排卵日の性交で着床しない原因は?着床・妊娠の確率を上げる方法は?

1. 精子と卵子は「細胞の核」

妊娠は、選ばれた精子と卵子だけが受精し、子宮内膜に着床することで成立します。

卵子の大きさは約0.1mmくらいで、シャープペンシルの先でノートをついた時にできる点くらいの大きさです。

一方、精子はもっと小さく、0.06mmくらいで、肉眼では見えません。

この小さな卵子と精子の中には、人の細胞の核になるものが存在しています。

受精することで、細胞の核は細胞分裂をくりかえし、人間のからだをつくっていくのです。

しかし、細胞分裂の過程で問題があった場合、エラーを起こしてしまい細胞分裂がストップしてしまうことがあるのです。

2. 排卵日前後は受精する確率は高いって本当?

排卵日の前々日から前日に性交渉をもった場合、精子と卵子が受精する確率は約80%とも言われています。

精子の寿命はどのくらい?

精子は、射精されるとそのほとんどが「子宮頸管内」で死んでしまいます。

子宮頸管とは、膣の入り口と子宮の入り口をつないでいる器官のことです。

子宮頸管内は酸性に保たれている

子宮頸管は、雑菌の侵入を防ぐため、普段は酸性に保たれています。

精子はアルカリ性なので相性が悪いのです。

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子宮頸管内がアルカリ性になる時期は?

排卵日が近づくと、子宮頸管内は精子が生き残りやすい環境をととのえるため、アルカリ性に変化します。

精子は、子宮や卵管内では2~3日生きられる

子宮や卵管内は、精子にとって生きやすい環境です。

子宮頸管を突破した精子は、約2~3日生存できると言われています。

卵子の寿命はどのくらい?

卵子は、精子と比べると寿命が短いと言われています。

排卵された卵子はどうなる?

排卵された卵子は、卵管内をただよいながら精子の到着を待ちます。

精子と出会わなかった場合、自然に消滅します。

卵子の寿命は約24時間

卵子の寿命は、約24時間と言われています。

しかし、受精可能な時間はもっと短く、6~12時間ほどというデータもあります。

受精の確率を高めるためには?

受精する確率を高めるためには、排卵日の前々日から前日に性交渉をもつと良いでしょう。

排卵日当日だと、卵子の受精可能時間に間に合わない場合もあります。

精子は2~3日生存が可能なので、排卵日の2日前くらいに性交渉をもつと受精する確率が高まります。

細胞分裂の過程で消えてしまうことも多い

卵子と精子は、必ずしも質の高いものが受精するとは限りません。

染色体に異常があるケースが多いとも言われています。

卵子か精子に染色体異常がある場合、細胞分裂はストップし、着床する前に自然に消滅してしまうこともあります。

3. 受精しても着床しない原因は?

先ほども述べたように、精子と卵子が受精する確率は80%程度と非常に高いです。

しかし、人間が妊娠する確率は、1周期につき約20~25%程度と言われています。

これは、人間の着床のしにくさを表してていると言えます。

着床率が下がる原因とは?

着床率が下がる原因はさまざまあります。

卵管が詰まっている

癒着などにより卵管が詰まっていると、受精卵が卵管内を通ることができません。

子宮内膜が薄い

着床に適した子宮内膜の厚さは、約10mmと言われています。

何らかの原因で子宮内膜が薄い場合、着床率が下がります。

子宮筋腫・子宮内ポリープがある

子宮筋腫とは、子宮内にできる良性の腫瘍のことです。

筋腫の位置によっては、受精卵の着床を妨げることがあります。

子宮内ポリープも同様です。

子宮内膜症などによる着床障害

子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気です。

子宮の内側からはがれ落ちた子宮内膜は、月経血として腟から体の外に流れ出ていきますが、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。

特に癒着がひどい場合は、着床のさまたげになることがあります。

黄体機能不全

黄体機能不全とは、基礎体温の高温期に分泌される「プロゲステロン」というホルモンが不足している状態です。

プロゲステロンの分泌量が少ないと、受精卵が到達する前に子宮内膜がはがれ落ちてしまうなどの症状がみられます。

不規則な生活も着床率を下げる?

不規則な生活を続けていると、ホルモンバランスが崩れる原因になります。

ホルモンバランスが崩れると、黄体機能不全などの症状が出やすくなり、着床率が下がることがあります。

夜更かしはNG

寝ている間に分泌されるホルモン「メラトニン」は、自律神経をととのえるはたらきがあります。

自律神経がととのえられると、ホルモンバランスもととのえられます。

夜更かしをすることで、メラトニンの分泌が不足し、自律神経が乱れてしまうことがあります。

ストレスをためない

ホルモンバランスを司っている脳の視床下部は、ストレスに弱い器官です。

視床下部がダメージを受けると、ホルモンバランスが崩れて着床率が低下してしまうことがあります。

4. 着床率を上げるにはどうすればいい?

着床率を上げるには、病院を受診してホルモン療法をしたり、規則正しい生活を送ることが大切です。

プロゲステロンの分泌を多くする

プロゲステロンの分泌を多くするには、以下の方法があります。

病院でホルモン療法をする

病院を受診すると、プロゲステロンの値を調べることができます。

値が低い場合は、ホルモン剤を服用するなどの治療がおこなわれます。

ビタミンE、ビタミンCを多くとる

ビタミンEは、子宮内膜の栄養になると言われています。

また、ビタミンCはビタミンDの吸収率をアップするはたらきがあります。

これらの栄養素を積極的にとるようにしましょう。

ビタミンEを多く含む食材

いくら、明太子、モロヘイヤ、イワシ、大根、かぼちゃ

ビタミンCを多く含む食材

キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、レモン、いちご

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生活習慣を見直す

着床率を上げるには、規則正しい生活を送ることが大切です。

  • 早寝早起き(遅くとも0時には寝る)
  • 栄養バランスのとれた食事
  • 適度な運動
  • からだを冷やさない
  • ストレスをためない

漢方や鍼灸をためしてみる

漢方や鍼灸は、東洋医学にもとづいた治療法です。

東洋医学は「冷えは万病のもと」と捉えらえています。

漢方や鍼灸は、冷えを改善する効果があります。

冷えが改善されると、子宮や卵巣の血流がアップし、着床率を上げる効果がみられることがあります。

病院を受診し、治療する

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内ポリープなどの原因がある場合は、病院での治療が必要な場合もあります。

中々妊娠しない場合、一度病院を受診し、原因がないか検査してもらうと良いでしょう。

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