経産婦は出産時間が短い?予定日も前倒れやすい?陣痛の兆候は違う?

1. 経産婦とは?

出産経験のあるママのこと

経産婦とは、過去に出産経験のある妊婦さんのことをいいます。

この言葉は医学用語で、初めてまだ出産の経験がない「初産婦」と区別する意味で、使われています。

妊娠中や出産兆候は初産婦との違いはない

妊娠中の心身の変化は、初産婦と経産婦に違いはありません。

そして、2回目以降の妊娠だからといって、初めてのときと同じ経過や症状になるとも限らないです。

初めての妊娠でつわりが重かった経産婦が、2回目以降は楽になることも、その逆も起こりえます。

ただ、妊娠経験があるため、胎動に気づくのが早いという傾向はあるようです。

2. 経産婦の出産が早い原因は?

分娩にかかる時間は半分に

初産婦の場合は、陣痛が始まってから出産するまでに、12~15時間程度かかるのが一般的です。

ですが経産婦の場合は、陣痛が始まってから出産までにかかる時間が、6~8時間程度と、初産と比較すると半分ほどで済みます。

経産婦の出産が早い理由

経産婦の出産時間が短くなるのは、出産を経験したことで、子宮口や産道が開きやすくなっているからです。

ただし、前回の出産から3年以上経過していると、初産と変わらないという説もあるようです。

そして、分娩時間も短くなる傾向が強いそうです。

お腹が大きくなりやすい

経産婦の場合は、初産のときと比べると、お腹が大きくなるペースが速くなります。

これは、子宮や腹壁がふくらんだ経験を持っているからで、初産のときより伸びやすいです。

お腹が大きくなるのが早いからといって、赤ちゃんが大きくなるわけではなく、出生体重には、それほど違いはないようです。

3. 経産婦は陣痛の兆候は違う?

陣痛の兆候は変わらない

陣痛の兆候である、お腹が下がる、張る、痛む、胎動が少なくなるといった症状は、経産婦でも同じようにみられます。

陣痛の始まり方は、初産か2回目以降であるかというより、ママの体調や体重の増え具合、精神状態に左右されるものです。

また、初産でおしるしがみられても、2回目以降はないこともあります。

お産はそのつど違うものだと、認識しておきましょう。

体の変化に気づくのが遅い傾向が

経産婦は、上の子どもがいることもあり、初産のときのように自分の身体の細々した変化には、なかなか目を向けられないことが多いようです。

過去の経験があるからこそ、多少のことでは動じないというプラス面がありますが、身体の変調に気づきにくいのはマイナスになりかねません。

経産婦は陣痛が始まると、出産までがスピーディーなので、頻繁に起こるお腹の張りや胎動の減少には、注意を払うようにしましょう。

病院への連絡のタイミングを確認する

経産婦は、子宮口が開き始めると、初産のときより早く全開大になるものです。

そのため、子宮収縮が15分間隔になった時点で、電話連絡をするよう、指示する病院も多いです。

中でも、早めに連絡を求められるのは、

  • 病院が自宅から遠い
  • 妊婦検診で早産しかかっていると診断された
  • 前回の出産の進行が早かった
  • 妊娠高血圧症候群や内科疾患といった、妊娠合併症がある
  • 逆子あるいは胎盤が低い
  • 帝王切開の可能性を告げられている

に当てはまる経産婦です。

また、経産婦であっても、

  • 破水した
  • 生理の際の経血以上の出血がある
  • 激しい腹痛がある
  • 胎動がなくなった

に当てはまるときには、すぐに電話連絡をして、病院に向かいましょう。

微弱陣痛には注意が必要

微弱陣痛とは、陣痛が始まったにも関わらず、子宮収縮が弱い、陣痛が続く時間や周期の長さ、痛みの強さが不足して、子宮口が開かないことをいいます。

微弱陣痛は生理痛程度の痛みなので、まだ本陣痛ではないと、動きすぎてしまう経産婦が多いのです。

その結果、微弱陣痛が短時間で本陣痛に移行し、お産が進んでしまうことがあります。

経産婦は、子宮収縮が15分間隔になったら、病院に連絡するようにいわれるほど、お産の進み方が早いです。

十分に、注意しましょう。

4. 経産婦は出産予定日より早く産まれる?

出産のタイミングには個人差がある

経産婦は子宮口が開きやすく、陣痛が始まるとお産までがスピーディーに進むものです。

ですが、2人目以降だからといって、必ず出産予定日の前に産まれるかというと、そんなことはありません。

陣痛のタイミングは、ママと赤ちゃんの状態などで決まるので、個人差が激しいのです。

経産婦であっても、出産予定日以降に出産するママはいるので、神経質になることはありません。

5. 経産婦と初産婦の一番の違いは?

上に子どもがいること

経産婦と初産婦を比べて一番違うのは、すでに上の子どもがいることです。

初産のときは、自分の体調に合わせて、家事や仕事を休むなど、調整がしやすかったことでしょう。

ですが、上に子どもがいれば、自分の体調や都合だけで、生活のペースを変えることはできません。

特に、上の子どもが小さい場合は、そのお世話が負担になることもあります。

パパや家族にサポートしてもらい、無理をしないように心がけましょう。

6. 経産婦は後陣痛がひどい?

分娩回数に比例して後陣痛はひどくなる

後陣痛とは、妊娠でふくらんだ子宮が、出産後に元の大きさに戻ろうとする際に起こる痛みのことです。

分娩当日から翌日にかけての痛みが特にひどく、その後は徐々に治まっていきます。

この後陣痛は、初産婦より経産婦の方が痛みます。

それは、経産婦の方が初産婦より、産後の子宮収縮が強いからです。

そして、分娩回数に比例して、後陣痛の痛みも強くなっていきます。

7. 経産婦ならではの悩みとは?

出産への不安が大きくなりやすい

出産の経験があることで、妊娠生活や身体の変化を受け入れやすいのは、経産婦ならではのメリットです。

ですが、本陣痛から出産の大変さを体感しているからこそ、2回目以降の出産に不安を覚えるママも少なくないのです。

特に、前回の出産が難産だった場合は、不安が大きくなるのはやむをえないことです。

そんなときには、助産師さんや看護師さん、出産経験のある友だちに話をして、一人で抱え込まないようにすることを、おすすめします。

育児ノイローゼには注意が必要

経産婦ならではの悩みの一つに、「上の子可愛くない症候群」があります。

これは下の子を出産したことで、その子を守ろうという意識が高まったり、上の子の赤ちゃん返りに手を焼いたり、ママが心身ともに余裕がないことで起こります。

それが育児ノイローゼであることを自覚し、家族や専門家のサポートを受けることをおすすめします。

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8. 先輩ママの「経産婦体験談」

0ヵ月の男の子・ひなの1030さんより

経産婦なので、前駆陣痛や本陣痛、分娩にいたるまで、初産のときとはまったく違う余裕がありました。

出産前日に眠れないくらいの前駆陣痛があり、「明日産まれるな」と確信。

翌日、夕食を食べているときに、本陣痛がきました。

すぐさま食事を終えて、シャワーを浴び、近くの実家に上の子を預け、旦那と病院に。

その間に、どんどん陣痛間隔が短く、激痛になり、病院について2時間足らずで出産しました。

分娩室に入ったときには、「またこのときが来たか」と恐怖に近い感情がありましたが、無理やり心を落ち着かせると、陣痛の合間にお茶を飲めるほどに。

1人目のときと違って、今回は破水しないまま、いきむ羽目になりました。

引用元:経産婦ならではの余裕