つわりとは?期間はいつからいつまで?原因・時期・症状・対策

1. つわり(悪阻)とは?

つわりとは、吐き気・嘔吐・胃のむかつきなどの消化器官を中心とする不快症状が妊娠中に起こることをいいます。

妊婦さんの約8割がつわりを経験するといわれています。

2. つわりの期間はいつからいつまで?

個人差はありますが、つわりは妊娠5週から7週に始まり、12週から16週までには症状が落ち着きます。

そのうち、多くの場合は妊娠9週から11週ごろまでがつわりのピークとなるようです。

また、妊娠後期までつわりが続いたり、一旦治まったものの妊娠後期につわりが再開するケースもあります。

3. つわりの原因は?どうして起こるの?

はっきりとした原因はまだ解明されていません。

しかし、いくつかの有力な説があります。

ホルモンの変化

妊娠を継続するために必要なhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が、つわりの時期と同時期に大量分泌されるため、このホルモンが影響しているのではないかと言われています。

また、同じく妊娠中に分泌の増える黄体ホルモン(プロゲステロン)には、消化器官の筋肉を弛緩させる働きがあるため、胃腸などの機能が低下し、吐き気などの不快症状が現れる可能性も考えられます。

拒絶反応

つわりの起こる時期は、まだ胎盤が形成されていない時期でもあり、母体が胎児を異物だと認識して拒絶反応を起こしてしまうことがあるそうです。

身体の防衛本能

拒絶反応とは逆に、近年注目されているのは身体の防衛本能からくるもの、という考え方です。

胎児の成長に差し障る食べものを避けるため、また薬品などに触れることのないよう、においに敏感になり、吐き気をもよおすとも言われています。

自律神経の乱れ

妊娠による急激な身体の変化に対応しようとして、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

これにより、副交感神経が過度に緊張して、交感神経が常に優位に働きやすくなることで、自律神経失調症のような症状を起こすようです。

4. つわりの症状はどんなもの?

妊婦さんの50%から90%の人が経験すると言われている、代表的なつわりの症状が吐き気や嘔吐です。

代表的なものを5つほどご紹介します。

吐きづわり

食べると気持ち悪くなって嘔吐してしまうタイプです。

特定の食べもの(さっぱりしたものや喉ごしのいいものなど)なら大丈夫な場合もあります。

この症状が重く、水分すら摂取できないような場合には、すぐに病院で点滴など適切な治療を受けるようにしてください。

食べづわり

吐きづわりとは逆のタイプで、空腹時に気持ち悪くなったり、吐き気を感じます。

常に何か口にしていないと症状が出るため、体重管理がしづらく妊婦検診の際に指導を受けることもあります。

においづわり

ごはんの炊けるにおいや、たばこ臭、電車やバスなど車内のにおいなどに敏感になり、嫌悪感や吐き気が出ます。

また、お風呂など湯気や湿度の高いところでも気分が悪くなることがあります。

眠りづわり

妊娠初期にも多く出る症状ですが、睡眠をしっかりとっても無性に眠くなったり、仕事中や運転中に急に眠気がおきることがあります。

よだれづわり

唾液が多くなるのもつわりの症状のひとつで、自分の唾液が不快で飲み込むことが困難になったり、吐き出すことでスッキリしたりします。

唾液で吐き気が出たり、量があまりに多い場合は脱水症状になりやすいので、注意が必要です。

5. つわりの種類別おすすめの対策

吐きづわり対策には

吐きづわりがひどいときは、3食きちんと食べなくてOKです。

食べられるものを食べられるときに少量でも問題ありません。

つわりは一時的なものですから、栄養バランスや体重管理のことは今は考えずに、水分はしっかりとりましょう。

吐きづわりの時に食べやすいもの

のどごしがいいもの

そうめんやゼリーなどです。

冷たいもの

シャーベットやアイスクリームなどが良いです。

冷ましたもの

ごはんやスープなど、冷ますとにおいが気にならなくなることが多いです。

さっぱりしたもの

柑橘系のフルーツ、梅干しなどが良いです。

炭酸水

炭酸水は吐き気を緩和する効果があります。

飴やグミ

飴やグミは口内の粘つき防止になります。

食べづわり対策には

食べづわりで空腹になると症状がひどくなる時は、食事の回数を増やして空腹状態をできるだけつくらないようにするとよいでしょう。

夜中に起きたときや朝起きてすぐに、何か口に入れられるように枕元にお菓子など、何か食べものを置いておくのもおすすめです。

食べづわりの時に食べやすいもの

  • 一口おにぎりやクラッカーなどローカロリーのもの
  • 糖分の入っていない炭酸水(吐き気を緩和します)
  • 飴やガム(長く食べていられるもの)

つわりを軽くする食べものは?

代表的な栄養素はビタミンB6で、つわりの症状を緩和するための点滴などに使われています。

食べものではバナナや玄米、ナッツ類、海藻類に多く含まれています。

また、吐き気に効くと言われているショウガもおすすめです。

つわりを悪化させる食べものは?

個人差はありますが、白米や脂身の多い肉、生魚、たまねぎ、にんにく、ねぎ、出汁や化学調味料など、全体的ににおいの強いものには注意しましょう。

においづわり対策には

苦手なにおいを感じないようにすることが大切です。

家の中であればアロマオイルなどを使って好きな香りのアロマを焚くのもよいでしょう。

外出時にはマスクを着用し、マスクにもアロマオイルを数滴つけておけば、香りが持続するのでおすすめです。

つわりの時期のおすすめアロマオイル

柑橘系のさわやかでフレッシュな香りのものが人気があります。

レモン

気分の落ち込みをなくし、明るくリフレッシュしたいときにおすすめです。

グレープフルーツ

リフレッシュ効果が高く、食欲抑制効果もあるので食べづわりの妊婦さんにぴったりです。

ベルガモット

オレンジに近い香りで、不安や緊張を穏やかにし、心と身体の疲労を回復します。

妊娠中は避けたほうがよいアロマオイル

子宮の収縮を促進すもの、ホルモンの分泌を促す作用のあるもの、胎児の脳の発育に影響を与える可能性のあるものは、流産の可能性を考え避けたほうがよいでしょう。

具体的には、下記のアロマオイルは避けるべきです。

  • ジャスミン
  • カモミール
  • ペパーミント
  • ラベンダー
  • ローズマリー
  • レモングラス
  • シナモン
  • ローズ

このほかにもたくさんの種類があります。

詳しくは専門店に行ってご相談されることをおすすめします。

眠りづわり対策には

無理せず眠って休息をとるのが一番ですが、お仕事などで自由に眠れないときにはストレッチがおすすめです。

首や肩、腕などを回して頭をすっきりさせます。

髪のブラッシングなど頭皮を刺激するマッサージもおすすめです。

よだれづわり対策には

ペットボトルやティッシュなどを常に傍におき、唾液を吐きだします。

また、飴やガムなどで唾液の味をごまかしたり、炭酸水やノンカフェインの飲みものなどで口の中をすっきりさせましょう。

つわりに効くツボ

内関(ないかん)

腕にある内臓の働きに深くかかわるツボです。

特に、吐き気、胃痛、しゃっくりなど消化器系の不調に効果があり、食欲不振、軟便、お腹の張りを改善してくれます。

手のひらを上に向けた状態にし、手と手首の境目になっているしわの中央から、指をひじに向かって3本分置いたところにあります。

裏内庭(うらないてい)

足の裏にあるツボで、腹痛、下痢、嘔吐に効くとされています。

また、お腹の冷えや食欲不振にも効果があるそうです。

足の裏の人さし指すぐ下にある、肉が盛り上がったところにあります。

足三里(あしさんり)

腹痛、嘔吐、下痢など胃腸トラブルの他に、足のしびれやむくみ、こむら返り予防の効果も期待できるツボです。

膝にあるお皿の外側から、指4本分ほど下がったところのくぼみにあります。

夫婦のスキンシップにも

ツボ押しにはそれなりに力が必要だったり、妊娠中にはつらい体勢をとることにもなりますので、可能であれば旦那さんに指圧してもらうのもおすすめです。

夫婦のスキンシップにもなり、辛いつわりの時期を乗り越える手助けにもなるでしょう。

6. つわりの症状があまりに重いときは

通常のつわりよりも、深刻度が増していき病的な状態になってしまうことを、妊娠悪阻(にんしんおそ)と言います。

発症率は全体の1%程度ですが、病院での治療や入院などの処置が必要になります。

自己診断のポイントは?

  • 常に吐き気や嘔吐があり、食べものも水分も受け付けない。
  • 短期間で体重が5kg(もしくは体重の1割)以上減少する。
  • トイレの回数が減る。尿が少ない、もしくは出ない。
  • めまいや頭痛がひどく、起きているとフラフラする。
  • 日常生活がおくれない。
  • 数日間食事を全くとれていない。

妊娠悪阻は病気であり、通常のつわりのように時間がたてばよくなるというものでもありません。

放置すると重症化し、脳障害などを起こして母子ともに危険な状態になる危険性もあります。

一つでも当てはまる項目があれば、早めに医師に相談することをおすすめします。

7. 最後に

つわりには必ず終わりがくる

つわりは一時的なもので、新たな命が宿っているからこそ起こることでもあります。

そして同じ思いをしている妊婦さんはたくさんいます。

赤ちゃんに会える日を楽しみに、無理をせずリラックスして過ごしましょう。

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