出産・陣痛時の正しいいきみ方は?いきみ逃しってなに?

1. いきみって何?

赤ちゃんを押し出すために必要

赤ちゃんを娩出するためには、息を込めてお腹に力を入れて押し出す、「いきみ」というプロセスが不可欠です。

子宮口が全開大になったら、子宮収縮のタイミングに合わせて、いきみます。

赤ちゃんが外に出ようとするタイミングでいきむことで、お産がスムーズに進行するのです。

いきみたくなる原因

赤ちゃんが下がり、その頭がママの尾骨辺りにある神経を刺激することで、いきみたいという感覚が起こります。

それは、お腹を壊したときに感じる便意に似ているといいます。

2. 陣痛とは?

陣痛にも段階がある

陣痛にも段階があり、いきんでよいときと、ダメなときがあります。

分娩第一期(開口期)

本陣痛が10分間隔になってから、子宮口が全開大になるまでの期間のことです。

分娩第一期は、準備期・進行期・極期に分かれます。

所要時間は、初産婦は10~12時間、経産婦では4~6時間が目安です。

この段階ではまだ、いきんではいけません。

分娩第二期(娩出期)

分娩第二期は、子宮口が全開大(10cm)になり、赤ちゃんを娩出する期間です。

ここで初めて、お医者さまや助産師さんにいきむように指示されます。

所要時間は、初産婦だと2~3時間、経産婦だと1~1.5時間が目安です。

分娩第三期(後産期)

赤ちゃんが娩出されて3~5分後に、再び軽い陣痛が起こり、胎盤が剥がれて出てくる期間のことです。

所要時間は、初産婦で15~30分、経産婦で10~20分が目安です。

3. 陣痛時のいきみ逃しとは?

子宮口が全開大になるまでの我慢

「いきみ逃がし」とは、助産師さんの指示があるまで、いきむのを我慢し、その感覚を逃がすことをいいます。

子宮口が全開大になる前にいきんでしまうと、子宮口が開きにくくなったり、会陰を裂傷する、赤ちゃんが低酸素状態になるなどのリスクを負う可能性が高いです。

子宮口が全開大になるまでは、いきみ逃して乗り切りましょう。

いきみ逃がしのやり方

いきみ逃がしの方法は、いくつかあります。

  • 肛門のあたりを、テニスボールやゴルフボールで押す
  • 腰をさする
  • 腰や尾てい骨周辺を押す
  • 正座やあぐらの姿勢をとり、かかとで肛門を押す
  • ラマーズ法など、いきみ逃がしの呼吸法を行う
  • 陣痛以外のことを考えて、いきみたいという思いから意識をそらす
  • 手を広げて、力を入れないようにする
  • 自分を落ち着かせる
  • おしりの筋肉をキュッと締める

いろいろな方法を試して、効果があると思ったものを続けましょう。

陣痛がないときはリラックスする

分娩第一期は、「陣痛間欠」という、陣痛が治まる時間があるものです。

いきみ逃がしは体力を消耗するので、陣痛が治まっているときには、全身の力を抜いて、リラックスするように心がけましょう。

分娩台に上がった後のいきみ逃がしには、ラマーズ法などがおすすめです。

4. 出産時のいきみ方とは?

陣痛の波に合わせる

分娩第二期に入り、子宮口が全開大になったら、助産師さんから「いきんで」と指示されます。

子宮収縮の状態に合わせて、助産師さんがリードしてくれるので、それに合わせていきみましょう。

いきみ方のポイント

娩出のためのいきみ方にも、ポイントがあります。

  • 背中や腰を分娩台に密着させる
  • 分娩台のグリップは、しっかり握る
  • あごを引き、おへそを見るようにする
  • 顔に力は入れない
  • 目は開いたままにする
  • 両足を大きく外側に開き、かかとには力を入れる
  • おしりを突き上げるようにして、力を入れる

ママがいきみ始めると、赤ちゃんは少しずつ産道を進んできます。

陣痛の合間には肩の力を抜き、大きく深呼吸して、乗り切ってください。

5. いきみ逃がしで陣痛も逃がせる?

陣痛は逃がせない

いきみたいという感覚は、陣痛が強くなるのと比例して、強くなっていきます。

いきみ逃がしをすることで、陣痛の痛みを逃すことは、基本的にはありません。

ですが、お産が進むにつれて、陣痛の痛みよりいきみ逃がしの方が辛いと感じるケースもあります。

上手にいきみ逃がしをすることで、陣痛の痛みが多少和らぐこともあるようです。

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6. 先輩ママの「いきみ逃がし体験談」

ますなーさん(26歳)より

いきみたい感覚は、便意をもよおしたときの感覚にとても似ています。

比べものにならないほど、陣痛の方が痛いのですが、いまにも出そうだから早くいきんで出してしまいたい!といった感覚でした。

いきんではいけないときは、前傾姿勢をとり、ひらすら息をフーッと吐き続け、いきみ逃しをしました。

そして、腰とおしりを夫と母にさすり続けてもらいました。

そのときは、四つん這いになるように、前傾姿勢をとることが楽だったように思います。

いきみ逃がしの際は、とにかく落ち着こう!と、自分自身に言い聞かせていました。

いきみ逃しを初めて1時間ほどたって、先生に「いきんでいいよ」と言われました。

ですが私はいきむのが本当に下手で、分娩台に上がってから、かなり時間がかかりました。

助産師さんにいきみ方を教えていただくにつれ、だんだんとコツがつかめるように。

分娩台に乗ってから、20回ほどいきんで、出産しました。

引用元:とにかく早く出したい!という感覚