溶性ピロリン酸第二鉄(インクレミン)の効果と子どもに使う時の注意点

1. 溶性ピロリン酸第二鉄(インクレミン)とは?

溶性ピロリン酸第二鉄は鉄分を補う薬の一つです。

体の中の鉄分不足による、鉄欠乏性貧血の治療に使われます。

鉄が不足すると、めまい、たちくらみ、動悸、息切れなどが起きやすくなります。

体の中の鉄分が足りなくなると、食事だけでは補えなくなり、症状が悪化することがあります。

そのようなときに、薬で鉄分を補います。

溶性ピロリン酸第二鉄はシロップなので、乳幼児でも飲みやすいです。

鉄剤の中では小児や高齢者に対して、選択しやすい薬です。

鉄不足が原因の、うつ、不眠などに応用して処方されることもあります。

2. 溶性ピロリン酸第二鉄が配合されている薬

溶性ピロリン酸第二鉄というのは一般名(成分名)です。

薬の形態や製薬会社によって、商品名は異なります。

シロップ

  • インクレミンシロップ

3. 子どもに対する安全性

乳幼児に対する安全性が確立されています。

4. 副作用はあるの?

重い副作用はほとんどありません。

副作用で多いのは、腹痛、吐き気、便秘、下痢などの胃腸症状です。

飲みなれると、副作用は落ち着きますが、症状がひどいときは、早めに病院を受診しましょう。

内服による胃の負担を軽くするためには、空腹時を避け、食後に飲むことをオススメします。

5. 子どもに使用する上での注意点・用法・用量

注意点

溶性ピロリン酸第二鉄は、誤って大量に飲むと、胃腸から出血したり、中毒症状を起こしたりすることがあります。

シロップは飲みやすいため、特に小さな子どもの手の届かない場所で管理しましょう。

食生活を改善しよう

薬を飲んでいるだけでなく、鉄分は食事からしっかり摂取できるようにしましょう。

鉄分は、レバー、しじみ、あさり、ひじき、のり、大豆などの食品に含まれます。

良質なタンパク質と一緒に食べることで、吸収率が高まります。

鉄分の多い食事だけを、たくさん食べればいいのではなく、バランスよくなんでも食べることが大切です。

用法・用量

1日あたりの投与できる量は以下の通りです。

  • 1才未満:2~4ml
  • 1~5才:3~10ml
  • 6~15才:10~15ml

年齢・症状によって内服量は異なりますので、処方された量と回数を守ります。