どうして私だけできないの?晩婚カップルの不妊治療(現在も治療中)

1. はじめに

現在進行形で不妊治療中

みなさんはじめまして。

ライターのウサギと申します。

私は現在39歳で、不妊治療を約1年半前から行っています。

現在のところまだ授かることはできていませんが、今も地道に治療を続けています。

この1年半の経験が誰かのお役に立てばと思い、私の不妊治療経験を紹介させて頂きます。

2. 結婚すれば子どもを授かると思っていた

子どもを授かるにはリミットがある

私は結婚が36歳といわゆる晩婚で、主人も私の1つ上の37歳でした。

元々、人を楽しむタイプだったため、結婚も「いつかできればいいな」という程度で、独身時代をのんびり過ごしていました。

ただ、ある日、友だちからの「結婚する年齢にはリミットはないけれど、子どもを産む年齢にはリミットがある」という言葉にハッさせられたのです。

結婚するなら子どもがほしいと思っていた私は、その言葉がきっかけとなり、現在の主人との結婚を決めました。

結婚した当時の気持ちや生活環境

当時の私たちはそれぞれに別の仕事をしていました。

主人は、自営業で土日も関係なく仕事時間も不規則でした。

私は、某メーカーにて営業事務の仕事、勤務時間は朝9時~18時、土日祝がお休みでした。

主人は基本的に自宅で仕事という形をとっていましたので、職場や休みが違ってもコミュニケーションはよくとれていたと思います。

そして、子どもに関しても良く話をしており、妊活にはお互いに協力的でした。

最初は自己流タイミング法で妊活

はじめは、妊活アプリや基礎体温などから自己流で排卵日を予測し、その前後2~3日でタイミングをとって子作りをしていました。

当時は新婚だったので、双方の両親や親戚からも「赤ちゃん楽しみにしているよ」と声を良くかけてもらっていました。

私もその期待に応えたいという気持ちでしたし、夫婦ともに体も健康なのですぐに授かるだろうと思っていました。

タイミングをとっても授からないストレス

妊活初期は、「今月は授かったかも!」と生理予定日が楽しみでしたが、生理は規則正しく訪れました。

半年を過ぎたあたりから、「今月も生理が来たらどうしよう」と生理予定日がやってくるのが苦痛になリました。

そして、妊活を始めて1年半が経過した頃、もしかしたら自分はどこかに欠陥があるのではないか?と思うようになりました。

事実を知るのは怖かったですが、不妊検査で原因が分かればと思い、不妊治療に取り組みました。

3. モヤモヤした気持ちで始まった不妊検査

初めての不妊検査は街の大きな産婦人科

私の住まいは田舎なので病院の選択肢自体がとても少なかったです。

病院を選んだ理由はとにかく職場や家から通いやすいこと、そしてインターネットの不妊治療サイトの口コミでした。

不妊検査は1日では終わらない

最初は「自分が不妊症なのか知りたい」という軽い気持ちで受診しましたが、不妊の検査だけでも、いくつかの段階を踏まなければならない事実をこの日初めて知りました。

この日は、不妊検査から治療までの一連のステップが記載されてた資料を頂き、医師に一気に説明されました。

しかし、あまりの情報量の多さや初めて聞く言葉の数々に、一体何のことやら...と、この時は全く理解できませんでした。

4段階で進んでいく不妊検査

私の場合大きく4つの段階で検査を進めていくことになりました。

1. 生理中

FSH・LH・プロラクチンなどホルモン検査

2. 生理後

子宮卵管造影検査・通気検査

3. 排卵予定日

排卵チェック(必要に応じてhCG注射)

4. 排卵日の直後

フーナーテスト(性交後試験)

この1~4の流れは女性側の一般的な不妊検査だそうで、事前にサラッと予習しておく方が先生の説明もスムーズに理解できます。

では、次からこの1~4で実際の検査内容を詳しく紹介します。

1. 生理中の不妊検査

ここが不妊検査の始まりです。わたしは生理3日目に受診しました。

FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、プロラクチンなどの女性ホルモンの検査をしました。

血液中のホルモンを測定することで、卵巣の働きや、排卵障害の原因となるホルモンの乱れがあるかを調べていきました。

検査の結果が出るのに数日かかるのと、生理終了後すぐに別の検査があるので、それから5日後にまた予約を入れこの日は終了です。

ホルモン検査の感想

膣の中の細胞を摂られました。

時間にして診察台に乗っていた時間は3分もなかったのではないかと思います。

しかし、私は膣の中に医療器具を入れられるのが不快に感じるので、3分が非常に長く感じました。

2. 生理後の不妊検査

生理が終わって数日後に再び受診し、子宮卵管造影検査・通気検査を行いました。

子宮卵管造影検査は子宮の入り口からカテーテルを用いて造影剤を注入し、レントゲンを撮り、子宮腔の形・大きさ、卵管の通過性などを調べる検査です。

通気検査は、炭酸ガスを子宮~卵管内に通し、その時の圧力の変化で卵管の通過性を予想するという検査です。

子宮卵管造影検査・通気検査の感想

この2つの検査は子宮や卵管に造影剤やガスを入れることで、卵管の軽度な癒着を広げる効果もあるそうです。

妊娠しやすい状態への改善にも繋がると、私の期待も大きかったです。

すぐに診察台に乗って検査が始まりましたが、膣の中に医療器具を入れられたり、今回は異様な圧力を膣の中に感じたのでとても不快でした。

気づかないうちに力が入っていたようで、先生にも「力を抜いてリラックスして」と何度もたしなめられてしまいました。

3. 排卵予定日の不妊検査

排卵予定日は、フーナーテスト前の排卵チェックを行いました。

フーナーテストとは、性交後に子宮頚管の粘液内にある精子の状態を確認するための検査です。

早速診察台に乗り、内診が始まりましたが、まだ排卵はしていなかったようで、本日はhCG注射というものを打つことになりました。

hCG注射とは排卵を誘発する筋肉注射のことで、うつ伏せになってお尻に打ちました。

そして、翌日のフーナーテストのために、この夜夫婦で子作りを行い、翌日の朝7時に再び受診するようにと言われました。

排卵チェックとhCG注射の感想

相変わらず苦手な診察台での内診で先生に今回も「力を抜いて」といわれてしまいました。

そして、hCG注射は予想外の痛みでした。

私は注射の痛みに強い方だと思っていたのですが注射針が刺さった瞬間に思わず「イタイ!」と声が出てしまうほどで、驚きました。

4. 排卵日の直後の不妊検査

翌日の朝、再び病院を訪れ、フーナーテスト(性交後試験)を受けました。

最初に先生が排卵をしているかどうかの確認をしたのですが、問題なく排卵していると言われました。

そして、フーナーテストが実際に始まりました。

膣内の粘液を採取するだけなので、また数秒で終わりました。

フーナーテストと顕微鏡確認の感想

その後、先生に奥の部屋へ呼ばれ、先ほど採取した細胞を自分dね確認しました。

顕微鏡を覗くように言われましたが、特になにも見えませんでした

4. 男性側の不妊検査へ

フーナーテストの結果説明から男性側の検査へ

その後、再び診療室で先生の説明を受けましたが、通常は顕微鏡の中に精子が動いている姿が見えるとの事でした。

フーナーテストの4段階評価

私がうけたフーナーテストの検査では、精子の数を4段階に分けて評価されていました

  • 優:15個以上
  • 良:10~14個
  • 可:4~9個
  • 不良:4個以下

という評価になるらしく、私の場合は「不良」の4個以下でした。

フーナーテストでの「不良」の原因

原因としては2つ考えられます。

私の問題としては、女性の体内に精子を外敵だと思って攻撃して無力化する「抗精子抗体」がある可能性があります。

主人の問題としては、精子の運動能力が低く、膣から子宮頚部に到達できない可能性があります。

人工授精という医師からの言葉

ここで先生から、「次はご主人の検査をするけど、どちらに原因があるにせよ、ここからは"人工授精"に進みますよ」と言われました。

私は、子作りの仕方や普段の生活に関する細かい指示があるのだと思っていました。

こんな簡単に人工授精に進むことが決まってしまうのだと、ショックを受けました。

フーナーテストでの妊娠の可能性と男性側の検査

この日の診療後、看護師さんから「フーナーテストの結果は出たけれど、今回の排卵による妊娠の可能性は0ではありません。もし次に生理が来たら、再び来院してください。そして、その際はご主人の精液をお持ちください」と言われました。

私は、プラスチックの容器を受け取り、帰宅しました。

5. 不妊という事実を夫婦で受け止めるために

結果の報告には勇気が必要

家に帰って主人にこの日の結果を話すのは、とても辛いことでした。

自分も十分に結果を受け止められていないのに、それをパートナーに説明するのは、不妊という事実にイヤでも向き合わなければならない瞬間でした。

避けて通る方法を考えてみましたが、やはり次回の検査や治療に進むためにも話し合いをするしかありませんでした。

結果報告と精液検査についての主人の反応

当日の結果を報告し、次は主人の検査だと伝えました。

やはり主人は落ち込んでいたようで、私も大変心苦しく感じました。

しかし、男性不妊の可能性があるのならば調べておきたいと、検査には協力してくれると理解を示してくれました。

精液検査

朝から主人に協力してもらうことに

後日、残念ながら生理予定日ぴったりに生理が来ました。

淡い期待を抱いていたのでショックではありましたが、落ち込んでいるわけにもいかず、受診の予約を入れました。

そして、主人の精液検査のため、受診日には早朝から主人にも協力してもらいました。

精液検査方法は病院によって違う

私の通院している病院は、自宅で採取し、ポケットなど体温で温めながら病院に持ってくるようにという指示がありました。

通常は、精液検査専用の部屋が設けられている病院もあるようです。

採取してから30分以内に病院に持って行きました。

精液検査の結果

検査の結果は、以下の数値から説明されました。

  • 精子濃度
  • 正常形態率
  • 精子運動率
  • 精子運動量

先生から詳しい説明を受けましたが、結果はおもわしくないものでした。

結果が厳しくても妊娠は不可能ではない

落ち込む私を見て先生が、精子が全くいない訳ではないので、諦める必要はないとアドバイスをくれました。

しかし、これ以上のタイミング法は妊娠の確率が低いので、やはり人工授精に進んだ方が良いと言われました。

この日は人工授精に進むと即答はせず、後日連絡させてもらうことにしました。

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6. 不妊治療に入る前に決めておくべきこと

妊娠に対する男女の考え方の違い

家に帰り、検査結果や人工授精のことをさっそく主人に話しました。

しかし、主人の考え方としては、「人工授精=自然の摂理に逆らっている」という気持ちが強いようで、自然妊娠でないのならば子どもは諦めると言われました。

頑張っているのに分かってもらえない悔しさ

人工授精を詳しく知らない主人からすれば、抵抗感があるのは当然のだったかもしれません。

しかし、一生懸命病院に通って痛い注射も我慢している私は、簡単にあきらめる主人に怒りました。

そして、何回か口論にもなりましたが、結局この喧嘩の原因は私の説明不足だと感じました。

考え方のズレを話し合いで修正していく大切さ

やはり、実際に病院に通って説明を受けている私と、病院に行ったことがない主人では、不妊に対する温度差がどうしても発生します。

イライラして口論になったりもしましたが、こんな時こそ丁寧に話すことが大事だなと反省しました。

それからは、主人と一緒にインターネットなどで人工授精について調べました。

また、できるだけていねいに自分の意向を伝えました。

不妊治療、夫婦間の「決まりごと」

何度かの話し合いの結果、夫婦の間で不妊治療に関する3つの「決まりごと」ができました。

  • 人工授精を15回までやってみる。
  • 高度な治療(体外受精・顕微鏡受精)には進まない。
  • 子どもができなくても大きなショックを受けないために、夫婦だけの人生プランも考える。

これはお互いの意見を尊重した結果での「決まりごと」です。

私も主人もこの決まりに沿って不妊治療を行うことで合意しました。

7. 不妊治療と仕事の両立は難しい

ほとんどの会社は不妊治療に理解がない

実際に不妊検査を始めるまで知らなかったのですが、治療に入る前の検査段階でも仕事をしながらの通院は非常に難しいなと感じました。

私の会社の上司は口にこそ出しませんが、「出産して仕事を辞められたら困る」というタイプの人なので、不妊治療していることなど口が裂けても言えませんでした。

また、不妊治療していることを社内でオープンにして、噂話のネタになることにも抵抗がありました。

不妊治療は遅刻早退当たり前

しかし、病院へ行くためには遅刻早退が多発してしまい、同僚からもかなり心配されてしまいました。

とりあえず会社には「歯医者さんに通っている」とごまかしていましたが、月に何度も遅刻早退を繰り返してしまうため、正直不妊治療に進んだら、会社には隠し通せないなと思いました。

退職を決意

そして子どもを授かれるならと、新卒の頃からずっと続けてきた会社を辞めることに決めました。

病院には会社を辞めるまで人工授精に進むのを待ってもらい、会社を退職して治療を再開しました。

8. 人工授精のスタート

人工授精当日までの段取り

人工授精の準備において、私のやるべきことは次のとおりでした。

  1. 指定日に病院へ行き排卵日を予測
  2. 排卵日を何度かチェックし、卵胞の育ちによってはhCG注射
  3. 人工授精当日・注射の翌朝、精液を採取して病院へ行く

この行程には私の嫌いなhCG注射もあり、つらかったのですが、子どものためと思い我慢しました。

hCG注射の翌朝7:30に、主人の精液を持って病院に受診するように言われました。

人工授精当日の流れ

当日は精液検査と同様に主人に精液を容器に摂ってもらい、体温で温めながら病院へ持ってきました。

そして、プラスチック容器を受付で預け、その後に顕微鏡で動きを見ることになりました。

精液は洗浄されてから体内へ

顕微鏡を覗くと、おたまじゃくしのようなものが泳いでいるのが見えました。

一度、待合室に戻って30~40分ほどが経ち、「洗浄が終わったので再び顕微鏡で見てみましょう」と別の部屋へ案内されました。

再び顕微鏡を覗いてみると、おたまじゃくし達がよく動いているなと思いました。

この洗浄された精子を使って体内受精を行うと説明を受けました。

診察台にて人工授精が始まった

いよいよ人工授精が始まりました。

いつもと同じように診察台に乗るように言われ、いつものように内診が始まりました。

なにか見えない医療器具を入れられている感じが不快ではありましたが、そのあとすぐに先生が「奥の方に入りましたよ。」との声がけがありました。

どうやらこの時には人工授精が終わっていたようで、あまりのあっけなさに拍子抜けしました。

人工授精終了後には待機時間がある

とにかく無事に終わって良かったと安心していたら、少し脚をあげたような状態で30分程待機してくださいと指示があり、診察台からしばらく降りられませんでした。

待っている間、下半身にはタオルをかけてくれていたのですが、30分も診察台の上から降りられないというのは恥ずかしいものがありました。

そして30分後、診察台がやっと下がり無事に終了。

この日は特に気をつけることもなく普通に過ごして良いとのことでした。

終わってみての感想

初めての人工授精は、「なんのことはなかった」というのが率直な感想でした。

ただ、この日は少しだけ下腹部がチクチクするような感じがありました。

そして何よりも、これでうまくいくといいなという期待もありました。

期待とはうらはらにやってくる生理

しかし、期待とは裏腹にやっぱり生理がきてしまいました。

あっけないほど簡単に生理がきてしまい、いつにも増して落ち込みました。

ただ、インターネットで調べたところ、人工授精1回あたりの妊娠率は5~10%とわかりました。

すぐに授かる事の方が少ないということが分かり、自分なりに納得することにしました。

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9. 不妊治療の進め方は人それぞれ

人工授精は15回まで

現在は、お休みの月もとりながら人工授精を10回程試しています。

通常4~5回試して人工授精で妊娠しない場合は、もっと高度な体外受精などの治療に進んでいく人がほとんどです。

しかし、主人との「決まりごと」の中で人工授精で授からなければ諦めると決めていたので、私は人工授精の回数が人より多めです。

高度な治療に進まない理由

私たちが高度な体外受精などの治療に進まないのは、主人の考え方が大きく影響しています。

治療を始めた頃の私は「何としてでも子供が欲しい」と思っていましたが、主人は「自然な形での妊娠が一番大切」と考えていました。

治療については何度か大きな口論になったこともあり、これ以上治療を進めるのは、お互いのメンタルや仕事にも影響を及ぼしかねないと考えた結果、高度な治療には進まないと決めました。

授からない人生も考えておくべき

妊娠は1人ではできませんので、必ずパートナーの協力が必要となります。

15年近く勤めた会社も退職し、「覚悟を決めれば妊娠できる」と不妊治療を第一優先にこの1年半生活をしてきましたが、それでも授かれていません。

これは誰にも言えない苦しみですが、「子どもが出来なかったときの人生」も覚悟して治療を受けるしかないと思いました。

不妊治療を通して夫婦がより仲良くなりました。

しかし、不妊治療をしているこの1年半は悪いことばかりではありません。

主人と以前よりも良く会話をするようになり、夫婦の中は結婚当初よりも親密なものになってきました。

お互いに相手の考え方を良く理解できるようになったのも、この不妊治療のおかげだと思っています。

最初は私に任せきりだった主人も、今では治療についてもよく話を聞いてくれます。

不妊治療は終わりが見えないからこそ辛いものではありますが、夫婦が成長する上で大切な役割を果たしているのだと感じました。

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