漏斗胸の治療ってどうするの?治療の期間・手術費用・薬は?

1. 漏斗胸はどんな症状?

主なものは見た目

漏斗胸は鳩胸の逆の症状です。

胸の真ん中あたりが凹み、猫背になる方がほとんどです。

凹みからくる諸症状

胸の真ん中あたりが凹むため、空気を吸い込む量が少ないことが多くあります。

そのため疲れが取れにくく、不整脈を患うこともあります。

また胸が痛むこともあります。

2. 漏斗胸にはどんな治療がある?

まずは年齢次第

漏斗胸に気づくのは、ほとんどが赤ちゃんのころです。

保護者が胸部に違和感を持つこともあれば、健康診断で指摘されることもあります。

しかしそこから3歳程度までは経過観察となることがほとんどです。

その後は、どこかの段階で手術となります。

根本的な治療は手術のみ

漏斗胸を治療しようとすると、基本的には手術のみとなります。

手術自体は一昔前に比べると手軽になりました。

とはいえ、手術となると二の足を踏む方が多いのも事実です。

3. 漏斗胸の手術方法・期間・費用

NUSS手術がほとんど

現在の漏斗胸手術は、NUSS手術が主流となっています。

これは胸部の側面に穴を開け、そこから金属のバーを差し込み、バーで胸骨を押し上げる手術方法です。

そのため術後の痕が目立つことはあまりありません。

骨を削ることはない

NUSS手術の良いところは、骨を削る必要はなく、手術の痕が目立たないというところです。

一昔前の手術は、胸部の真ん中を大きく切り、骨を削る方法でした。

そのため、漏斗胸の手術はとても大がかりなものだったのです。

NUSS手術が一般的になってからは、手術時のリスクは大きく減ったと言えるでしょう。

手術期間

手術のための入院期間は、10日前後となります。

手術後の経過にもよりますので、個人差が出ます。

バーの抜去手術はいつ?

NUSS手術では、胸骨を押し上げる金属のバーを入れます。

そのためバーを抜去する必要が出てきます。

このバーの抜去手術は、おおよそ1~3年後となります。

抜去した後にまた凹む?

バーの抜去後、また胸部が凹んでしまうことはほぼありません。

しかし年齢的に早すぎる手術は、その後凹んでしまうこともあります。

NUSS手術の費用

NUSS手術の費用は、保険適用なので10万程度です。

しかし幼児の頃に手術をすると、乳幼児医療費助成制度が利用できますので、もっと費用がかからずに済みます。

とはいえ、早すぎる手術は本人の負担になりますので、あまりお勧めできません。

4. 漏斗胸の手術、する?しない?

漏斗胸の手術は手軽になったとはいえ、金属のバーを埋めたり、それを取り除いたりと、負担が大きい手術です。

そのため漏斗胸の手術自体、しないという選択もあります。

漏斗胸による症状がほとんどなく、見た目にはわかりにくいという場合であれば、手術をする必要があまりありません。

しかし胸の痛みや凹み具合、疲れの取れなさ具合などが激しい場合には、手術をしたほうが良いでしょう。

いずれにしても、かかりつけの病院としっかりと話し合いをすることが大事です。

5. 漏斗胸の手術をするならいつ?

子どもが冷やかされない時期に

胸部の凹み具合が激しい場合には、子どもが冷やかされない時期に手術をしておくのも一つの手です。

そのため、小学3~5年くらいになる前が良いでしょう。

術後の経過を考えると

3~5歳程度の骨の柔らかい時期に手術をすると、術後に漏斗胸の再発がありえます。

そのため少し骨が硬くなり始めた時期、10歳ごろの手術がおすすめです。

小学校4・5年生のころです。

やはり10歳前後が良い

冷やかしを避けるためにも、術後の経過のためにも、手術は10歳前後ということです。

しかしそのころは、本人が手術への不安をしっかりと把握できるようになる時期でもあります。

保護者のフォローが大変大事になってきますので、その部分も気をつけてください。