流産した後の不正出血や腹痛はいつまで続く?気をつけることは?

1. 流産手術後の体の変化

流産手術後は、子宮が妊娠前の大きさに戻ろうとして収縮が起こります。

その過程で、生理のような出血と下腹部痛・腰痛が起こります。

出血や腹痛・腰痛は、1~2週間ほどでしだいにおさまることが多いです。

子宮収縮剤の副作用で、痛みが強まることも

子宮の回復を助けるため、止血剤や子宮収縮剤を処方されることがあります。

子宮収縮剤の副作用で、強い下腹部痛や下痢などの症状が出ることがあります。

つわりがしばらく続くことも

妊娠によって変化したホルモンバランスは、流産後時間をかけて元に戻ります。

ホルモンバランスが戻りきらないうちは、つわりの症状が残ることがあります。

流産後のつわりは精神的にもつらいものですが、しばらくするとおさまります。

2. 完全流産後の体の変化

自然に流産が起こり、出血とともに胎嚢や子宮内の組織がすべて排出された状態が完全流産です。

完全流産後は特別な処置がいらないことが多く、子宮が収縮して出血・腹痛も早めにおさまります。

ただし、出血がおさまった後もしばらく腹痛が残ることがあります。

順調に回復していれば、腹痛はしだいにおさまります。

3. 流産後注意すべきこと

しっかり体を休め、回復につとめる

流産は、女性の体と心に大きな負担をかけます。

手術後しばらくはできるだけ横になって過ごし、心身をしっかり休めましょう。

手術後1週間はできるだけ家事・仕事を控え、ベッドでゆっくり過ごしましょう。

流産後無理をするとどうなる?

流産手術をすると、子宮内に傷がついてしまいます。

無理に体を動かしたりストレスで抵抗力が落ちたりすると、子宮の回復が遅れ卵管癒着などのリスクが上がります。

こうしたトラブルから不妊につながることがあるので、流産後の無理は禁物です。

仕事をしている人は?

仕事内容によりますが、できれば1週間以上休むのが望ましいです。

1週間も休めない場合、最低でも3~4日は休みをもらいましょう。

「休んだ分を取り戻そう」「仕事で気を紛らわせよう」と普段以上にがんばるのは禁物です。

最初は負担の少ない仕事からはじめ、少しずつ以前のペースに戻していきましょう。

入浴はどうする?

感染症予防のため、手術当日はシャワー・入浴とも避けましょう。

体調が良ければ、翌日以降はシャワーを浴びることができます。

体に負担をかけないよう、ぬるめのシャワーをさっと浴びて済ませましょう。

約1週間後の診察で医師から許可が下りたら、入浴を再開しましょう。

処方された薬はきちんと飲みきる

子宮収縮剤や止血剤のほかに、必要に応じて抗生物質などが処方されることもあります。

薬の効果を最大限に発揮するため、処方された薬はきちんと飲みきりましょう。

ただし、痛むときだけに飲む鎮痛剤などはこの限りではありません。

妊活再開は、医師の許可が下りてから

順調に回復していれば、流産後1~2ヶ月ほどで生理が再開します。

体調や病院の方針によりますが、たいていは1~2回生理を見送ってから妊活再開の許可が下ります。

子宮が回復しきらないうちに妊娠すると、また流産するリスクが高くなります。

精神的ダメージが大きいときは、焦らずじっくり待って

流産後精神的に立ち直れなかったり、次の妊娠に焦り・不安を感じたりすることもあるでしょう。

強いストレスがあると、自律神経が乱れて妊娠しにくくなることが知られています。

また、メンタル系疾患(うつ病など)の原因になることもあります。

無理に妊活を再開せず、自然に「妊娠したい」と思えるまでゆったり過ごしましょう。

セックスはいつから可能?

妊活目的ではないセックスの再開時期については、病院によってさまざまな意見があります。

出血・腹痛がおさまれば可能という意見もあれば、手術後数週間~1ヶ月は避けるべきとする意見もあります。

感染症予防のため、妊活再開の許可がおりるまではコンドームでしっかり避妊しましょう。

4. 流産後、不正出血や腹痛が続く場合は…

流産後数週間たっても不正出血や腹痛が続く場合、考えられるおもな原因は以下のとおりです。

子宮内に組織が残っている

手術で取りきれなかった組織が子宮に残っていると、不正出血や腹痛が起こることがあります。

残った組織の様子によって自然に消失する・排出されるのを待つか、手術で取り除くかを決めます。

どこに組織が残っているか特定できない場合、組織を殺すために抗がん剤治療を行うこともあります。

ホルモンバランスが乱れている

子宮の傷が治り生理が再開しても、ホルモンバランスがうまく回復しない場合があります。

ホルモンバランスが乱れると、不正出血や無排卵などの症状が出ることがあります。

そのまま経過を観察するか、ホルモン注射・ピルなどで治療することが多いようです。

基礎体温をつけると、体調がわかりやすい

基礎体温をつけると、ホルモンバランスの様子をチェックしやすくなります。

基礎体温グラフがガタガタだったり高温期が短すぎたりすると、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いです。

急に出血が増えた場合は…

手術後少量の出血が続き、しばらくして急に出血量が増えることがあります。

出血量が増えた時点で生理のような体調変化があれば、生理再開のサインかもしれません。

生理かどうかわからず不安なら、念のため病院に相談してみましょう。

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