先天白内障の治療はどうすればいいの?治療方法・費用・期間

1. 先天白内障の治療法

水晶体摘出手術

外科手術で、白濁した水晶体および硝子体を摘出します。

両眼性なら生後10~12週、片眼性なら生後6週までに行うのが望ましいです。

眼内レンズ挿入

水晶体を摘出した後、水晶体の代わりに眼内レンズを挿入することがあります。

子どもの場合は、成長に応じてレンズの度数が合わなくなります。

その場合はコンタクトレンズ・メガネで視力を補うか、必要に応じて再手術を行います。

薬物治療

軽症の場合、すぐ手術せずにしばらく経過を観察します。

白内障の進行を抑える薬を投与しつつ、定期検査を行います。

2. 手術にかかる期間

手術・入院にかかる時間

手術そのものは、たいてい30分~1時間以内で終わります。

ただし乳幼児の場合は全身麻酔下で手術するので、大人より若干時間がかかります。

入院日数のめやす

症状の程度や手術内容によりますが、入院日数は約1~2週間ほどです。

両眼性で片眼ずつ手術する場合は、合計1ヶ月ほど入院することもあります。

手術の傷が治るまで

手術の傷は、数ヶ月ほどでほぼ完治します。

傷が治るまでは、感染症予防のために内服薬・点眼薬を使用します。

定期検査

眼の状態や合併症の有無をチェックするため、定期検査を行います。

3. 弱視訓練

手術が成功しても、視力が発達しなければ弱視になってしまいます。

視力の発達を助けるため、できるだけ小さいうちに弱視訓練を始めることが大切です。

メガネ・コンタクトレンズによる視力矯正

手術後早いうちから、コンタクトレンズで視力矯正を行います。

赤ちゃんのうちからメガネを使う場合もありますが、3歳くらいまではコンタクトレンズを使うことが多いです。

乳幼児は自分でコンタクトレンズをつけられないので、大人がレンズの着脱をしなければなりません。

片眼性の場合

健眼遮蔽訓練

1日数時間、健康なほうの眼をアイパッチで隠す訓練をします。

この訓練によって手術した眼の視力がきたえられ、両眼の視力の差を小さくすることができます。

健眼遮蔽訓練と同時にメガネ・コンタクトレンズを使用し、手術した眼の視力を矯正します。

両眼視訓練

手術した眼の視力がある程度上がったら、両眼視訓練を行います。

プリズムを使った斜視用メガネで光を屈折させ、両眼を使って見る練習をします。

4. 治療費について

手術費用のめやす

3割負担の場合は片眼で平均4~5万円、両眼で平均10~15万円かかります。

さらに診察費や薬剤費、そして入院日数に応じた入院費などが加わります。

多くの自治体で実施しているこども医療費助成制度を使えば、もっと安くなります。

眼内レンズのなかには、保険適用外のものもある

健康保険適用外の眼内レンズを使う場合、手術費が自己負担となることがあります。

コンタクトレンズの費用

片眼分で約7000円、両眼分で約14000円になります。

子どもはコンタクトレンズを破損・紛失しやすく、そのたびに新しいものを作り直す必要があります。

高額療養費制度

その月にかかった医療費の自己負担額が限度額を超えると、差額が払い戻されます。

その月の医療費合計が高くなることが前もってわかっていれば、事前に申請することもできます。

メガネ・コンタクトレンズが療養費支給対象になる?

以下の条件を満たせば、メガネやコンタクトレンズが療養費の支給対象となります。

  • 9歳未満の子ども
  • 医師の判断により、斜視・弱視・先天白内障などの治療(※)に使用する
  • 前回の適用から1年以上(5歳以上なら2年以上)経過している

※治療用ではなく視力矯正用の場合は、この限りではありません。