切迫流産になったら仕事はしても問題ない?仕事復帰はいつ?

1. 切迫流産とは?

切迫流産は、妊娠22週未満の時点で流産になりかけている状態のことです。

出血や張り・痛みなどの症状が起こりますが、まだ胎児が亡くなったわけではありません。

早い段階で安静を保ってきちんと処置すれば、妊娠を継続できることも多いです。

2. 切迫流産になったら仕事はどうする?

切迫流産になった場合、入院もしくは自宅安静が必要になります。

安静を保つことでできる限り痛みや出血などを抑え、流産につながるリスクを下げるためです。

軽症だからといって無理をすると、急に症状が悪化して悲しい結果になることもあります。

普段なかなか仕事を休めない人でも、胎児と母体の安全を第一に考えてきちんと休むべきです。

デスクワーク・軽作業などがメインでも、休まなきゃダメ?

デスクワーク・軽作業メインの人や在宅で働いている人も、油断せずに休みをとりましょう。

力仕事や立ち仕事でなくても、以下のような負担がかかります。

  • 長時間同じ姿勢で過ごすことによる疲労
  • パソコン作業・細かい作業による疲労
  • エアコンによる冷え
  • 職場の人・顧客とのやりとりや、職場で過ごすことによる精神的ストレス

切迫流産中は、外出・通勤そのものが危険

症状が軽ければ外出が許可されることがありますが、それでも徒歩圏内に少し買い物に行くレベルです。

お腹への圧迫や転倒のおそれがあるので、電車・バスの使用は避けましょう。

長時間の徒歩や自転車でも、思わぬ事故や冷えなどのリスクが上がります。

車の運転も避けて

近距離だから…と自分で車を運転するのも、切迫流産中は避けるべきです。

運転中は緊張するので、どうしてもお腹が張りやすくなります。

また、万が一運転中に体調が悪化すると大事故につながるおそれがあります。

通院などでどうしても出かけなければならない場合は、家族に運転してもらうかタクシーを使いましょう。

切迫流産で休むときは、職場にきちんと報告を

切迫流産は、妊娠初期(12週未満)に起こることが多いです。

妊娠をまだ職場に報告していない場合、切迫流産で休むことに抵抗があるかもしれません。

しかし、直属の上司や一緒に仕事している人には電話できちんと伝えましょう。

そうすれば休むことについて理解を得やすくなりますし、復帰後のサポートも受けやすくなるでしょう。

3. 切迫流産後の仕事復帰はいつ?

切迫流産の症状の現れ方は個人差が大きく、何日休めばよいという規定はありません。

流産の心配がなくなったと医師が判断するまで、安静を保たなければなりません。

仕事復帰後の注意

絶対に無理はしない

「体調が回復したから」「今まで休んだ分を取り戻さなくては」と頑張りすぎるのは禁物です。

心身ともに決して無理をせず、調子が悪くなったら思い切って休みましょう。

再び出血や張り・痛みなどの症状が出たら、すぐ病院に相談しましょう。

いつでも他の人に引き継げるようにしておく

無理しないよう注意していても、また体調が悪化することはあります。

他の人にすぐ仕事を引き継げるよう準備しておけば、再び入院・自宅安静になっても慌てずに済むでしょう。

周囲の人に理解してもらう

自分の体調を周囲の人に理解してもらうと、仕事がしやすくなります。

男性や出産経験のない女性でも、身近に妊婦・赤ちゃんがいれば理解してくれることが多いです。

休職する場合、傷病手当金がもらえることも

切迫流産の場合、以下の条件を満たせば傷病手当金が支給されます。

  • 勤め先の健康保険に加入している
  • 切迫流産を理由に入院、もしくは医師の指示で自宅安静になった
  • 切迫流産を理由に、3日以上連続で休んだ
  • 休んでいる間は、給料が支払われない

病院で発行された傷病手当金支給証明書を、職場に提出しましょう。

連続で休んだ日の4日目以降に対して、日給の2/3相当が支給されます。

4. 母性健康管理指導事項連絡カード

仕事復帰後の体調によっては、就業時間短縮・通勤負担軽減などの措置が必要と診断されることがあります。

事業主は、妊娠中・産後の従業員に対して男女雇用機会均等法に基づいた措置を取る必要があります。

しかし、妊娠・出産に対する理解が少ない職場では適切な措置が取られない場合があります。

こうしたトラブルを未然に防ぐには、母性健康管理指導事項連絡カードが役立ちます。

母性健康管理指導事項連絡カードって?

母性健康管理指導事項連絡カード(以下、母健連絡カード)は、厚生労働省が発行するカードです。

働く妊産婦に対して医師から指導があった場合、その指導内容を事業主に明確に伝えることができます。

母健連絡カードの使い方

仕事に関して医師から指導があった場合、母健連絡カードを病院に持参して必要事項を記入してもらいます。

母健連絡カードは、厚生労働省のHPからいつでもダウンロードできます。

また、母子手帳に記載された母健連絡カードの様式をコピーすることもできます。

必要事項を記入したら、職場に母健連絡カードを提出して措置を申し出ましょう。

母健連絡カードには、どんなメリットがある?

現在母健連絡カードの使用は任意なので、医師からの指導を口頭で伝えることもできます。

しかし、母健連絡カードには以下のようなメリットがあります。

妊婦本人の「言い出しづらい」を解消する

妊娠について理解がない職場だと、医師の診断があっても「○○の措置をとってほしい」と報告しづらいことが多いです。

言い出しにくいからと無理するより、母健連絡カードを提出するほうが早くて安心です。

きちんとした文書を作ることで、「言った・言わない」のトラブルも防げます。

事業主は、妊婦に対してとるべき処置がわかりやすい

健連絡カードには、医師が記入した内容がわかりやすく記載されています。

妊娠・出産について知識がない事業主でも、どんな措置が必要かひと目でわかるでしょう。

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