鎖肛は手術すれば治るの?手術の内容・費用・治療期間

1. 鎖肛とはどのような病気なの?

肛門が生まれつき閉じている、また直腸が尿道や膣に繋がっている病気です。

約5,000人に1人の割合で起こります。

遺伝子の異常などにより、ダウン症や尿道の奇形と併発して起こることもあります。

2. 鎖肛が起きる原因

妊娠初期段階で何らかの異常により、直腸が肛門と繋がらないことで起こります。

胎児は通常、直腸や肛門そして膀胱などの泌尿器系は、1つになっています。

そして胎児が2ヶ月を過ぎるあたりから、泌尿器系は分離されていきます。

しかし、何らかの理由で分離がうまく行かないことがあります。

結果として直腸が肛門に繋がらない、他の尿道に繋がってしまうことで鎖肛が起こります。

他の病気や症状との合併症について

何らかの遺伝子の異常により起こるダウン症、尿道奇形などと併発することがあります。

ダウン症になると、約3〜5パーセントの確率で、消化器系や泌尿器系に異常が起こります。

鎖肛に種類はあるの?

鎖肛の症状の重さにより、大きく3つにわけられます。

1. 低位鎖肛

直腸が肛門付近まで来ている状態です。

2. 中間位鎖肛

直腸が尿道や膣に繋がっている状態です。

3. 高位鎖肛

中間位鎖肛よりもさらに、上部の尿道や膣に直腸が繋がっている状態です。

3. 鎖肛の症状

肛門が閉じていれば、出生後判断することができます。

鎖肛になると、下記のような症状があらわれます。

肛門の穴が小さい、ずれている

奇形などをともなうと、このような症状が出ます。

便を出すことができず、便秘を引き起こします。

お腹が異常に張る、嘔吐する

便、おならを出すことができず、お腹が異常に張ります。

また、便を出すこともできず、嘔吐を繰り返します。

便の出る位置が前から出る

直腸が尿道や膣に繋がっていると、肛門からではなく前から出ます。

4. 鎖肛の診断方法

出生後、すぐに診断することができます。

おもな診断方法は下記の2つがあります。

1. 視診

肛門の穴が開いているか、位置がずれていないかを確認します。

また、便が肛門ではなく、前から出る場合も鎖肛であると診断できます。

2. X線検査

直腸の状態をレントゲン撮影することで、鎖肛かどうかを診断できます。

診断後の対応について

鎖肛の場合、手術が必要となります。

診断後の鎖肛の症状を見て、どのような手術をするかを検討します。

5. 鎖肛の治療方法

薬物療法や対処療法は不可能なため、会陰式肛門形成術による手術を行います。

会陰式肛門形成術は肛門を作り、直腸を繋げなおして便ができるようにします。

手術をする時期は?

新生児の3ヶ月以降、体重6キロくらいになってから、手術を行う場合が一般的です。

鎖肛の症状による手術の違いはあるの?

低位鎖肛の場合

浣腸や器具などを用いて便を出します。

頃合いを見て会陰式肛門形成術による手術を行います。

中間位鎖肛や高位鎖肛の場合

一度人工肛門(ストーマ)を取り付けます。

頃合いを見て、同様に会陰式肛門形成術を行い、安定したら人工肛門を閉じます。

鎖肛の治療にはどのくらいかかるの?

鎖肛の症状にもよりますが、検査を含め手術、退院するまで1ヶ月前後見ておきましょう。

鎖肛の治療費はどのくらいかかるの?

保険や高額医療費制度による助成などを利用すれば、10万円前後で抑えられる見込みです。

症状により治療費が異なるため、病院の先生に確認しましょう。

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