妊娠超初期の基礎体温グラフの特徴とは?妊娠したら体温はどうなる?

1. 基礎体温とは

基礎体温は、体がもっとも安静な状態での体温です。

毎朝布団から出る前に、婦人体温計を舌の裏に当てて計測します。

生理周期が安定している女性の基礎体温グラフは、低体温期と高体温期の2層に分かれます。

低体温期とは

低体温期(卵胞期)は生理開始~排卵日までの期間で、エストロゲン(卵胞ホルモン)が多く分泌されます。

多くの人は、エストロゲンの作用で体や肌のコンディションが良くなります。

排卵のタイミングで体温がガクッと低下しますが、全ての人にこの現象が起こるとは限りません。

高体温期とは

高体温期(黄体期)は排卵~次の生理開始までの期間で、プロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。

プロゲステロンには妊娠しやすい環境を整える作用があり、その作用で体温が高くなります。

正常な排卵があれば、低体温期より0.3℃以上体温が高い日が10日以上続きます。

妊娠しなければプロゲステロンの分泌量が減って体温が下がり、生理が起こります。

基礎体温,グラフ

2. 妊娠超初期以降の基礎体温は高い

妊娠が成立すると、子宮内の赤ちゃんを守るために体温がますます高くなります。

高体温期が14日以上続いて生理がこなければ、妊娠の可能性が高いです。

妊娠超初期の基礎体温グラフ

妊娠0~4週の妊娠超初期の段階では、まだ妊娠の有無を断定できません。

しかし、高体温期の体温がいつもより0.5~1.0℃ほど高ければ妊娠の可能性があります。

妊娠超初期症状の有無も判断のめやす

妊娠するとホルモンバランスが大きく変わり、心身にさまざまな症状が起こります。

着床~生理予定日1週間後までに起こる症状は、妊娠超初期症状と呼ばれます。

体温上昇によるほてり・熱っぽさも、妊娠超初期症状のひとつです。

ただし妊娠超初期症状の現れ方は個人差が大きく、PMS(月経前症候群)と区別しにくいこともあります。

インプランテーションディップ

着床すると、高温期の途中で1日だけ体温が急に下がることがあります。

この現象はインプランテーションディップと呼ばれ、妊娠超初期のひとつとされています。

ただし、インプランテーションディップが起こるメカニズムはまだ解明されていません。

また、インプランテーションディップが起こる確率はそれほど高くありません。

3. 妊娠初期に体温が下がったときの対応

1~2日程度の低体温

以下のような原因で、一時的に低体温になることがあります。

  • 外気温の変化
  • 環境の変化
  • 睡眠時間がいつもより短い
  • 計測ミス

1~2日後にまた体温が上がるようであれば、それほど心配いりません。

低体温が数日続いたら

胎盤完成前に基礎体温が下がった場合、流産の疑いがあります。

低体温が数日続き、かつ以下のような症状がある場合は、産婦人科を受診しましょう。

  • つわりの症状が突然なくなる
  • お腹の強い張りが続く
  • 鮮血が出る

4. 妊娠中期以降の体温変化

妊娠による高体温は、胎盤が完成する妊娠12~20週ごろまで続きます。

胎盤が完成すると、少しずつ体温が低くなっていきます。

プロゲステロンによる母体への影響が少なくなる

胎盤ができるまでは、卵巣からプロゲステロンが分泌されます。

胎盤完成後は胎盤からもプロゲステロンが分泌され、それに伴って卵巣からの分泌量は減少します。

胎盤由来のプロゲステロンは、卵巣由来のプロゲステロンほど母体に影響しません。

そのため、胎盤完成後に体温が下がっていくのです。

妊娠後期は、再び体温が上がりやすくなる

お腹が大きくなってくると、再び体温が上がりやすくなります。

おもな理由は、以下のとおりです。

  • 新陳代謝が活発になる
  • 赤ちゃんを守るため、脂肪がつきやすくなる
  • お腹が重くなり、少し動くだけでも重労働になる
  • 自律神経が乱れやすくなる

5. 妊娠初期の暑さ・ほてり対策

妊娠初期や後期の暑さは、人によってはかなりつらいものです。

体を冷やすと暑さをやわらげることができますが、冷やし方が悪いと体調悪化につながるので注意しましょう。

冷たいタオルなどを使う

効率よく体温を下げるには、わきの下や首などを冷やすのが有効です。

また、妊娠中なら額を冷やすのもよいでしょう。

額を冷やしてもそれほど体温は下がりませんが、心地よい冷たさを感じられます。

下半身は冷やさないで!

妊娠中は上半身がほてっていても、下半身は冷えていることが多いです。

その状態でさらに下半身を冷やすと、つわりの悪化・お腹の張りなどの原因になります。

クーラー・扇風機の使い方

クーラーの温度は26~28℃を保ち、風が直接当たらないようにしましょう。

扇風機は首振りモードにし、1ヶ所だけでなく部屋全体が涼しくなるようにしましょう。

オフィスなどクーラーが効きすぎる場所では、羽織ものやひざ掛けで保温しましょう。

直射日光を遮る

遮光カーテンやすだれで直射日光を遮るだけでも、ずいぶん涼しくなります。

衣類の選び方

綿や麻など、通気性のよい素材を選びましょう。

暑くても過度の薄着や露出は控え、薄手のストール・カーディガンなどを活用しましょう。

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