妊娠検査薬の薄い線は陽性?うっすら出てきて消える蒸発線とは?

1. 検査薬の薄い線はどんな意味?

妊娠検査薬を使用すると、うっすらとした、はっきりしない線が現れる場合があります。

これは、陽性反応と判断してもよいのでしょうか?

このような現象の判断には、検査薬のしくみや、妊娠時の体の変化について知ることが大切です。

2. 妊娠検査薬とは

妊娠検査薬とは、妊娠の有無を手軽に判定する薬のことです。

市販されている妊娠検査薬の多くは、尿を検査薬にかけたり、浸したりすることで判定結果をだします。

一般的な妊娠検査薬は、薬局やドラッグストアなどで購入できます。

妊娠の有無の判定方法

妊娠検査薬は、2種類の判定結果が現れます。

  • 妊娠の可能性の高い陽性反応
  • 妊娠の可能性の低い陰性反応

検査薬の判定の見方

現在は、さまざまなメーカーから妊娠検査薬が販売されていますが、大まかな判定結果の見方は、どの製品もほぼ同じです。

  • 判定窓に線が現れる陽性反応
  • 判定窓に変化がない陰性反応

妊娠検査薬はこのように、判定窓に線が現れるか現れないかで、判定をだすものがほとんどです。

3. 妊娠検査薬のしくみ

このように、陽性か陰性の判定結果がでる妊娠検査薬ですが、どのようにして、この判定結果をだしているのでしょうか?

実はこの判定結果には、私たちの体から分泌されるホルモンが関係しています。

妊娠により分泌させるホルモン「hCG」

妊娠すると、私たちの体にはさまざまな変化が起こります。

その変化の1つに、hCGの分泌があります。

hCGは、受精卵が着床することで分泌が始まる、妊娠時特有のホルモンです。

そして、分泌が始まると、尿の中にもhCGが含まれ始めます。

このため、妊娠検査薬はhCGホルモンに反応して、検査結果をだしています。

hCGに反応する妊娠検査薬

しかし、hCGの分泌量に関係なく、検査薬が反応するわけではありません。

検査薬にも、hCGに反応する規定量があります。

一般的な妊娠検査薬では、尿中に含まれるhCGの量が50mIU/mlを超えると検査薬が反応し、陽性反応がでます。

中には、早期妊娠検査薬という、薬剤師の指導がないと購入できない検査薬もあります。

早期妊娠検査薬の場合、尿中のhCGの量が25mIU/ml程度の少量でも陽性反応がでます。

hCG分泌量と妊娠の周期の関係

尿中に含まれるhCGの量は、受精卵が着床した後から徐々に増えていきます。

決して、いきなり大量に分泌されるものではありません。

尿中に含まれるhCG分泌量は、妊娠3週目でおよそ20〜50 mIU/ml、妊娠4週目でおよそ200mIU/mlまで増えます。

妊娠検査薬の適切な検査期間に、生理予定日1週間後、すなわち、妊娠3週目が多いのはこのためです。

4. 検査薬の薄い線は陽性?

このように、尿中に含まれるhCGの量によって、妊娠検査薬は判定結果を現します。

しかし、検査後に、ぼんやりとはっきりしない薄い線が現れる場合があります。

これは、陽性反応と考えてよいのでしょうか?

妊娠検査薬の薄い線の原因

妊娠検査薬を使用して、薄い線が現れてしまうのには、以下の原因があげられます。

  • 検査時期が早すぎる
  • 尿が薄い
  • 検査時期が遅すぎる
  • 多胎
  • 化学流産

では1つずつ詳しく見ていきましょう。

妊娠時期が早すぎる

一般的な検査薬は、生理予定日1週間後から検査可能なものが主流ですが、それぞれの製品によって検査可能期間が少しずつ違います。

製品の指定する期間よりも早く検査をした場合、hCG分泌量が足りず、検査薬がしっかり反応しない場合があります。

その結果、ぼんやりとした線が現れてしまう可能性があります。

尿が薄い

大量の水分を摂取した直後などに、尿自体が水分で薄まってしまうことがあります。

この場合、尿に含まれるhCGも一緒に薄まってしまうため、しっかりとした線が現れない場合があります。

検査期間が遅すぎる

検査期間が早すぎると、誤った結果が現れる場合がありますが、遅すぎても、誤った結果がでる場合があります。

一般の妊娠検査薬は、妊娠3〜4週目の検査期間を想定したhCG分泌量に反応するように作られています。

しかし、hCG分泌量は、日々増えていますので、あまりにも分泌量の増えたhCGでは、正しく判定できない場合があります。

多胎

双子や三つ子などの多胎妊娠では、単胎妊娠よりもhCGの分泌量は多くなります。

よって、同じタイミングで検査薬を使用したとしても、薄い線がでるなどの、正しい結果が得られない場合があります。

化学流産

化学流産とは、1度は着床したのに、長続きできず、妊娠が継続できなくなる現象です。

一度着床はしているので、hCGの分泌が始まっていますが、規定量には満たないため、薄い線が現れる可能性があります。

5. グレーの薄い蒸発線とは

一般的な妊娠検査薬の判定期間は1〜10分程度です。

その時間内には反応が現れなかったのに、しばらくすると、うっすらグレーの線が現れる場合があります。

これは、「蒸発線」と呼ばれています。

蒸発線が出てしまった場合、陽性反応ではなく、誤反応となります。

蒸発線ができる原因と特徴

蒸発線は、検査薬にしみ込んでいる水分が蒸発する際に、濃縮された尿の成分が線上に残ってしまったものです。

光に当てて、角度により、なんとなく見えるような線は、この蒸発線の可能性が高いです。

6. 判断できない場合は再検査を

このようなさまざまな原因により、陽性反応ではない、誤判定が出てしまう場合があります。

線が現れたのに、薄くてはっきりしない場合や、説明書に書いてある色の線が現れなかった場合は、判定が正しくない可能性があります。

判定しかねるような線が出た場合には、日を改めて再検査することをおすすめします。

もし、それでも線がはっきりしない場合は、病院ですみやかに診療を受けましょう。

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