子どもの不整脈の治療とは?治療の期間・費用・薬は?

1. 子どもの不整脈とは?

心臓は筋肉(心筋)でできており、心筋にかすかな電気が流れ収縮することで動く仕組みとなっています。

この電気系統に異常が起こり、規則的に拍動するはずの脈が乱れていることを不整脈といいます。

大人にも子どもにも不整脈はみられるものですが、特徴には違いがあります。

子どもの場合、スポーツをやっていることで起こりやすい生理的な不整脈が多く見られますが、良性で心配のないものがほとんどです。

2. 子どもの不整脈の治療

不整脈の種類や状態によって、内服薬を使用したり、ペースメーカーなどを植え込む手術が必要となる場合があります。

徐脈の治療

脈が遅い「徐脈(じょみゃく)」の場合、体内にペースメーカーを取り付ける治療を行うことがあります。

ペースメーカーで心臓の外から電気刺激を与え、遅くなった自分の脈(電気の流れ)の代わりをするのです。

植え込み手術では、肩の皮膚の下に本体と心臓に刺激を伝えるリード(電線)を入れます。

装置自体はとても小さいため、局所麻酔で済ませることができます。

頻脈の治療

脈が速い「頻脈(ひんみゃく)」では、カテーテルを用いた治療が行われます。

手術をせずに治せる「カテーテルアブレーション」という仕組みで、足の欠陥から入れたカテーテルから高周波を流し、心筋の一部を焼くことで不整脈を防ぐものです。

抗不整脈薬を使った治療

不整脈の治療に使われる薬は、ベラパミル、プロプラノロール、リドカイン、ジソピラミドなどがあります。

電気的除細動が必要になる場合もあります。

3. 子どもの不整脈の治療期間

不整脈とひとくちにいってもさまざまな種類があり、良性のものから速やかに治療が必要なものまで、いろいろです。

心房からの刺激が心室に伝わらない「ブロック」という症状では、ホルター心電図による徐脈の有無の確認や経過観察、運動制限が必要となります。

各人の症状の現れ方や重さによって、治療期間は異なるのです。

4. 子どもの不整脈の治療費用

不整脈の治療では、手術や投薬などで多額の費用がかかることもあります。

年齢や治療内容によって、公的制度を活用すると負担を軽減できることもあるのでチェックしておくようにしましょう。

公的制度には以下のようなものがあります。

育成医療

市町村が実施主体となり、18歳未満の児童を対象とした自立支援医療制度です。

条件を満たす場合、手術や治療の費用が公費で助成されます。

助成期間は原則3ヶ月以内で、治療等の内容によって最長1年まで認められる場合もあります。

子ども医療費助成制度

都道府県および市町村が実施主体となった医療費助成制度です。

子どもが病気や怪我の時受診した場合の医療費が助成されます。

年齢の対象は0~15歳に達した最初の3月31日までです。

この他にも、収入や住んでいる場所、治療内容によって利用できる制度もあります。