排卵誘発剤を飲むならお酒はダメ?クロミッドとアルコールの関係

1. 排卵誘発剤を服用中は飲酒してはだめ?

月経異常や排卵障害、不妊治療で排卵誘発剤を服用している場合、医師から飲酒を止めるように指示されることがあります。

しかし、医師によって意見はさまざまなのが現状です。

「排卵誘発剤を服用中は飲酒を控えるべき」という医師もいれば、「少しの飲酒ならOK」「飲酒はしてもOK」という医師もいます。

医師によって意見が違うため、お酒を飲む習慣がある人は混乱してしまうことがあります。

そこで今回は、排卵誘発剤と飲酒の因果関係についてまとめました。

2. 排卵誘発剤とは?どのような場合に処方される?

排卵誘発剤とは?

排卵誘発剤とは、さまざまな原因で卵胞が成熟しにくい場合に処方される薬です。

多くの排卵誘発剤は、脳の視床下部や脳下垂体に作用するため、効果はマイルドです。

体外受精などで使用される注射タイプの排卵誘発剤は、卵巣を直接刺激するため強力な作用がありますが、副作用も強いです。

排卵誘発剤が処方されるのはどんな場合?

排卵誘発剤は、以下のような症状がある場合に処方されます。

無排卵月経

月経があるのに排卵がおこなわれていない状態で、排卵障害のひとつです。

稀発月経

月経周期が39日以上と長い場合です。

必ずしも排卵障害があるとは限りません。

無月経

月経周期が90日以上と非常に長い場合です。

卵胞が成熟する過程で、何らかの問題があるケースが多いでしょう。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の中に小さな卵胞がたくさんできてしまい、どの卵胞も育ちきらずに排卵できなくなる病気です。

排卵障害の中ではもっとも多い病気と言われています。

黄体機能不全

黄体ホルモンの分泌量が少なくなることで、子宮内膜が維持できなくなったり、薄くなってしまう症状です。

排卵誘発剤を服用して卵子の質を上げたり、女性ホルモンの分泌を促進して子宮内膜を厚くする治療をします。

不妊治療

妊治療をはじめて中々成果があらわれない場合にも、排卵誘発剤が使用されることがあります。

3. 排卵誘発剤の種類は?

排卵誘発剤の種類は以下の通りです。

  • クロミッド(セロフェン)
  • セキソビット
  • フェマーラ
  • hmg注射

もっともポピュラーなのは「クロミッド」

排卵誘発剤の中でもっともポピュラーな薬は「クロミッド」でしょう。

排卵障害や不妊治療などの症状で最初に処方されることが多い排卵誘発剤です。

クロミッドの効果は?

クロミッドは錠剤タイプの飲み薬で非常に扱いやすく、比較的効果が高いため安心して使用できます。

無排卵月経や無月経の女性がクロミッドを服用した場合、約7割に効果がみられたというデータがあります。

クロミッドの副作用は?

クロミッドは、内服することで以下のような副作用があらわれることがあります。

  • 子宮頸管粘液の分泌が減る
  • 卵巣過剰刺激症候群(約5%)
  • 多胎妊娠(約5%)

特に子宮内膜が薄くなる、子宮頸管粘液の分泌が減る副作用は、長期にわたってクロミッドを服用した女性にみられます。

これらの副作用があらわれると妊娠率が低下するため、慎重に服用する必要があります。

セキソビットは作用が弱め

セキソビットは、クロミッドと同じく錠剤タイプの飲み薬です。

クロミッドと比べて作用が弱いですが、その分副作用もほとんどありません。

このため、他の排卵誘発剤の休薬期間に処方される場合もあります。

フェマーラとは?

フェマーラは乳がんの治療薬ですが、エストロゲンの分泌を抑制する作用が、排卵誘発効果を高めることが分かっています。

フェマーラはクロミッドと同じくらいの排卵誘発作用があります。

薬の半減期(薬のききめ)が非常に短いため、子宮内膜が薄くなったり、子宮頸管粘液の分泌が減るといった副作用もほとんどありません。

飲み薬タイプの排卵誘発剤としては、非常に効果が高いと言えるでしょう。

ただし、フェマーラを排卵誘発剤として使用する場合は保険が適用されません。

治療費が高額になりがちなので、注意が必要です。

排卵誘発効果が強力なhmg注射とは?

強力な排卵誘発効果がある治療法として「hmg注射」があります。

hmg注射をする場合は、以下のようなケースです。

  • 飲み薬タイプの排卵誘発剤で効果がなかった場合
  • 体外受精をする場合

排卵誘発剤で効果がなかった場合

hmg注射だけで治療するのではなく、強制的に排卵を促す「hcg注射」を併用するケースがほとんどです。

hmg注射で卵胞を成熟させ、じゅうぶんに成熟したらhcg注射で排卵を促します。

これを「hmg-hcg療法」と呼びます。

体外受精をする場合

体外受精では、hmg注射などの強力な排卵誘発剤を使用し、複数の卵胞を成熟させる必要があります。

体外受精では、卵胞がじゅうぶんに成熟した時点で採卵(卵胞を体外にとりだす)をします。

4. 排卵誘発剤とお酒の因果関係は?

排卵誘発剤を服用中に、飲酒を禁止する医師がいる一方、飲酒してもOKという医師もいます。

排卵誘発剤と飲酒の因果関係はよく分かっていません。

しかし、次のような場合は飲酒を禁止されることがあります。

肝臓に何らかの疾患がある、または肝臓がが弱い場合

肝臓に何らかの疾患がある、または肝臓が弱い場合、排卵誘発剤を服用中は飲酒を禁じられることがあります。

排卵誘発剤は、服用すると肝臓で分解されます。

ちなみに、排卵誘発剤に限らず、飲み薬は全て肝臓で分解されます。

アルコールも肝臓で分解されるため、肝臓が弱い人にとっては大きな負担になるのです。

肝臓に何らかの疾患がある場合は、排卵誘発剤そのものを中止し、肝臓に負担がかからない注射に切り替えることもあります。

不妊治療で排卵誘発剤を使用している場合

不妊治療で排卵誘発剤を服用している場合は、医師によっては飲酒を禁止、または量を減らすように指導されることがあります。

不妊治療をしているということは、いつかは妊娠するということです。

妊娠中にお酒を飲むと、胎児の発育不全や発達障がいにつながる場合があります。

妊娠中の飲酒は厳禁なので、不妊治療中から飲酒を禁止するよう指導する医師が多いというわけです。

ただし、過度に禁止するとストレスがたまる場合は、少量であれば問題ないでしょう。

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