子どもの糖尿病の治療はどうすればいいの?治療方法・費用・期間

1. 糖尿病ってどんな病気?

インスリンの働きが低下し、血糖値が下がらなくなる病気です。

糖尿病が悪化するとさまざまな合併症を引き起こすので、進行を食い止めることが大切です。

1型糖尿病

自己免疫機能の異常などが原因で、インスリンを分泌する機能自体が損傷を受けてしまいます。

日本の糖尿病人口の数%ですが、子どもの糖尿病の多くは1型です。

2型と違い、肥満をともなうことはありません。

長期間にわたる治療が必要

現時点では、1型糖尿病を完治させる方法は確立されていません。

そのため、生涯にわたってインスリン注射などによる治療が必要です。

2型糖尿病

過食・運動不足などが原因でインスリンの分泌量が減少、もしくは働きが悪くなります。

中高年に多いですが、近年は子どもや若い人が2型糖尿病になるケースが増えてきました。

2型では、肥満をともなうことが多いです。

生活習慣の改善が大切

1型と違い、2型ではすい臓の機能を改善できる可能性があります。

きちんと血糖コントロールを行い生活習慣を改善すれば、進行を食い止めることができます。

2. 糖尿病の治療法

インスリン・薬物療法

自己注射

インスリンがほとんど分泌されなくなる1型では、インスリン注射が欠かせません。

1日数回、自宅でペン型注射器を使って腹部などに注射します。

2型でも、必要に応じて自己注射を行うことがあります。

内服薬

2型では、内服薬メインで治療することもあります。

薬によってインスリンを効きやすくしたり、糖の吸収を抑えたりすることができます。

食事療法

2型では、血糖コントロールの一環として食事療法が欠かせません。

成長に見合ったカロリーと栄養素を摂ること、規則正しい食習慣を心がけることが重要です。

運動療法

食事療法と同じく、2型の血糖コントロールに欠かせないのが運動療法です。

有酸素運動などでエネルギーを消費し、血糖値を下げる効果があります。

また、肥満の解消にも有効です。

3. 治療費のめやす

糖尿病の治療費は病状や合併症の有無に左右されやすく、個人差が大きいです。

薬剤費用

インスリン注射

1回に注射するインスリンの量は、年齢・体格によって異なります。

1日に注射する回数も、病状やインスリンの種類によって変わります。

器具類(注射器など)の費用も合わせて、ひと月あたり1~3万円くらいになるでしょう。

内服薬

病状や年齢によって薬の内容が変わるので、かなり個人差が大きいです。

ジェネリック薬品を使えば、費用をいくらか抑えることができます。

検査費用

2型の場合、運動・食事療法メインで治療することもあります。

その場合ももちろん定期検査が必要ですが、1回あたり数千円かかります。

4. 覚えておきたいおもな社会保障制度

糖尿病の治療には時間がかかるので、その分出費も多くなります。

一定の条件を満たせば、各種社会保障制度を利用できます。

小児慢性特定疾患治療研究事業

一部の小児慢性疾患の治療にあたって、都道府県から医療費自己負担分の一部が助成されます。

1型の子ども(18歳以下)が対象となります。

特別児童扶養手当

心身に障害を持つ子ども(20歳未満)の保護者に、年3回扶養手当が支給されます。

支給額は障害の程度によって異なり、所得制限や年1回の資格見直しがあります。

1型の場合、2級に該当することがあります。

高額療養費制度

その月にかかった医療費の自己負担分が一定額を超えると、差額が払い戻されます。

自己負担限度額は、世帯収入によって異なります。

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