フェマーラ(レトロゾール)とは?排卵誘発効果と副作用は?

1. フェマーラはどんな薬?

フェマーラは、もともとは乳がんの治療に使用される薬です。

しかし、最近では排卵を促す排卵誘発剤として処方されるケースが多くなってきています。

乳がんの治療薬であるフェマーラが、なぜ排卵誘発剤として使用できるのでしょうか?

また、その効果や副作用はどのようなものがあるのでしょうか?

2. フェマーラとは?どんな作用がある?

フェマーラとは、ノバルティスファーマ社が作っている医薬品です。

一般名は「レトロゾール」と呼ばれています。

フェマーラはどんな作用があるのでしょうか?

フェマーラは乳がんの治療薬

フェマーラは、もともと乳がんの治療薬として使用されていました。

エストロゲンの分泌を抑制する

フェマーラは、女性ホルモンの1つ「エストロゲン」を抑制するはたらきがあります。

エストロゲンは、卵胞の成熟を促したり、子宮内膜を厚くする役割があります。

閉経前は卵巣から分泌されますが、閉経後は副腎のアンドロゲンから分泌されます。

エストロゲンは乳がんを増殖させる

エストロゲンの分泌量が多いと、乳がんが急速に増殖します。

乳がんの治療のひとつに「ホルモン療法」があります。

これは、フェマーラなどエストロゲンの分泌を抑える薬を飲むことで、乳がんの増殖を抑制することができる治療法です。

フェマーラは排卵誘発剤としても使用されることがある

乳がんの治療薬として幅広く使用されているフェマーラですが、近年では排卵誘発剤としても使用されるようになりました。

エストロゲンの分泌が抑制されると、生理周期が変化することがあります。

その結果、排卵が誘発されることが分かり、排卵誘発剤としても使われるようになったのです。

3. 排卵誘発剤としてのフェマーラの効果はどのくらい?

従来の排卵誘発剤は、全てエストロゲンの分泌を促進させるタイプのものでした。

しかし、フェマーラはエストロゲンの分泌を抑制させるはたらきがあります。

なぜ、排卵誘発剤としての効果が期待されるのでしょうか?

エストロゲンの分泌が抑制されると、排卵が誘発される

フェマーラの排卵誘発のメカニズムは、少し複雑です。

エストロゲンは卵胞の成熟を促す

月経開始3日後くらいからエストロゲンの分泌が増加し、卵胞の成熟を促していきます。

フェマーラでエストロゲンを抑制するとどうなる?

排卵日が近づくにつれてエストロゲンは増加していきますが、フェマーラを服用することでエストロゲンの分泌量は一時的に低下します。

エストロゲンの分泌が低下すると、脳下垂体から「 FSH(卵胞刺激ホルモン)」という卵胞の成熟を促すホルモンの分泌量が増えます。

これにより、卵胞の成熟が強く促され、排卵が起きるというしくみになっています。

フェマーラの排卵誘発剤としての効果は?

フェマーラは、代表的な排卵誘発剤である「クロミッド」に匹敵する排卵誘発効果があると言われています。

さらに、クロミッドなどにみられる副作用がほとんど起こりません。

総合的に判断すると、フェマーラはクロミッドよりも排卵誘発効果が高いと言えます。

フェマーラを飲むメリットは?

従来の排卵誘発剤は、エストロゲンの分泌を促すことで、通常1個しか成熟しない卵胞を複数成熟させる効果がありました。

フェマーラは、すでにある卵胞の成熟を促す排卵誘発剤です。

フェマーラを飲むメリットは何なのでしょうか?

卵巣過剰刺激症候群の心配がない

卵巣を過度に刺激しないため、卵巣過剰刺激症候群にかかる心配がありません。

また、すでに卵巣過剰刺激症候群を患っている人でも、無理なく使用することができます。

子宮内膜や子宮頸管粘液にほとんど影響しない

代表的な排卵誘発剤であるクロミッドの副作用の中でも、多くの人にあらわれるものが2つあります。

  • 子宮内膜が薄くなる
  • 子宮頸管粘液の分泌が減る

これらの副作用があらわれると、妊娠する確率が低下するばかりか、休薬する必要があるため大きなデメリットになります。

フェマーラは、これらの副作用がほとんどあらわれません。

その理由として、フェマーラの半減期(薬のききめ)が大変短いことがあげられます。

同様の理由で、子宮内膜症の症状が重くなる心配がないことも大きなメリットになります。

4. フェマーラの副作用は?

もともとは乳がんの治療薬なので、副作用が心配になるかと思います。

しかし、フェマーラの副作用はほとんどが軽いものです。

  • 頭痛や関節痛
  • 眠気
  • 発疹
  • 不正出血
  • むくみによる体重増加

ごく稀に、以下のような重大な副作用があらわれることがあります。

  • 血栓症や寒栓症
  • 心臓や肝臓への負担

5. フェマーラは保険が適用されるの?

フェマーラを排卵誘発剤として処方する場合は、保険が適用されません。

フェマーラは乳がんの治療薬としてのみ保険が適用されるからです。

フェマーラの薬価は、大体1錠で700~800円ほどかかります。

5日間内服する必要があるので、約4000円ほどかかる計算になります。

ただし、フェマーラのジェネリック医薬品として「レトロゾール」という同じ効果をもつ薬があります。

少しでも費用を抑えたい場合は、レトロゾールを処方してもらうのも一つの方法です。

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