お産(自然分娩)の流れと時間を解説!陣痛・出産の時間は?

1. お産(自然分娩)とは?

経膣分娩のこと

お産(自然分娩)とは本来、医療を介入させずに、自然の流れにそった経腟分娩のことをいいます。

ですが近年は、陣痛促進剤などの医療介入があっても、経腟分娩であれば、自然分娩と捉える医療機関が増えているようです。

母子に問題がなければ、経腟分娩で出産するのが一般的です。

お産(自然分娩)の始まり方

お産(自然分娩)の始まり方には、いろいろなパターンがあります。

陣痛が起こる

陣痛とは、赤ちゃんを押し出すために起こる、子宮収縮の痛みのことをいいます。

時間の経過とともに陣痛の間隔が短くなり、痛みが強くなります。

通常の場合は、初産婦は陣痛が10分間隔になったら、経産婦は15分間隔になったら、電話連絡をしてから病院に向かいます。

おしるしがみられる

おしるしとは、子宮口のふたをしていた粘液栓と、子宮頚管の粘液や赤ちゃんを包む卵膜が剥がれたときにおこる出血が混ざった、おりものの一種です。

おしるしがくると、数日から1週間程度で陣痛が始まることが多いです。

ですが、すべての妊婦さんに、おしるしがみられるわけではありません。

破水する

破水とは、卵膜が破れることで、その中に入っている羊水が体外に出てきてしまうことをいいます。

大抵は、陣痛がきた後に破水するものです。

陣痛より先に破水することを「前期破水」といい、この場合は感染症予防の処置を受ける必要があります。

すぐに電話連絡をして、病院に向かいましょう。

2. お産の進み方とは?

お産(自然分娩)は、「陣痛の間隔が短くなり、子宮口が10センチまで開くと、分娩台に上がる」という流れで進みます。

本陣痛は3段階に分かれる

陣痛には、「前駆陣痛」と「本陣痛」があります。

前駆陣痛とは、出産前に起こる不規則な子宮収縮のことをいい、出産につながることはありません。

不規則だった子宮収縮が規則的になり、痛みが強くなってきたら、本陣痛に移行したということです。

本陣痛は、3段階に分かれます。

分娩第一期(開口期)

本陣痛が始まってから、子宮口が全開大の10cmになるまでの期間のことです。

さらに分娩第一期は、準備期・進行期・極期の3段階に分類されています。

準備期

陣痛間隔が8~10分、陣痛の持続時間が20~30秒、子宮口は0~3cm開いています。

子宮収縮の痛みはあるものの、まだ余裕があります。

陣痛が治まっているときに、食事や睡眠をとったり、シャワーを浴びておくとよいでしょう。

進行期

陣痛間隔が4~7分、陣痛の持続時間が30~45秒、子宮口は4~7cm開いています。

本陣痛が10分間隔になると、子宮口が少しずつ広がっていきます。

陣痛間隔が短くなるにつれ、子宮収縮の痛みはますます強くなります。

極期

陣痛間隔が2~3分、陣痛の持続時間が45~60秒、子宮口は8~9cm開いています。

子宮収縮の痛みが激しく、いきみたくなりますが、子宮口全開大になるまではこらえなければなりません。

この段階でいきんでしまうと、子宮口が開きにくくなったり、会陰裂傷することがあるので、注意が必要です。

分娩第二期(娩出期)

陣痛間隔が1~2分、陣痛の持続時間が60~90秒、子宮口は全開して10cm開いています。

分娩台に上がり、助産師さんの指示に基づいて、いきみ始めます。

赤ちゃんを娩出するまでにかかる時間は、初産婦で2~3時間、経産婦で1~1.5時間といわれています。

分娩第三期(後産期)

赤ちゃんの娩出を終え、胎盤が排出されるまでの時期を指します。

出産が終わると、軽い子宮収縮が起こって、胎盤が出てきます。

3. お産のときの赤ちゃんの動きは?

分娩期によって変わる

では、出産までの流れの間の赤ちゃんの動きもまとめておきましょう。

分娩第一期(開口期)

赤ちゃんは、横向きの状態で骨産道に入り始めます。

あごをひいた赤ちゃんは、後頭部が骨盤にはまったような形になります。

子宮収縮がくり返されるうちに、赤ちゃんの顔がママの背中の方を向くように、身体を回転させます。

やがて赤ちゃんは、完全にママの背中の方向に顔を向けます。

分娩第二期(娩出期)

分娩第二期に入ると、赤ちゃんの頭が少しずつ、産道内に下降します。

排臨と呼ばれる、子宮収縮が起こると赤ちゃんの頭が見え、治まると引っ込む状態になります。

さらに陣痛が強くなると、赤ちゃんの頭がずっと出たままになります。

これを、発露といいます。

赤ちゃんの頭が出たら、再び回転して横向きになり、片方ずつ肩が出てきます。

赤ちゃんの肩が出たら、お腹と足が続き、誕生です。

分娩第三期(後産期)

産まれたばかりの赤ちゃんは、助産師さんや看護師さんの手で、身長・体重の測定が行われます。

赤ちゃんを娩出して3~5分後に、軽い子宮収縮の痛みがあり、胎盤が排出されます。

4. 分娩にかかる時間は?

初産婦と経産婦では異なる

初産の場合は、陣痛がきてから出産するまでに、12~15時間かかるというのが目安です。

経産婦の場合は、5~7.5時間と、およそ半分の時間で済むようです。

後産は初産婦で15~30分、経産婦で10~20分が目安となります。

分娩時間には個人差がある

陣痛がきてから娩出するまでに必要とする時間には、個人差があります。

ママや赤ちゃんの状態によって変わりますので、あくまで目安として捉えてください。

5. 自然分娩の方法は?

バーススタイルは様々

自然分娩には、いろいろなバーススタイルがあります。

病院によっては行っていないバーススタイルもあるので、事前に確認しておきましょう。

ラマーズ法

「ヒッ、ヒッ、フー」という、独特の呼吸法を用いるバーススタイルです。

妊娠中から呼吸や筋肉を緩める方法を練習することで、主体的に出産に取り組む、無痛分娩法の一つです。

リーブ法(RIEB法)

中国気功法を元に考案された呼吸法を取り入れた、バーススタイルです。

逆腹式呼吸法とリラックス法、出産は赤ちゃんと進めるという前向きなイメージトレーニングにより、母子ともにリラックスした状態での出産を目指します。

ソフロロジー法

妊娠中にイメージトレーニングをすることで、心身をリラックスさせ、出産への恐怖や痛みを軽くするバーススタイルです。

妊娠中に、瞑想や呼吸法も練習します。

アクティブバース

分娩台に横になるのではなく、自分が好きな姿勢で出産する方法です。

フリースタイルと、呼ばれることもあります。

6. 自然分娩のメリットとデメリットは?

自然分娩のメリット

自然分娩のメリットは、産後の身体の回復が早いことです。

また、パパが立ち合い出産しやすいことも魅力です。

自然分娩のデメリット

自然分娩のデメリットとしては、長時間、陣痛に耐えなければならないことがあげられます。

また、帝王切開とは違い、出産までにかかる時間が読めません。

その点を、デメリットと捉える人も多いようです。

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7. 先輩ママの「お産・自然分娩体験談」

20代後半・1人目のママさんより

妊婦検診で内診したときに、お医者さんに「まだ子宮口は開いていないけれど、お腹の子どもの推定体重は3200gだ」と言われました。

予定日までお腹にいると、4000gを超えてしまうのではないかと思い、翌日が満月だったので、お腹の赤ちゃんに「もう産まれていいよ」と話しかけていました。

すると、その日の23時過ぎくらいからお腹に痛みを感じるようになり、痛みの間隔が規則的になり、1時間ほどで10分間隔に。

病院に着いたのは午前2時近くで、この時点で子宮口は3cm開いていました。

それから3時間半ほどで、出産。

予定日の1週間前に生まれました。

引用元:初産なのにあっという間に終わりました