妊婦のウイルス性発疹症の症状と治療法は?胎児への影響は?

1. 妊婦でもウイルス性発疹症を発症することはある?

ウイルス性発疹症にかかる可能性はある

ウイルス性発疹症は、感染症にかかることで、全身に発疹が出る病気の総称です。

そのため、妊娠中であっても、感染症にかかると発症することがあります。

ウイルス性発疹症の原因で気をつけたい感染症

妊娠中は感染予防が大切ですが、特に気をつけてほしいのが「風疹」「伝染性紅斑(リンゴ病)」「水疱瘡」「はしか」です。

2. 特に気をつけたい感染症の症状は?

感染症によって症状が異なる

感染症によって、ウイルス性発疹症の症状は異なります。

自覚症状が出たらすぐに、産婦人科を受診しましょう。

風疹

風疹に感染すると2~3週間の潜伏期間を経て、首や耳の後ろのリンパ節が腫れます。

そして、全身に淡いピンク色の小さな発疹が広がります。

症状には発熱が伴い、大人は一週間ほど続きます。

関節炎を併発することも多く、重症化しやすいです。

伝染性紅斑(リンゴ病)

子どもが伝染性紅斑(リンゴ病)にかかると、頬が真っ赤になりますが、大人にそうした症状はあらわれません。

妊婦が伝染性紅斑(リンゴ病)に感染すると、手足に赤いまだらの斑点があらわれます。

発熱や強い関節痛を伴うのも、大人特有の症状です。

水疱瘡

水疱瘡も、2週間ほどの潜伏期間を経て、発症します。

発熱と共に全身に赤い発疹ができ、それがかゆみを伴う水疱に変わり、膿を含んで大きくなり、3~4日でかさぶたになった後、治まっていきます。

大人が水疱瘡に感染すると重症化しやすく、妊婦は「水痘肺炎」という合併症が起こる可能性があります。

はしか

はしかは、10日ほどの潜伏期間を経て、前駆期、発疹期、回復期と進行します。

発熱や全身の倦怠感、結膜炎、咳などの症状が出た後、コプリック斑という発疹が口の中にできます。

その後、高熱が一度下がって、また再び上がり、全身に赤い発疹が広がります。

そして熱が下がり始めると、出現した発疹も順番に消失していきます。

妊婦は特に、重症化しやすいです。

3. ウイルス性発疹症の胎児への影響は?

妊娠週数によっては影響が出ることがある

妊婦がウイルス性発疹症を発症した時期により、お腹の赤ちゃんに影響が出ることがあります。

風疹

妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が残る「先天性風疹症候群」になることが多いです。

風疹にかかるのが妊娠4週まででは50%、妊娠5~8週まででは35%、妊娠9~12週まででは15%、妊娠13~16週まででは8%に、先天性風疹症候群が発症します。

伝染性紅斑(リンゴ病)

妊娠初期に伝染性紅斑(リンゴ病)に感染すると、原因であるヒト・パルボウイルスを胎児感染させないために、抗体が胎盤で遮ろうとします。

その結果、お腹の赤ちゃんに血液がきちんと届かなくなり、「胎児水腫」になることがあります。

胎児水腫になると、貧血や発育不良を招くだけでなく、心不全を起こして流産することもあります。

安定期以降に感染した場合は、多少リスクは下がりますが、低出生体重児になることがあります。

水疱瘡

水疱瘡は、妊娠週数によって、お腹の赤ちゃんに及ぶ影響が異なります。

妊娠20週未満で水疱瘡に感染したママから生まれた子どもに、低出生体重や脳の萎縮、白内障などの症状を伴う「先天性水頭症候群」がみられることがあります。

妊娠20週から分娩21日前までに水頭症に感染したママから生まれる赤ちゃんのうち、約9%が帯状疱疹を発症するといわれています。

分娩前後に感染したママから生まれた赤ちゃんの30~50%が、生まれた後で水疱瘡を発症します。

中で分娩の5日前から分娩後2日までに水疱瘡を発症した場合、生まれてきた赤ちゃんには抗体が引き継がれておらず、重症化しやすくなります。

水疱瘡を発症した新生児の死亡率は、30%といわれています。

はしか

はしかは風疹と違い、お腹の赤ちゃんに先天性奇形があらわれることは少ないとされています。

ですが、妊娠中にはしかにかかると、流産や早産のリスクが高くなります。

はしかにかかった妊婦の約30%に流産や早産が見られ、そのうち90%がママに発疹があらわれてから、2週間以内に起こったという報告があります。

感染症には十分、注意しましょう。

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