微弱陣痛とは?原因や症状は?普通の陣痛や前駆陣痛と何が違うの?

1. 微弱陣痛とは?

陣痛が始まっても子宮口が開かない

微弱陣痛は、陣痛は始まったにも関わらず、子宮収縮が弱い、陣痛の持続時間が短い、陣痛間隔が長いことで、子宮口がなかなか開かない状態のことをいいます。

そのため、微弱陣痛になると、お産が進まなくなってしまいます。

陣痛や前駆陣痛との違い

微弱陣痛と陣痛、前駆陣痛は、状態がまったく違います。

陣痛とは

陣痛とは、お腹の赤ちゃんを押し出すために、定期的におこる子宮収縮のことをいいます。

初産婦の場合は、陣痛が10分間隔になると、電話連絡の上、病院に向かうように指示されることが多いです。

前駆陣痛とは

前駆陣痛とは、臨月に入る妊娠36週0日ころから始まる、不定期な子宮収縮のことです。

陣痛間隔も、痛みの強さもバラバラで、出産にはつながりません。

大抵の場合は、前駆陣痛が起こってから、本陣痛に移行していきます。

2. 微弱陣痛の種類とは?

微弱陣痛は2種類

微弱陣痛は、「原発性微弱陣痛」と「続発性微弱陣痛」に大別されます。

原発性微弱陣痛

原発性微弱陣痛とは、陣痛が始まったときから、子宮収縮が弱いことをいいます。

そのため、前駆陣痛と間違えるママもいるようです。

原発性微弱陣痛が続く場合、陣痛促進剤の投与などの処置がとられることもあります。

  • 子宮筋が伸びている
  • 太っている
  • 緊張しやすい

などの特徴があるママは、原発性微弱陣痛になりやすいと言われています。

続発性微弱陣痛

続発性微弱陣痛とは、出産の途中で陣痛が弱くなる、あるいは止まることをいいます。

  • 骨盤や産道が狭い
  • 体力があまりない
  • 身長が低い
  • 疲れがたまっている
  • 睡眠不足で弱っている

などの特徴があるママは、続発性微弱陣痛になりやすいと言われています。

3. 微弱陣痛は何が問題?

母子両方に負担がかかる

微弱陣痛は、ママが体力的に辛いだけでなく、お腹の赤ちゃんにも負担がかかります。

そのため、分娩監視装置で常に赤ちゃんの心音を確認しながら、対策をたてることになります。

特に分娩時に微弱陣痛になっているときには、出産時間が長引くので、赤ちゃんの心音の変化に細心の注意を払う必要があります。

万が一、一刻を争う事態になった場合は、緊急帝王切開に切りかえることもあります。

4. 微弱陣痛の原因は?

ママと赤ちゃんそれぞれに原因がある

子宮収縮の力が弱くなる理由は、ママ側にあるものと、お腹の赤ちゃん側にあるものに分かれます。

ママ側の原因とは

多胎妊娠や羊水過多症が原因で、微弱陣痛が起こりやすくなります。

また、子宮筋腫がある、骨盤が狭い・硬い・いびつな形をしていることも、微弱陣痛の原因となります。

赤ちゃん側の原因とは

赤ちゃん側の原因としては、大きく育ち過ぎたことがあげられます。

また、逆子などで子宮口に降りていけないことで、微弱陣痛が起こることもあります。

5. 微弱陣痛の診断基準は?

微弱陣痛の定義

お腹に痛みを感じるからといって、陣痛とは断言できません。

お医者さまは診察時に、子宮口の開き具合や陣痛間隔、陣痛の持続時間、圧力計による測定によって、最終判断します。

この診察で、微弱陣痛がわかるママもいます。

子宮内圧

微弱陣痛かどうかを、子宮内圧で診断する基準は以下の通りです。

  • 子宮口が4~6cm開いている場合、10mmHg以下
  • 子宮口が7~8cm開いている場合、10mmHg以下
  • 子宮口が9cm開いてから第二期(全開大から胎児娩出まで)は、40mmHg以下

陣痛間隔

微弱陣痛かどうかを、陣痛間隔で診断する基準は以下の通りです。

  • 子宮口が4~6cm開いている場合、6分30秒以上
  • 子宮口が7~8cm開いている場合、6分以上
  • 子宮口が9~10cm開いている場合、4分以上
  • 第二期は、初産婦で4分以上、経産婦3分30秒以上

陣痛の持続時間

微弱陣痛かどうかを、陣痛の持続時間で診断する基準は以下の通りです。

  • 子宮口が4~8cm開いている場合、40秒以内
  • 子宮口が9cm開いてから第二期は、30秒以内

6. 微弱陣痛の対処法は?

まず動く

微弱陣痛になった場合は、まず動くように指示されます。

陣痛で入院した後に微弱陣痛になった場合は、病院の周りをウォーキングしたり、階段を上り下りするように進められます。

一度自宅に帰されたときには、湯船につかって身体を温める、おっぱいマッサージをする、パパとスキンシップをするのも効果的です。

分娩第一期の場合

分娩第一期で、まだ破水していない場合は、十分に睡眠と栄養をとり、疲労回復を目指します。

また、膀胱に尿、腸に便がたまっていると、分娩の妨げになるので、排出を促します。

ママの緊張を和らげるために、入浴や足湯をすることもあります。

身体が芯から温まると、陣痛を促す効果があるからです。

分娩第二期の場合

子宮口が全開大なのに破水していない場合は、赤ちゃんを包む卵膜を人工的に破って破水させる「人工破膜」を行うことがあります。

人工破膜によって羊水が流れ出ると、子宮内の体積が減少するので、子宮収縮が強くなるからです。

ただし、早い段階で人工破膜をすることで、細菌感染や赤ちゃんより先にへその緒が出てきてしまう「臍帯脱出」になるリスクがあります。

陣痛促進剤を使うことも

微弱陣痛が続くと、ママもお腹の赤ちゃんも体力を消耗してしまいます。

そのため、陣痛促進剤を使用するお医者さまもいます。

陣痛促進剤はすべての妊婦さんに効くわけではなく、使ってもお産が進まないときには、緊急帝王切開に切りかえることもあります。

7. 微弱陣痛の予防法は?

微弱陣痛を予防する対策とは

微弱陣痛が起こる原因をつくらないために、日頃から実践できることがあります。

太り過ぎない

太りすぎて子宮の周りに脂肪がついてしまうと、うまく収縮できなくなります。

安定期に入ったら、ストレッチやウォーキングなど、適度に運動しましょう。

筋肉がつけば、身体の冷えも改善されます。

また、体力がつくと、分娩時間が短くなるといわれています。

便秘を解消する

便秘した状態で出産に臨むと、子宮が便に圧迫されて、微弱陣痛になることがあります。

便秘すると骨盤の血の巡りも悪くなるので、注意が必要です。

妊娠中は、水分と繊維質を意識して摂るようにしましょう。

疲労をためない

臨月に入ると、前駆陣痛が起こる回数も増え、眠りが浅くなるママが増えてきます。

ですが、睡眠不足は体力を低下させます。

規則正しい生活を送り、疲れをためないように心がけましょう。

ストレスをためない

ストレスホルモンが分泌されると、血流が悪くなり、子宮口が開きにくくなってしまいます。

入浴やアロマテラピー、鍼灸、マタニティ・ヨガなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

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8. 先輩ママの「うちの子の多指症体験談」

まっすんさん(33歳)より

妊娠前から、ぽっちゃり体型だった私。

厳しい体重管理や、適度に運動することを心がけていましたが、やはりお産は一筋縄ではいきませんでした。

微弱陣痛だったので、ダンナに付き添われて病院内の階段を昇降したり、リラックスするためにお風呂に入ったり、いろいろ試しました。

そのまま1日半経過して、眠気も全開のときに、やっと強い陣痛が!

2分間隔の陣痛でも、その2分間に眠れてしまうくらい、本当に眠かったですが、無事に出産することができました。

引用元:ぽっちゃり体型なので…