細菌の1つで、感染すると子宮や卵管へ細菌が侵入し、卵管炎を起こす場合があります。

胆管炎になると、卵管の癒着や閉塞などの原因となり、結果的に不妊を引き起こします。

ちなみにクラミジアは、感染しても症状がほぼ無いため、意識的に気づくのは難しい感染症です。

そして男女共に感染しますので、感染している場合は、パートナーと共に治療する必要があります。

貧血

通常の健康診断などでも、よく行われる貧血の検査です。

貧血になると、低体温や冷え性を引き起こし、結果として妊娠しにくい体になってしまいます。

ちなみに、原因不明の不妊と診断される方の中には、貧血が原因となっている方も多いようです。

風疹抗体

直接的に不妊治療には関係がありませんが、妊娠した場合には、胎児に大きく関係してくる検査です。

妊娠初期に風疹にかかると、胎児に影響が残り、難聴や白内障、網膜症などにかかりやすくなる可能性がでてきます。

風疹抗体を持ってない場合、妊娠する前に、風疹のワクチン接種をし、妊娠中の風疹を予防します。

5. 血液検査・ホルモン検査の費用

妊娠検査・ホルモン検査の費用ですが、診療を受ける病院やクリニックによってさまざまです。

およその目安として、1つの項目の検査が1000円〜が多いようです。

しかし、中には保険が適用されない検査などもあります。

費用が心配な方は、かかりつけの病院へ、事前に確認しておくことをおすすめします。

6. 血液検査・ホルモン検査の時期

血液検査・ホルモン検査の時期ですが、これも病院によって、少しずつ違うようです。

女性の生理の周期によって、分泌されるホルモンの規定値も変化します。

そのため、採血や採尿の時期は、測定したい項目によって変わります。

場合によっては、それぞれの周期ごとに、毎回採血や採尿をして検査することもあるようです。

7. 妊娠希望の場合は早目の検査を

妊娠を望んでいる場合、自分の体が、妊娠しやすい状態なのかを知ることはとても大切です。

不妊の可能性が見つかっても、早めに治療をすることにより、それだけ妊娠の確率も高まります。

また、自分のホルモンバランスの状態を知っておくことにより、体調管理にも役立てることができます。

「不妊治療の検査だから」とあまり気負いせずに、気軽に検査を受けてみることをおすすめします。

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