38歳で不妊治療を始めた看護師が感じた事と悩む人へのアドバイス

1. 自己紹介

私はハナコと申します。

現在の年齢は40歳で、シンガポール在住です。

不妊治療をお休み中です。

私は看護師で、産婦人科のクリニックで働いたことがあり、不妊治療がどのようなものかは知識はありましたし、患者さんから教えていただいたこともたくさんありました。

でも、自分が患者さん側になってみてわかったことがあります。

看護師の私からみた、不妊治療の大変さと苦労を乗り越えるためのポイントを書いてみます。

マカ・葉酸サプリを超えた、ピニトール配合の妊活サプリ・ベジママとは?

2. 不妊治療の経過とお休みに至るまで

35歳(結婚1年目)

私は35歳で結婚しました。

35歳以上は高齢出産にあたるし、すぐ妊娠したかったけれども、夫は「急がなくても」と消極的。妊活には温度差ありでした。

私は産婦人科で血液検査や超音波検査したところ、特に問題はなしでした。

排卵検査薬は使って、子作りをするタイミングはとるようにしていました。

36歳(結婚2年目)

生理が遅れて妊娠反応が弱陽性になりました。

科学的流産になってしまいました。

37歳(結婚3年目)

待ちに待った妊娠。

お腹に赤ちゃんがいるなんて嬉しくて仕方なかったです。

しかし、9週で心拍が止まってしまい、流産となりました。

初期の流産する率が高いのはわかってましたが、涙がとまりませんでした。

38歳(結婚4年目)

夫の親友に赤ちゃんができたことで、夫も病院に行くことにやっと同意。

38歳の終わりに公立病院の不妊治療専門医を受診しました。

39歳(結婚5年目)

不妊治療の一連の検査を終え、人工授精を3回試みるも妊娠せず。

体外受精にステップアップしました。

採卵周期で受精卵が6個できました。

1回目の胚移植で妊娠反応がでましたが、2週間後に大出血してしまいました。

科学的流産になってしまいました。

40歳(結婚6年目)

凍結胚移植を2回しましたが、妊娠しませんでした。

医師には体外受精をもう一度お勧めされていますが、現在は不妊治療をお休み中です。

3. 不妊治療を休んでいる理由

精神的な疲れが大きかった

正確に言うと、体外受精の治療を休んでいます。

休んでいる理由としては、ひとつは些細なことに喜び期待してがっかりすることに精神的な疲れを感じ、通院と仕事の調整にも疲れたからです。

東洋医学の不妊治療に変更

あとは、医学的には何も問題が見つからなかったので、東洋医学や体質改善のほうが向いているのではないかと思っています。

夫からも東洋医学に変えてみたらという提案がありました。

今は漢方薬と養命酒を飲んで、タイミングを計っています。

体外受精から離れて感じていること

体外受精から離れて、この休んでいる期間がもったいないと思うこともあります。

最近は、子供のいない生き方もあるのかなと思ったりもしています。

4. 看護師の自分が感じた不妊治療の大変さ

気持ちのジェットコースター

看護師という職業だからなのか、事前に予測される問題を挙げてそれを回避する癖がついてしまったようで、私は考え方がけっこうネガティブです。

不妊治療中も物事を悪いほうに考えてしまう傾向にありました。

それでも、「今回の治療は妊娠できる!!」と期待しては、妊娠できず落ち込むということを繰り返しました。

気分の起伏がかなり激しくなりました。

不妊の原因はわからない

私たちの場合は、いろいろ検査しましたが、特に不妊の原因となる医学的問題がみつかりませんでした。

現在の医療は、受精卵を作って子宮に戻すことはできても、戻した受精卵を着床させて妊娠まで至る治療法はまだありません。

妊娠するということは、本当に自然の神秘なのかもしれません。

不妊治療はゴールが見えない

科学的流産も通常の流産も経験しました。

医師からは「妊娠できる体ですよ」と励まされましたが、何回治療を続けえたら赤ちゃんが来てくれるのか誰もわかりません。

ゴールがわからないのは本当につらいです。

ホルモン剤の影響

ホルモン剤の副作用は、教科書的には吐き気、むくみ、体のだるさ、眠気などが一般的です。

私の場合は、体がだるい、眠い、ぼーっとする、それと湿疹でした。

ぼーっとしているせいか、ケアレスミスが続いたり、忘れっぽくなってしまい、自分のことがいやになりそうでした。

仕事と通院の調整

シンガポールでは共働きが一般的なので、ほとんどの女性も正社員で働いています。

私が通っていた病院では、体外受精の診察は朝の8時から、遅くても9時には病院を出られるようにしてくれています。

それでも遅刻して出勤することになるので、上司や同僚の協力が不可欠でした。

それには「不妊治療をしています」という宣言をしないと協力は得られないですよね。

次の受診がいつになるのか事前に計画がたてられないので、休み申請はいつもぎりぎりでした。

同僚には迷惑をかけました。

治療費の心配

シンガポール政府も国民に対しての補助金があります。

体外受精の採卵周期と胚移植と各3回まで補助がありますが、女性の年齢が40歳までです。

40歳以上の場合は一切補助がなくなるので、負担が大きくなります。

薬の飲み忘れが怖い

看護師がこんなことを言ってはいけないかもしれません。

でも、薬の飲み忘れそうになることもあって、薬が地味にストレスになってました。

夫との治療に対する温度差

妊娠できなくなる年齢があるという危機感が、男性には少ないんだと思います。

私は結婚してからすぐにでも不妊治療に通いたかったのですが、いくら説明しても夫はなかなか病院に行くことに同意してくれませんでした。

やっと同意してくれたのは、結婚してから4年目になってからです。

夫婦間の意見の一致は難しいなぁと実感しました。

5. 不妊治療はいつまで続くのか?

シンガポールの補助金は40歳まで

シンガポールでは、不妊治療の補助金が支給されるのは40歳までとなっています。

データ上、40歳以上の妊娠率が下がるからだそうです。

データを元に決定するというのはシンガポールの決断はシビアだなと思ってしまいます。

なんだか40歳を超すと、妊娠できる率が下がると突きつけられた気分で悲しいです。

いつ妊娠できる?

今の医療は受精卵を作って子宮に戻すことはできても、必ず妊娠するようにはできません。

妊娠できるかどうかは、この時代でも「神のみぞ知る」なのです。

そこがつらい。本当につらいです。

じゃあやめる?それもできない

治療を今回やめてしまったら、次の時には妊娠できるかもしれない・・・

「次こそは・・・」と思うと止められないのです。

6. 不妊治療のつらさを乗り越えるために大切なこと

人と比べない

たとえば、一緒に治療をしているお友達が先に妊娠するかもしれません。

もちろんうらやましく思いますが、自分と他人を比べてしまうと自分の精神状態にいいことはひとつもありません。

人と比べず、考えないようにすると少し楽になれる気がします。

暇な時間をなるべく作らない

治療の結果がわかるまでの時間をもてあますと、どうしても妊娠のことばかり考えてしまい、気持ちが不安定になります。

ウォーキングしてみたり、友達とおしゃべりしてみたり、買い物をしたり、気分転換を積極的にしましょう。

無理のない範囲でアクティブに動いてみてください。

ネットサーフィンはしない!

この記事を書いた私が言うのもなんですが、不妊治療や妊娠について調べながらネットサーフィンをするのは、やめたほうがいいです。

少しでも体調に変わったことがあると、いろいろ調べたくなるのですが、そこは我慢をおすすめします。

なぜなら、いいことが書いてあると一喜一憂し、悪いことが書いてあると落ち込んでしまうからです。

夫に大変さを理解してもらう

唯一心の黒い部分もさらけ出せるのが夫だと思います。

不妊治療に夫も巻き込むのはいいことではないかと思います。

だれの赤ちゃんって、夫の赤ちゃんでもありますしね。

7. シンガポールでの治療でおどろいたこと

話題は少し変わりますが、シンガポールの不妊治療には日本と違うことがありました。

治療の進め方などには、日本と大きな違いはありませんでしたが、それ以外では色々と違いがありました

産婦人科なのに男がいっぱい

日本では、平日の産婦人科受診にご主人が一緒に来る場合はそんなに多くないはず。

シンガポールでは夫婦一緒に来るのが当然のようになっています。

産婦人科の待合室にも男性がたくさん待っています。

不妊治療に男性がとても積極的です。

こんなところまでご主人が

採卵や杯移植はデイサージェリーという、日帰り入院の扱いになりますが、そこにもご主人が(仕事を休んで)一緒に来られます。

私は夫が長期出張に行って不在でしたので、一人で行きました。

ナースの皆様に「え?1人なの??」と哀れみの目で見られました。

大部屋8人中、1人で来ていたのは私ひとりでした。

夫の検査室で置いてあるものが違う

日本でも精液検査の部屋がありますが、クリニックによって違いますが、エロ雑誌や動画があったりするようです。

シンガポールはポルノ雑誌や動画禁止なので、官能小説が置いてあったそうです。

男性の検査にかける意気込みがすごい

もし男性の検査結果が悪かった場合、一般的に日本人男性だと再検査をしたくないという方が多いかと思います。

シンガポール男性の場合は、再検査の時には結果をよくすることに燃えます。

「すぐ再検査したい!!」と意欲を燃やします。

採卵後に入院休暇を16日くれました

シンガポールは、有給休暇以外に病欠休暇と入院休暇というのがあります。

シンガポール人は、病欠休暇(通常14日/年)も全部消化しようとするみたいです。

シンガポールでは、採卵周期に日本よりも採卵をできるだけ多くしようとします。なので、採卵前後はお腹が苦しかったです。

採卵後に16日間家でのんびりできるのは本当にありがたかったです。

ちなみに、凍結胚移植の後は14日の入院休暇をくれました。

日本とシンガポールの医療費の違い

自由診療なので、どこで治療を受けるかで、治療費が大きく変わってきます。

一般的に、公立病院よりも私立クリニックのほうが(値段が高い分)、先生が患者さんの声に耳を傾けてくれる時間が長いような印象があります。

医療費のほうは、受診される前に金額は確認したほうがいいかもしれません。

公立病院は日本語通訳がいないので、英語は話せない場合は英語が話せる方と一緒に受診されることを強くお勧めします。

8. 看護師としてのアドバイス

不妊治療をうけるかどうか、悩んでおられる方の参考になったらいいなと思います。

いつ病院に行く?目安は??

結婚後、通常の性生活を送っている夫婦の場合、1年以内に妊娠する割合が約80%、2年以内に妊娠する割合は約90%と言われています。

長くても2年で妊娠しない場合は、病院に行って検査だけでも受けてみるのがいいのかもしれません。

シンガポールでは、35歳以上のカップルは結婚して半年妊娠しなかったら、病院へ行くようにすすめているようです。

不妊治療の妊娠率は、若い方が高いです。

できたら早めに治療に進んだ方がいいと言えます。

夫婦で話し合ってみる

ひとりでではできない不妊治療。赤ちゃんがほしいという思いへの温度差でイライラします。

改めて話すのはなかなか難しいかもしれませんが、大事なことです。

私の夫はかなり頑固で、なかなか人の話を聞き入れません。

夫が不機嫌になることもあるかもしれませんが、がんばりましょう。

後悔はしない選択を

私の場合は将来、あの時不妊治療をすればよかったっと後悔すると思ったので、治療を受けました。

不妊治療をしないという選択もあります。

「体外受精まではやらないけれど、人工授精はやる」など治療方法の選択もあります。

検査だけは受けるというのもあります。

いずれの方法にしても、後悔のない選択をする必要があるかなと思います。

1回あたり499円!!自宅で簡単に人工授精ができるシリンジ法キットとは?

不妊治療専門の病院を
探す・口コミを見る