妊娠初期にイライラするのはしかたない?ストレスは胎児に悪影響?

1. 妊娠初期はイライラする?

妊娠すると、情緒面に大きな変化があらわれることがあります。

「妊娠が分かってから、精神的に落ち着いてきた」という人もいれば、「イライラすることが増えた」という人もいるのです。

妊娠はとても幸せなことなのに、イライラしてしまう自分に落ち込んでしまう人もいるかも知れません。

また、イライラするとストレスがたまるので「赤ちゃんに悪い影響が出てしまうんじゃないか?」と不安になることもあるでしょう。

しかし、妊娠初期はイライラすることが多いものです。

今回は、妊娠初期のイライラの原因と対策、ストレスは胎児に影響を与えるのかについてまとめました。

2. 妊娠初期のイライラの症状は?

「イライラする」と一言でいっても、症状のあらわれ方はさまざまです。

どんな症状があらわれる?

  • 一日中ずっとイライラしっぱなし
  • 些細なことで腹が立って仕方がない
  • わけもなく憂うつになる
  • 感情の起伏が激しくなる
  • 他人に当たり散らしてしまう

このように、妊娠初期は情緒が不安定になり、イライラしてしまうことが多いものです。

イライラがひどくなるとどうなる?

イライラがひどくなると、以下のような状態になることがあります。

  • イライラしてしまったことで落ち込んでしまう
  • 他人と関わりたくない
  • 集中力がなくなる
  • 不安になる
  • うつっぽくなる

妊娠初期にはイライラするものですが、できるだけ早く解消した方がいいでしょう。

3. 妊娠初期にイライラする原因は?

妊娠初期のイライラはさまざまな理由があります。

ホルモンバランスがくずれる

妊娠すると、女性の体内ではさまざまなホルモンが分泌されるようになります。

  • エストロゲン
  • プロゲステロン
  • プロラクチン
  • hcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
  • リラキシン

これらのホルモンが一度に分泌されることで、急激な変化についていけず、イライラしてしまうことがあります。

プロゲステロンは情緒面に影響がでやすい

妊娠すると多く分泌されるホルモンのひとつに「プロゲステロン」があります。

プロゲステロンは、子宮内膜を維持して受精卵の成長を助けたり、子宮の収縮を抑制するはたらきがあります。

また、乳腺の発達を促したり胎盤の形成を助けたりするホルモンです。

プロゲステロンは、生理周期で言うと高温期に分泌されますが、この時期にイライラする女性は多いものです。

プロゲステロンが多く分泌される妊娠初期は、特に影響を受けやすく、情緒面に影響がでることが多くなります。

妊娠初期のイライラは、プロゲステロンの分泌が関わっているケースが多いものです。

ホルモンバランスがくずれるとイライラする

先ほども述べたように、妊娠するとさまざまなホルモンが分泌されるようになります。

妊娠初期は、ホルモンのバランスがくずれやすい状態にあると言えます。

ホルモンバランスがくずれると、自律神経に影響を及ぼすことがあります。

自律神経のバランスがくずれることで、精神面に影響がでてイライラしてしまうことが多くなるのです。

つわりの影響

つわりは以下のような症状があります。

  • 吐き気、胸やけ
  • 頭痛や胃痛
  • 眠気、倦怠感
  • 下痢、便秘
  • よだれが多くなる
  • においに敏感になる
  • 気分がしずむ
  • イライラする

つわりの症状は個人差が大きい

つわりの症状は個人差が大変大きく、その人しかつらさが分からないこともあります。

同じ妊婦さんや出産経験がある人でさえ、つわりのつらさは共有できないケースも多くあるのです。

したがって「どうしてだれもつわりのつらさを分かってくれないの?」とイライラしてしまうことがあります。

思うように動けないことがストレスになる

妊娠初期は、ホルモンの分泌量が活発になる時期なので、自分が思っている以上に疲れやすいものです。

思うように体が動かないことがストレスになり、イライラする場合も多くあります。

パートナーが理解してくれない

女性は、妊娠するとからだが劇的に変化するため、不安になりやすいものです。

一方、男性は妊娠しないため、女性のことを気遣っていても中々理解できない部分があります。

つわりなどで不安なときに「何とかなるよ」「頑張って」などと言われると、パートナーの理解のなさにイライラしてしまうことがあります。

特につわりがひどい人や、切迫流産の診断が出ており医師から絶対安静の指示が出ている人は、不安がより大きいものです。

「どうして自分だけがこんなにつらい思いをしないといけないの?」などの、どうしようもない不公平さを感じてしまってイライラしてしまうことがあります。

環境が変化する

妊娠すると、自分のからだだけでなく周りの環境も劇的に変化します。

働いている女性は?

働いている人の場合、妊娠初期から上司に妊娠したことを報告するケースが多いでしょう。

中には、上司や周りの気遣いから、からだが楽な部署に異動になることもあります。

また、周りの人からいろいろと気をつかわれてしまい、それが逆にイライラの原因になることがあります。

自分のことを思っての言動だと分かっているため、余計にストレスになるのです。

両親に報告すると?

両親に報告した場合も、妊娠前とは環境が変わることが多くあります。

まめに電話がかかってきたり、過度に心配されたりすることが、イライラの原因になってしまうこともあります。

妊娠、出産への不安

妊娠中は、何が起こるか分からないものです。

特に妊娠初期は流産の心配があり、不安になってしまう人が多いものです。

また、出産したあとのことをいろいろと考えてしまい、ストレスを感じることがあります。

4. 妊娠初期のイライラはいつまで続くの?

妊娠初期のイライラは、安定期になれば落ち着いてくることが多いです。

安定期になるとイライラが落ち着くのはなぜ?

安定期は、妊娠5か月目からです。

この時期になると、胎盤がしっかりとできあがり、ホルモンの分泌も落ち着いてきます。

ホルモンの分泌が落ち着いてくると、イライラすることも少なくなります。

安定期以降もイライラすることはある?

安定期に入るとホルモンの分泌が落ち着いてくるとはいえ、油断は禁物です。

つわりの症状が続く人もいるように、イライラが続いてしまう場合もあります。

特に妊娠後期はお腹が急に重くなり、思うように動けずイライラすることが増えます。

妊娠初期から、イライラしたときの対処法を身につけ、実践することが大切です。

5. 妊娠初期のストレスは胎児によくない?

基本的に、イライラが原因で流産することはありません。

ただし、ストレスをため続けると、胎児にとってあまりよい影響になりません。

ストレスがたまるとどうなる?

ストレスがたまってしまうと、血管が収縮します。

すると、子宮の収縮につながるおそれがあります。

血管が収縮することで起こるリスクは?

血管が収縮すると、胎児にじゅうぶんな栄養を送ることが難しくなることがあります。

お腹の中で胎児がじゅうぶんに発育できなくなる可能性もあります。

また、血圧が上昇しやすくなるため、妊娠高血圧症候群のリスクが上がることがあります。

子宮が収縮することで起こるリスクは?

子宮が収縮すると、切迫早産のリスクが上がる可能性があります。

切迫早産とは、正期産(妊娠37~42週)よりも前に生まれてしまう危険性がある状態です。

妊娠初期はイライラをコントロールしよう

先ほど述べたようなリスクは、全て妊娠中期から後期にあてはまるものです。

妊娠初期に関係ないからと、イライラやストレスを放置しておくのはよくありません。

妊娠初期は、イライラをコントロールしたり、ストレスを早く解消する方法を探すようにしましょう。

6. 妊娠初期にイライラ、対処法は?

妊娠初期のイライラの対処法を紹介しましょう。

イライラするのは仕方ないと割り切る

先ほども述べたように、妊娠初期のイライラはホルモンバランスのくずれが原因であることが多いです。

「イライラするのは仕方ないこと」「生理現象のひとつ」と割り切るだけでも、心が軽くなるでしょう。

つわりの症状がつらい場合は、助産師などに話を聞いてもらうといいでしょう。

相談できる相手を見つける

妊娠初期のイライラは、誰かに気持ちを聞いてもらうことで心が軽くなることがあります。

友人や助産師、パートナーなどに話を聞いてもらって、ストレスを解消するようにしましょう。

軽い運動をしてみる

医師から止められていない場合は、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をしてみましょう。

気分がすっきりしてイライラが解消されることがあります。

夢中になれる趣味を見つける

熱中できる趣味は、イライラする気持ちを忘れることができます。

何かひとつでも夢中になれる趣味を見つけましょう。

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