10年間不妊治療をして流産しかできずに40歳で出した結論

1. 結婚して半年で不妊治療を開始

早くから子どもを望んでいた

私が結婚したのは29才の時です。

若いほうができやすいということはわかっていたので、結婚して半年で不妊治療を始めました。

早いと思う人も多いことでしょうが、すぐにでも子どもがほしかったのです。

若いうちに子どもがいたほうが楽しいだろうなと、思っていました。

最初は楽観的だった

もう29才になっていると、卵子もだんだんと産むのに適さない年齢となっていきます。

30才を過ぎると、子どもがいる友人がとても多くなっていました。

近くには同じぐらいの年の友達もたくさんいましたが、結婚して子供がいる人がほとんどでした。

その頃は、不妊治療をすればすぐに子供ができるだろうと安易に考えていました。

なにもわかっていなかったのです。

不妊治療のために仕事を辞めた

結婚した時は仕事をしていましたが、不妊治療をするのにきっぱりと仕事は辞めました。 不妊治療はタイミングが大事です。 病院へ行く日数もかなり多く、働いていてはとても不妊治療はできないと思ったからです。

すぐにお金に困った

不妊治療をするのに毎月3万円かかっていました。

今のように助成金もなく、自費で通っていました。

私の収入がなくなった上に、主人のお給料からそれだけのお金を捻出するのはとても困難でした。

それまでは私の派遣のお仕事で20万円以上稼いでいましたから、お金に困るようになるとはあまり思っていませんでした。

2. 最初の病院で行った治療

タイミング法

最初は、夫婦生活を排卵日にするというタイミング法からはじめました。

毎月排卵日に、「今日、明日性交をしなさい」と先生から告げられ、性交するのです。

疲れて会社から帰ってくる主人にそれを望むのはかわいそうでしたが、赤ちゃんがどうしてもほしい私たちはがんばり続けました。

タイミング法が半年続きましたが、全然できる気配はありませんでした。

この頃にはもう筋肉注射もやっていました。

フーナーテスト

タイミング法と同時に行われるのがこのテストです。

私の頸管粘液の中でどのぐらいの運動率で動いているか見るテストです。

このとき「ちょっと少ないけどできないほどではないんだけどなあ」と言われました。

私の黄体機能不全

注射の影響でお腹が膨れる

そのうち、私の黄体機能不全が体温表から見つかりました。

筋肉注射を打って黄体機能不全を回復しきれいなグラフになるようにと、痛い注射も我慢してがんばりました。

でも、グラフ上はあまり変わりはありませんでした。

注射があわなかったのか、お腹が膨れるようになってきてその病院へ行くのはやめました。

妊婦と勘違いされる

最初の病院はとにかく注射をうつ病院で、月に10本~12本打ちました。

そのうち、お腹はどんどん膨れ上がり、本当の妊婦さんのようになっていました。

ダスキンのおばさんに、「おめでとうございます」と勘違いされるまでになっていました。

「あ、ちがうんです」と言うと、ダスキンのおばさんは「ごめんなさいね」と言って、あとは黙ってしまいました。

3. 病院を変えながら色々な治療を経験

次は大学の附属病院へ

最初の病院は注射の治療がつらかったため、病院を変えて大学の附属病院に通い始めました。

その病院では、注射は月5本ぐらいに減っていました。

タイミング法がだめだったので、人工授精に一段階進んでいました。

待合室で待っていると、産婦人科なので赤ちゃんと遭遇します。

いつか私も赤ちゃんを抱ける日がくると信じていました。

でも、その病院に通い始めてから半年たっても、赤ちゃんはできなかったのです。

口コミで聞いた漢方薬を使う病院へ行くようになりました

漢方薬を使う病院へ

銀座で有名な漢方薬で赤ちゃんができるようにするという有名な玄和堂診療所へ通うようになりました。

ここは、お腹をさすって漢方薬を出すだけの病院でした。

痛くもかゆくもなく、ただ苦い漢方薬を毎日飲むだけ。

これで本当に赤ちゃんができるのかなと思ったのですが、有名な先生で本当に赤ちゃんができた人がたくさんいたのです。

ある日、先生から「子宮筋腫ができているから、普通の西洋治療を施す病院へ行くように」と言われました。

その病院では治療はできないということでした。

4. 妊娠と流産、たった1週間の命

有名な目黒のお医者さんへ

その次は、口コミで大変評判の良い目黒の病院に行きました。

その先生は、人工授精専門のお医者さんで話をよく聞いてくれて、普通の人工授精からパーコール法という方法に変わりました。

パーコール法というのは、持っていった精子を顕微鏡で見て良い精子を選別して、良い精子だけ子宮に戻すというやり方です。

どうせここもだめだろうなと思いながら、人の多さに少し期待をもっていました。

精子を冷やしちゃいけないと、朝出してもらった精子をふところに入れて持っていきました。

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数ヶ月目に待望の妊娠が発覚!

妊娠検査薬が陽性の反応

バーコール法の開始して数ヶ月後、妊娠検査薬を見るとうっすら赤い線が出ていました。

「もしかして妊娠した?」と考えながら近くの産婦人科に見てもらいました。

なんと赤ちゃんができていたのです。奇跡でした。

そのころは、5週目でエコーにはまだうつらないけど、採尿をすると結果が陽性反応を示していました。

親にも報告

「やった~!」と心の声。両方の両親に「赤ちゃんができた」と話しました。 「おめでとう」と言ってもらいました。

うれしくて不用意な行動も

そのころには不妊治療でお金に余裕がなかったので、よせばいいのにタクシーを使わずに20分かけて歩いて帰ってしまいました。

あまりのうれしさに、掃除機をかけて布団も干してしまいました。

今から思うと、じっとしていれば助かった命だったのかもしれません。

妊娠発覚から1週間で流産

忘れられない悲しみ

ゴールデンウィークあけの6週目になってから出血がはじまりました。

そうです・・・たった1週間の命でした。

流産していました。

病院の白い天井を見上げながらさんざん泣いてしまいました。

自分をずっと責めていました。

あの時の悲しみは一生忘れられません。

手術

お医者さんには、入院してお腹の中をきれいにしなければならないと言われました。

すぐに手術して、お腹の中をきれいにしてもらいました・・・。

5. 不妊治療をやめることを決断

悲しみにくれる毎日

悲しみにくれていた私は両親に流産したことを夫に告げてもらいました。

それから何もする気にはなれずに泣いてばかりいました。

「悲しいだろうけどきっとその子の寿命だったんだよ」という夫の言葉をうつろに聞きながら、なにも考えることができませんでした。

「私の赤ちゃんは今どうしているんだろう?天国で元気にしていてくれるのだろうか?産んであげられなくてごめんね。」

そんなことばかり考えながら過ごしていました。

不妊治療をやめることを決断

筋肉注射をはじめとする長年の不妊治療と流産を経て、私のお腹はもう蛙のようにはれあがっていました。

夫は、「もう治療はやることない。2人の人生を考えて、もし自然にできたら自然にまかせよう」と言ってくれました。

私も体がしんどいのと心がもう折れそうだったので治療はもういいかなとおもっていました。

最初から数えて10年経っていました。

その間派遣であちこち働きに行ったこともあるけれど、だいたいは治療に費やしていました。

これからの夫婦二人の人生を考える

仕事をして気持ちがまぎれた

それからは、赤ちゃんのことを考えないようにと、派遣で仕事に行くようになりました。

仕事をしていると何もかも忘れられると思うようになりました。

自然と赤ちゃんのことは言わなくなりました。

二人の人生を楽しもうと二人とも思っています。

旅行やお互いに趣味を楽しむ

旅行に行ったりおいしいものを食べに行ったり自由にしています。

夫婦二人とも多趣味でいろいろなことをして楽しんでいます。

それでだんだんと年をとっていってもいいなと思っています。

年をとったらペットを飼う事ことも考え中

よく子どもがいない夫婦はペットを飼っていることが多いものですが、旅行に行くことが多い我が家ではかわいそうで飼ってあげられません。

うちは公団なので、あまり飼っている人もいません。

ペットは子どもみたいなものだと言う人もいます。

私たちももっと高齢になったらペットを飼うことも考えるのかもしれません。

定年後は田舎で住めたら

あとは、二人とも自然が好きで主人が定年になったらもっと田舎へいって住もうよって言っています。

6. 不妊治療で何がつらかったか?

肉体的な負担

やはり筋肉注射がしんどかったですね。

肩やおしりに打つんですが、とにかく痛いんです。

それも1カ月に何度も打たなければならないんです。

何度行くのをやめようかとおもったか・・・。

そのたびに赤ちゃんのためだと思っていました。

精神的な負担

欠陥があると思われる

まわりの目がしんどかったですね。

子供がいないとどこか欠陥があるんじゃないかと思われるんです。

欠陥があるから子供ができないと勝手に解釈されてしまって・・・

しかも、圧倒的に奥さんに欠陥があると思っている人が多くてつらかったです。

子どもについて聞かれる

まわりの人たちは、いつしか「子供は今何才?男の子?女の子?」と自然に聞いてくるようになりました。

「いないんです。」というと、言葉を失ったかのように「そう」と一言ぽつりとつぶやいていました。

「ごめんね。よけいなことを聞いて」と言ってくれる人もいました。

そのうち、挨拶みたいなものなんだなあと思いました。

心ない説教をしてくる人たち

父方の田舎のお葬式で

お葬式も無事終わり精進おとしとなりました。

酔っぱらったおばさんが近づいてきて、「だめじゃないの。どうして子供をつくらないの。ご主人はご長男さんなんでしょ。それならなおさら子供がいないなんてだめじゃない。どうしてもっとがんばらなかったの。」と責め立てられました。

私と主人は何も言い返す言葉が見つからず私は服をつかんで必死に耐えていました。

そのお説教が続いたのが30分ぐらいだったでしょうか。

私たちはやっと終わってほっとしたような顔をしていました。

でもよく考えてみれば、そのおばさんにも子供はいなかったのです。

それなのに、「私たちにそれだけ言って問い詰めるなんて・・・」と思ってしまいました。

7. 子どものいない人生とは?

二人だけの生活

夫婦二人だけの生活は静かなものです。

日中は私ひとりですし、SOHOとして働いていてパソコンを打っている時が多いのですが、テレビでもつけていないとしーんとした部屋でひとりでいるとさびしくなってしまいます。

そんなときは実家に電話をしたり、友人に電話をしたり、友人とランチに行ったりしています。

友人と飲みに行くことも多いです。

旅行に行くのが好きで、しょっちゅう旅行には行っています。

赤ちゃんの泣き声が耳に残って責められているような気になり、「ごめんね」と謝っている自分も時にはいました。

主人は主人で好き勝手やっているようです。

二人とも病気になる

ある日主人は脳梗塞で倒れました。

幸いなことに足の片側の親指がうごかないだけですみましたが、看病に半年かかり私は統合失調症とパニック障害になってしまい、精神科へ通うようになりました。

今度は薬代がかさむ生活が続いています。

幸い、私も薬を飲んでいれば大丈夫だと先生は言ってくれます。

でも、元気な日と落ち込む日が交互にくるようになりました。その周期は誰にもわかりませんが・・・

それでも、ふたりともわりと元気に生きています。

8. 普通に赤ちゃんができた人へ

うまく赤ちゃんができるといいですね。

自然に、ある日突然赤ちゃんができるのが一番だと思います。

どんなにうれしいことでしょう。

無事元気に生まれるといいですね。

9. これから赤ちゃんを望むあなたへ

不妊治療をがんばっている人へ

どんなにがんばっていることでしょう。そしてどんなに不安な気持ちでいることでしょう。

絶対にできると思ってがんばっていますか?

それとももうやめようかと思っていますか?

年齢が上がると治療も進み、肉体的にも精神的にも金銭的にも、負担が重くなることでしょう。

その点について、どうしても伝えたいことがあります。

私が後悔しているお金のこと

私が後悔していることはまだ不妊治療をしている時に、実家にお金の援助を申し出ればよかったと思ったことでした。

もしかしたら、お金を借りてもう少し続けていたら、妊娠・出産できたかもしれないということでした。

母親があまりに周囲から言われるので援助を申し出たころには、私はもう40才をすぎていました。

年齢は戻ってこない

あのときお金を借りていればよかったと思いますが、年齢は戻ってきません。

そのことに気づかなかったのは、今でも後悔の念にとらわれています。

でももうしょうがありません。

もう私も52才。体外受精をする気にもなりません。

親戚とも少しずつ疎遠になった

夫は子どもが大好きなので、親戚の子と遊んでいるのを見ると悲しいです。

お正月にはお年玉をあげているのを見ているのもつらいです。

だから、親戚との集まりから自然と足が遠のきました。

赤ちゃんがなかなかできないでいるあなたへ

あなたが悪いわけじゃない

どうか自分を責めないであげてください。

あなたが悪いわけじゃないんです。

神様が今はその時期じゃないと言っているのかもしれないし、子供のいない人生もあるんだよと言っているのかもしれません。

毎日明るく暮らしてください。

ご主人を責めないであげてください。

ご主人も口にださないだけでつらいんです。

愚痴をいいたくなる気持ちはわかりますが、他のことへ目をむけるようにしてくださいね。

どんなことでもいいんです。

治療のことを、赤ちゃんのことをすこしでも忘れられたら、あなたの人生を歩んでいってください。

まわりを気にせずに自分たちの結論を

人はいろいろなことを身勝手に言います。

どんなに苦労しているのかもわからずに・・・

でも、努力していることはあなたがた夫婦がよく知っているはずです。

そして、どんな結論をだそうともあなたがた2人の人生です。

無理をしなくていいんですよ。

自分のやりたいことを、やってください

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