破水とは?起きたらどうすべき?見分ける4つのポイントと安全な対応

1. 破水とは?

出産兆候の一つ

お腹にいる赤ちゃんは卵膜という薄い膜に包まれており、その中は羊水で満たされています。

出産が近づくと、この卵膜が破れ、羊水が体外に出てきます。

これを破水といいます。

破水が起こる時期

生産期である妊娠37~41週は、いつ破水が起こっても、おかしくありません。

また、妊娠37週未満であっても、重いものを持ち運ぶことや性行為がきっかけで、破水することがあります。

破水にも種類がある

破水は、起こるタイミングによって、3種類に分けられます。

適時破水

適時破水とは、正常に起こる破水のことをいいます。

陣痛がきて、子宮口が全開になってから、起こることが多いです。

前期破水

前期破水とは、陣痛がくるより先に、破水してしまうことをいいます。

妊娠後期にみられ、その後に陣痛が始まることが多いです。

早期破水

早期破水とは、妊娠37週未満で起こる破水のことをいいます。

この場合は、お腹の赤ちゃんの様子を観察しながら、できるだけ長く妊娠を継続する措置がとられることが多いです。

場合によっては、そのまま分娩させ、早産になることもあります。

2. 破水の症状は?

羊水の出方には個人差がある

破水のときに出てくる羊水の量には、個人差があります。

ブチッという音がして大量に羊水が流れ出る人もいれば、チョロチョロと少しずつ出てくる人、出血を伴う人もいます。

すべての妊婦さんの20~30%に、前期破水や早期破水、高位破水が起こるといわれていますので、注意しましょう。

高位破水とは

通常、破水するときには、子宮口に近いところの卵膜が破れます。

そのため、20~30mlの羊水が流れ出ることが多いです。

ですが、子宮口から離れた、卵膜の上部が破けることがあります。

これを、高位破水といいます。

高位破水の場合は、羊水が少しずつしか漏れてこないので、ママが気づかないことがあります。

そのため、細菌感染のリスクが高まります。

3. 破水とおしるし、尿漏れ、おりものの違いとは?

おしるしや尿漏れ、おりものとの違い

妊娠後期になると、おりものの量が増えたり、尿漏れに悩むママが増えてきます。

そして、臨月に入ると、いつおしるしがあらわれても不思議はありません。

おしるしの量が多い人もいるので、破水とおしるし、尿漏れの見分け方を覚えておくと安心です。

破水

破水の場合は、以下の特徴がみられます。

  • 安静にしても動いても、体外に漏れ出る感覚がある
  • 自分の意志で止めることができない
  • 甘酸っぱい、あるいは生臭いなど独特のにおいがする
  • 色は無色透明、黄緑、黄色であることが多い

おしるし

おしるしの場合は、以下の特徴がみられます。

  • 血が混ざった、粘り気のあるおりものが出る
  • 色は透明やピンク色、茶色、褐色など個人差があり、中には鮮血が出る人もいる
  • おしるしがみられてから、数日から1週間ほどで陣痛が始まることが多い

尿漏れ

尿漏れの場合は、以下の特徴がみられます。

  • 尿特有のアンモニア臭がある
  • 笑ったり、くしゃみをするなど、腹圧がかかったときに少量、出ることが多い
  • 自分の意志で止めることができる
  • 色は黄色っぽい

おりもの

通常のおりものには、以下の特徴がみられます。

  • 酸っぱいようなにおいがある
  • サラサラとした水のような、あるいは粘り気が強いゼリー状のものが出る
  • 色は透明や半透明、卵白のような白、黄色、茶色である

4. 破水と見分ける4つのポイントとは?

破水かどうかを判断するポイント

破水か、おしるしや尿漏れなのかを判断する際には、以下の点をチェックしてみましょう。

  • 量が多くないか、動くたびジワジワと出てくる感じはないか
  • 自分の意志で止められるかどうか
  • どんなにおいがするか
  • 色がどうなっているか

この4つのポイントが、破水の特徴とマッチしているときは、すぐに対処する必要があります。

前兆がある人もいる

前期破水したママの中には、事前にお腹の張りが強くなったという人もいます。

また、破水が起こったときに、お腹に強い衝撃を感じたり、プツッとゴムが破けるような音がした人もいます。

5. 破水したときのホームケア方法とは?

まず安静にする

破水した後に動きまわると、漏れ出る羊水の量が増えてしまうので、安静が基本です。

量が多いときには、産褥パットや尿漏れパット、大人用紙おむつなどをして、周囲を汚さないように配慮しましょう。

羊水の状態を確認する

破水したかもしれないと思ったときには、まず色や量、においをチェックします。

病院に電話してから向かう

特徴をチェックして破水だと思ったら、まず病院に電話して、指示を仰ぎます。

大抵は感染予防のために病院に来るように指示されますので、入院の準備をして向かいましょう。

もし、羊水の色が黄緑がかっていたり、出血や激しい痛みを伴うときには、トラブルが起きている可能性が高いです。

できるだけ急いで、病院に向かいましょう。

6. 前期破水したときの対処法とは?

感染予防が不可欠

破水して卵膜が破れてしまうと、そこから細菌が侵入し、羊水が感染しやすくなります。

その結果、お腹の赤ちゃんが感染症にかかるリスクが高まります。

免疫を持っていないお腹の赤ちゃんは、細菌感染にとても弱く、重い感染症を引き起こしてしまいます。

それを防ぐために、抗菌剤の投与が不可欠なのです。

前期破水の場合は週数によって対処法が異なる

前期破水は適時破水と違い、出産準備が整っていない段階で起こります。

そのため、破水しても、そのまま分娩につながらない可能性が高く、細菌感染を予防する措置をとる必要があります。

妊娠34週未満の場合

妊娠34週未満の赤ちゃんは、まだ肺が未成熟で、胎外で生活するのが難しい状態です。

そのため前期破水が起こっても、子宮収縮を抑える薬や抗菌剤を投与され、感染症を予防しながら、妊娠期間を延長する措置がとられます。

ですが、子宮内が細菌感染した場合には、早産に踏み切ることがあります。

その場合は、産まれた赤ちゃんは新生児集中治療室(NICU)や未熟児室(GCU)に入り、成長をサポートしてもらうことになります。

妊娠34~36週の場合

生産期は妊娠37週以降なので、可能な限り妊娠期間を延ばすために、安静入院になるのが基本です。

ですが、妊娠34週以降の赤ちゃんは肺が成熟しているので、状況によっては、そのまま分娩に進むこともあります。

妊娠37週以降の場合

生産期に入ってからの前期破水は、そのまま分娩に進ませる処置を行うのが一般的です。

陣痛促進剤が投与され、分娩を進めます。

それでも陣痛がこないときには、緊急帝王切開に切り替えることもあります。

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7. 先輩ママの「破水体験談」

まりんさんより

妊娠39週目、いつも通り横になって寝ていると、突然ブチッと音がしました。

子宮口が開いたのかと呑気に構えていましたが、立つと何かが出ている気がしたのです。

トイレに行くと、ピンク色のような水が出ていて、全然止まりません。

大きめのナプキンをあてて、すぐに病院に電話し、準備していた入院グッズを持って向かいました。

検査の結果、「破水ですね」と言われ、そのまま入院。

前駆陣痛があり、羊水がたくさん出て気持ちが悪かったのですが、がんばって運動したところ、本陣痛がきて出産しました。

初産で、破水から始まるとは思っていなかったので、本当にビックリしました。

引用元:破水の体験談~クックパッドベイビー~