子どものアレルギー性鼻炎の治療とは?手術・治療期間・費用・薬

1. アレルギー性鼻炎の治療法は?

子どものアレルギー性鼻炎の治療方法

子どものアレルギー性鼻炎の治療は、症状に合わせて行われます。

アレルゲンの除去

一番の治療法は、花粉やホコリ、ハウスダストといったアレルゲンを避けることです。

特に花粉症の場合は、外出時のマスクの着用や、帰宅時に玄関の外で衣類についた花粉をはたいて落とす、布団や洗濯物は外に干さないなどが有効です。

家の掃除をこまめにし、湿度を保って乾燥させないことも、対策になります。

投薬治療

個々の症状に合わせて、抗ヒスタミン剤やステロイドが処方されます。

飲み薬や点鼻薬が処方されますが、小さな子どもは嫌がることも多いです。

ママやパパが、きちんと投薬してあげましょう。

特異的免疫療法(減感作療法)

継続的に微量のアレルゲンを体内に取り込ませることで、アレルゲンに対する反応を弱くすることを目的に行われる治療法です。

これにより完治する可能性もありますが、逆にアレルギー反応が重くなるリスクもあります。

絶対に自己流では行ってはいけない治療法です。

この治療法は子どもにも有効な方法と考えられていますが、副作用が出たときに自分で症状を訴えるのが難しいという観点から、12歳未満は適用外としている病院が多いようです。

治療開始年齢のガイドラインが明確ではないので、かかりつけの病院で問い合わせてみましょう。

2. 手術という選択肢もある

強度の鼻づまりが起こっていたり、他の治療法で効果がみられないときには、手術を検討することがあります。

ただし、これらの手術は乳幼児に行われることはほとんどなく、小学校高学年以上になると受けることができます。

レーザー治療

レーザーで鼻の粘膜を焼灼し、腫れている部分を収縮させることで、鼻腔を広げる方法です。

レーザー治療を受けると、鼻づまりがよくなっていきます。

鼻づまりがひどい人や、妊娠中で薬が飲めない女性におすすめの方法です。

高周波凝固

鼻の粘膜の内側にプロープという器具を指し、高周波を通電させ、粘膜の下の組織を凝固させる方法です。

鼻の粘膜の表面を傷つけずに、内側の粘膜を固めるので、ダメージが少なく済みます。

アルゴンプラズマ凝固

鼻に細長い装置を挿入し、アレルギー反応がある下鼻甲介部分に、アルゴンプラズマガスを噴射する方法です。

そこから高周波を放電し、鼻の粘膜を焼き固めます。

くしゃみや鼻水、鼻づまりが改善されるほか、鼻の粘膜の下で固まるので、効果が持続します。

下鼻甲介切除術

下鼻甲介切除術には、炎症を起こしている鼻の粘膜を切開する方法や、粘膜の裏にある骨をくり抜くように除去する方法などの術式があります。

骨を切除した場合、鼻づまりは長期的に軽くなります。

この手術を受けるためには、2~3日の入院が必要です。

3. アレルギー性鼻炎の治療にかかる期間は?

治療効果がでるまでにかかる期間

投薬治療の場合は、薬によって治療効果が出るまでにかかる期間が異なります。

第二世代抗ヒスタミン薬なら1~2日、局所ステロイド薬なら3~5日、ステロイド内服薬なら30分~1日で、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が治まります。

特異的免疫療法の場合は、効果が出るまでに3~5年かかります。

4. アレルギー性鼻炎の治療にかかる費用は?

通院治療なら他の病気と同じ

子どものアレルギー性鼻炎の治療は、健康保険と乳幼児医療費助成制度の両方が適用されます。

そのため、風邪などで通院したときと同額程度の費用しかかかりません。

また、特異的免疫療法は高額だと考える人もいるようですが、投薬治療と同じ程度しかかかりません。

手術を受けた場合

小学校高学年になれば、手術を受けることができます。

これにも健康保険と乳幼児医療費助成制度が適用されます。

健康保険だけでも、自己負担額は7,000~10,000円程度です。

5. アレルギー性鼻炎の治療に使われる薬は?

子どもの治療でよく使われる薬

子どものアレルギー性鼻炎では、第二世代抗ヒスタミン薬やステロイド薬が使われることが多いです。

第二世代抗ヒスタミン薬

アレルギー性鼻炎の基本的な治療薬で、特に鼻水に効果があり、副作用が少ない薬です。

クラリチンやジルテック、アレグラ、アレロック、セルテクト、アレジオンなどです。

ステロイド薬

鼻の粘膜の炎症を抑える薬で、内服薬と点鼻薬があります。

内服薬にはプレドニンやセレスタミンが、点鼻薬ではフルナーゼ、アルロイヤーがあります。

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参考:病院で処方される薬