切迫流産で自宅安静の場合どう過ごすべき?家事やお風呂は?

1. 切迫流産とは?

妊娠22週未満の時点で流産になりかかっている状態を、切迫流産と呼びます。

切迫流産では胎児の心拍は確認できるものの、出血・痛み・張りなどが起こります。

早い段階で気付いて適切に対処すれば、約半数は妊娠を維持できます。

切迫流産のとき、安静にしなければならない理由

切迫流産の場合、むやみに動くことやストレスをためることは避けなければなりません。

こうした行動によって、痛み・出血などの症状が悪化するおそれがあるためです。

症状に応じて安静を保ち、胎児を守りましょう。

2. 自宅安静のときの過ごし方

自分では普通に動けるつもりでも、何気ない行動によって体調が急変するおそれがあります。

また、症状によって何をしてよいか・いけないかが変わります。

病院からきちんと説明をうけ、わからないことがあれば電話などで確認しましょう。

日常の行動のおもな制限

仕事・外出

基本的に外出は禁止なので、仕事をしている人は休みましょう。

通院するときは家族の車に乗せてもらうか、タクシーを利用しましょう。

ごく軽い安静であれば、徒歩圏内のお買い物程度なら許可されることもあります。

その場合は体を冷やさないよう注意し、ヒールの高い靴・重い荷物の持ち運びなどは避けましょう。

入浴

出血がなければ、短時間ぬるめのお風呂に浸かることができます。

子宮収縮・体力消耗の原因となるので、長時間の入浴や熱いお風呂は避けましょう。

出血があるときは湯船に浸からず、シャワーをさっと浴びましょう。

入浴・シャワーが禁じられている場合は、お湯でしぼったタオルなどで体を拭きましょう。

洗濯

洗濯物を干そうとしてのびあがったり、重い洗濯物を運んだりすることは危険です。

また、季節によっては屋外での洗濯物干しで体を冷やしてしまいます。

洗濯もできるだけ家族にお願いし、乾燥機などを使って負担を減らしましょう。

掃除

多少部屋が散らかっていても、すぐ健康に被害が出るわけではありません。

体調が回復するまで掃除の頻度を減らすか、家族にお願いしましょう。

料理

料理するときは、長時間台所で立ちっぱなしで過ごすことになります。

また、お鍋を運んだり堅い食材を切ったりするときにお腹に力がかかります。

できるだけレトルトやお惣菜などを活用し、後片付けも家族にお願いして負担を減らしましょう。

上の子の世話

力がいる抱っこなどは避け、世話や送り迎えは極力他の家族にお願いしましょう。

一緒に遊ぶときは、じっとしていてもできる絵本の読み聞かせ・折り紙などがよいでしょう。

赤ちゃん返りしてママにくっつきたがる子もいますが、寝たままでスキンシップすることもできます。

セックス

精液には子宮収縮作用のある物質が含まれており、また感染症の原因になることがあります。

さらに、子宮に力がかかることで出血・張り・痛みが強まるおそれがあります。

コンドームの有無に関係なく、切迫流産中のセックスは控えましょう。

自宅で過ごすときの注意点

体を冷やさない

体の冷えは、症状の悪化につながることがあります。

腹巻やレッグウォーマーなどを活用して、お腹周りや「首」の付く場所(首・手首・足首)を保温しましょう。

食べ物や飲み物は、常温もしくは温かいものをとりましょう。

衣類はこまめに換え、清潔を保つ

感染症を防ぐため、陰部周辺を清潔に保つ必要があります。

しかし、出血が続くとどうしても蒸れやすくなります。

入浴できないときも、下着や衣類をこまめに替えましょう。

また、弱めの温水ウォシュレットを使うのもおすすめです。

必要に応じて家事代行・ファミリーサポートを利用する

夫や両親・義両親などを頼れない場合、つい無理をしてしまう人が少なくありません。

しかし、「無理に家事をして体調が悪化した」という例もたくさんあります。

身近な人を頼れない場合は、家事代行や地域のファミリーサポートなどのサービスを利用しましょう。

ある程度の費用がかかりますが、胎児・母体の安全を買うと割り切って利用しましょう。

自宅安静が難しい場合

上の子の世話などで自宅安静が難しい場合、それほど重症でなくても入院することがあります。

身の回りのことは看護師・スタッフがしてくれますし、万が一の場合もすぐ対処できます。

3. 自宅安静はいつまで?

切迫流産による自宅安静や入院の期間には、明確な決まりがありません。

流産の危険がなくなったと医師が判断するまで、安静を保つ必要があります。

念のため、入院の用意をしておくとよい

自宅安静中に体調が急変し、入院が必要になることもあります。

いつ入院しても困らないよう、入院に必要と思われるものを1ヶ所にまとめておくと安心です。

自分で無理に動かず、家族に協力してもらいましょう。

4. 働いている人は傷病手当金がもらえることも

働いている人の場合、以下にあてはまれば傷病手当金を受給できます。

  • 勤務先の健康保険に加入している
  • 傷病により入院、もしくは医師の指示で自宅安静になった
  • 傷病により3日以上連続して休んでおり、その間は給料が支払われない

受給金額と申請方法

連続して休んだ期間のうち、4日目以降に対して日給の2/3相当の手当金を受給できます。

医師に傷病手当金支給証明書を書いてもらって、職場に提出しましょう。

近所の産婦人科の病院を
探す・口コミを見る