妊娠検査薬とは?判定のしくみ・正しい使い方・結果の見方まとめ

1. 妊娠検査薬とは?

妊娠検査薬とは、尿で妊娠の有無を診断する薬のことです。

別名「妊娠判定薬」とも言います。

妊娠時の尿中には胎盤から排出されるホルモンが含まれるため、尿をかけることで妊娠しているかどうかが判定できるものです。

妊娠検査薬が購入できる場所

基本的に妊娠検査薬は下記で購入が可能です。

  • 薬局やドラッグストア
  • 大型スーパーなどの医薬品コーナー
  • コンビニ

そのほかにインターネットでの購入も可能です。

妊娠検査薬はいつから使用できるの?

妊娠検査薬は、早いもので生理予定日から、一般的なもので生理予定日の1週間後から使用可能です。

もちろん、妊娠検査薬がいつから反応するのか、妊娠検査薬がいつから陽性になるのかは、商品ごとにある程度の差があります。

2. 妊娠検査薬はどういうメカニズムなの?

妊娠検査薬はどのようにして、妊娠の判定をしているのでしょうか。

一見難しそうに見える妊娠検査薬ですが、構造はいたってシンプルです。

妊娠ホルモンの分泌を検知

hCG(妊娠ホルモン)

女性の体は妊娠すると色々な変化がおこります。

その変化の一つとして、妊娠ホルモンの分泌がはじまります。

この妊娠ホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)は、hCG(human Chorionic Gonadotropin)といいます。

hCGを検知できるようになる時期

hCGは、受精卵が子宮に着床してはじめて体の中でつくられ、生理予定日頃から尿中に出始めます。

妊娠検査薬は、この尿から出たhGCの分泌に反応して妊娠の有無を調べます。

3. 妊娠検査薬の使い方

まずは自分の生理周期を確認

妊娠検査薬を使用するにあたって、自分の生理周期を知るということはとても大切なことです。

妊娠していても、生理予定日の前だと妊娠検査薬が反応しないからです。

また、妊活をしている人は自分の体を知る上でも、生理周期を知ることは重要です。

生理周期の調べ方

まずは、自分の生理が毎月何日に始まっているかを手帳やスマホにメモしましょう。

そして数ヶ月分か記録できたら、生理開始日から翌月の生理開始日前日までの日数を数えてください。

この日数が生理周期となります。

生理周期は毎月100%同じではない

ただし、生理周期は体調の変化によって多少変動します。

数ヶ月間のデータを取って、生理周期の変動幅と平均値を知ることが大切です。

一般的な妊娠検査薬の使い方

現在はさまざまな製薬会社などから、妊娠検査薬が出ています。

それぞれ特徴はあるものの、使用方法はどの会社の製品も似ています。

一般的なものはスティックタイプになっており、カバーを外すとリトマス試験紙のようなサンプラーという棒状の検査部分が出てきます。

このサンプラー部分を紙コップに採った尿を浸すか、直接サンプラーに尿をかけて使用します。

約1分で判定できる

およそ1分ほどで検査の結果が出ます。

浸す時間や直接かける時間が検査薬によって異なる場合もあります。

説明書をよく読んでから使用してください。

妊娠検査薬の注意事項

結果が残るタイプと、結果が残らないため制限時間以内で判定を行うタイプに分かれています。

正しく検査結果を確認するために、こちらも説明書を読んで事前にチェックしましょう。

4. 妊娠検査薬の判定の見方

妊娠検査薬の判定のあらわれ方にも、それぞれの製品の特徴があります。

ここでは、一般的な判定の見方をご紹介しておきます。

まずは正しく検査が行われたか確認

まず、最近の妊娠検査薬は正しく検査が行われたかどうかが分かる確認のラインが出るものがあります。

このような機能がついている場合は、まずは正しく検査が行われたかどうかを確認しましょう。

判定は陽性か陰性の2種類

正しく検査が行われたのであれば、判定の結果は判定窓に2種類のどちらかであらわれます。

陽性の場合

判定窓にラインがあらわれるなどの変化があります。

陰性の場合

判定窓になんの変化もあらわれません。

妊娠検査薬の精度

判定結果が、陽性の場合は妊娠の可能性があるということになります。

ただ、妊娠検査薬の精度は99%の確率と言われています。

判定結果が陽性であれば、妊娠している可能性は極めて高いです。

5. 妊娠検査薬の判定結果について

陽性がでた場合

日本で販売されている一般的な妊娠検査薬はhCGへの反応加減が50mIU/mLに設定されています。

妊娠が成立し、順調にhCGの濃度が体内で増加すれば、生理予定日1週間後には50mIU/mLに達します。

尿中のhCG濃度が50mIU/mL以上に達した場合には検査薬での陽性反応がみられます。

この場合、高い確率で妊娠の可能性があるので、早めに産婦人科を受診しましょう。

全ての陽性反応が正常な妊娠とは限らない

しかし、陽性反応が出たからといって、全ての人が順調に妊娠しているとは限りません。

陽性反応が出ているのに正常な妊娠をしていない場合は、以下の可能性が疑われます。

hCG投薬の影響

不妊治療をしている方は、hCG製剤の投薬を受けている場合があります。

そのため、投与してから7~10日後まで、体内に残ったhCG製剤に妊娠検査薬が反応してしまいます。

その場合、妊娠していないにもかかわらず陽性反応が出ることがあります。

黄体ホルモンとの交差反応

排卵期に急増する黄体ホルモン(LH)は、hCGと化学的な構造が似ています。

そのため、妊娠検査薬が黄体ホルモンをhCGと誤って認識し、陽性反応がでる場合があります。

糖尿や蛋白尿、血液の混入など

糖や血液などの不純物の多い尿で検査すると、妊娠検査薬が誤った反応を起こす可能性があります。

閉経

閉経後の女性の体内では、妊娠とは無関係であるhCG擬似物質が分泌がされます。

そのため、弱い妊娠反応を示す場合があります。

この場合も、検査薬は陽性反応を示しますが妊娠は成立していません。

中絶や流産直後など

中絶や流産から間もない時期は、妊娠が中断されたとしてもhCG濃度はいきなり無くなるわけではありません。

hCG濃度はじょじょに低下していくため、直前まで妊娠していた場合は、その後の経過日数が浅いと陽性反応が出る場合があります。

病気による影響

「絨毛がん」などのhCG生産に関わる箇所に腫瘍などがあると、陽性が出る場合があります。

疑わしい場合は、速やかに医師の診断を受けましょう。

陰性が出た場合

陰性がでた場合、陽性反応とは逆にhCGの濃度が検査薬の基準を満たしていないということになります。

妊娠している可能性は、極めて低いです。

ただし、妊娠検査薬で陰性が出ても妊娠している可能性が0ではありません。

疑わしい場合は産婦人科での診察をおすすめします。

陰性でも妊娠している可能性はある

誤って陰性反応が出てしまう場合も少なからずあります。

このような誤った陰性反応には、以下の原因があげられます。

適切な時期に検査していない

一般的に妊娠検査薬は妊娠4~5週目の使用を想定しています。

これよりも早い時期や遅い時期の使用は、結果が正常に判定されない場合があります。

妊娠検査薬は、hCG濃度が高すぎても低すぎても正確に検出できない場合があるので、使用時期には注意が必要です。

双子や三つ子

双子や三つ子などの場合もhCG分泌量が通常よりも多くなります。

その場合、正しい時期であっても正常に判定されない可能性があります。

胎児の発育停止・重度の遅滞によるhCG濃度の減少

たとえ妊娠していても、流産が起き始める兆候や胎児が死亡しているなどの原因でhCGが低下し、陰性反応として現れる場合もあります。

子宮外妊娠でも胎児が成長していれば陽性となります。

ただ、途中で発育が止まって死亡するとhCG分泌量が徐々に低下し、陰性になる場合があります。

尿が薄い

検査日が早めの場合は、水分を多くとりすぎて尿が薄まると陰性になる場合があります。

妊娠検査薬は朝一番の尿で検査すると、濃縮されているため検査結果の確率性が高まります。

胞状寄胎の場合

絨毛組織が異常増殖しているなどの状態で、hCGの分泌量が極端に多くなることがあります。

この場合も、妊娠検査薬が正常に反応せずに陰性と出る場合があります。

6. 早期妊娠妊娠検査薬とは?

生理予定日前に判定できる妊娠検査薬もある

「生理予定日まで結果を待てない!」という方のために、実は生理予定日の6日前~生理予定日までに判定ができる早期妊娠検査薬というものが存在します。

しかし、早期妊娠検査薬は第一類医薬品、「医療用体外診断用医薬品」になります。

購入には薬剤師の指導が必要

この第一類医薬品とは取り扱いに注意が必要なので、使用に際して薬剤師の指導が必要になります。

そのため、早期妊娠得検査薬は、かならず薬剤師と対面して購入する必要があります。

また、広告や店頭に並べる行為も禁止されているため、目にする機会は一般のものに比べると少ないでしょう。

7. まとめ

妊娠検査薬を使用するときは、人それぞれに様々な背景があります。

ただ、どんな背景があるにせよ妊娠の有無はとても大切なことなので、なかなか冷静に検査することが難しいと思います。

だからこそ、妊娠検査薬の仕組みや特徴をしっかり理解した上で、使用しましょう。

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