結膜炎に大人がなったときの症状は?会社に行っても大丈夫?

1. 細菌性結膜炎の原因と症状

ブドウ球菌やインフルエンザ菌などが原因となります。

健康な大人であればそれほど発症しませんが、抵抗力が落ちているときは注意が必要です。

淋菌性結膜炎(膿漏眼)

性感染症の一種・淋菌によって発症します。

淋菌性結膜炎のおもな症状

性行為の数日後に、以下のような症状が起こります。

  • まぶたの腫れ・むくみ
  • 目の痛み
  • クリーム色の濃い目やにが大量に出る

重症化すると角膜に穴があいたり、失明したりする場合があります。

クラミジア結膜炎

大人の場合、ほとんどが性行為によって感染します。

クラミジア結膜炎のおもな症状

多くの場合、片目のみに以下のような症状があらわれます。

  • 充血
  • 膿を含んだ黄色い目やに
  • まぶたの腫れ・むくみ
  • 下まぶたの結膜に濾疱(ぶつぶつ)ができる

性感染症特有の症状

目以外に症状がなければ、他の結膜炎と判断しにくいこともあります。

しかし、結膜炎と当時に性感染症特有の症状があらわれる場合があります。

  • 排尿時の痛み
  • 性器から膿が出る
  • (女性の場合)卵管炎・子宮内膜炎

2. ウイルス性結膜炎の原因と症状

咽頭結膜熱(プール熱)

子どもに多い病気ですが、看病している家族にうつることもあります。

咽頭結膜熱のおもな症状

典型的な症状は以下のとおりですが、必ずしも全ての症状が出るとは限りません。

  • 38~40℃の高熱
  • 充血
  • 目の痛み
  • 目やに
  • のどの赤み・痛み

流行性角結膜炎(はやり目)

咽頭結膜熱同様、非常に感染力の強い結膜炎です。

流行性角結膜炎のおもな症状

  • 目やにがたくさん出る
  • 充血
  • 異物感
  • 涙目
  • まぶたの腫れ

多くの場合まず片目に症状が起こり、数日後にもう片方の目にも同じ症状があらわれます。

重症化すると、発熱・頭痛をともなうことがあります。

放置すると角膜にも炎症が起こり、視力が低下することもあります。

急性出血性結膜炎(アポロ熱)

最大の特徴は、結膜下の出血です。

急性出血性結膜炎のおもな症状

  • 目の痛み
  • 目やに
  • 異物感
  • 涙目
  • まぶたの腫れ
  • 結膜の出血(赤い斑点状、もしくは白目が真っ赤になる)
  • 結膜に濾疱(ぶつぶつ)ができる

ヘルペス性結膜炎

ヘルペスウイルスに初感染した子どもに多い病気です。

しかし、抵抗力が落ちていると大人でも発症することがあります。

ヘルペス性結膜炎のおもな症状

多くの場合、片目のみに以下の症状があらわれます。

  • 目やに
  • 充血
  • 目の痛み
  • 異物感
  • 目の周りの水疱

3. アレルギー性結膜炎の原因と症状

アレルゲンが原因で起こる結膜炎です。

おもなアレルゲンは、以下のとおりです。

  • 花粉(スギ・ヒノキ・ブタクサなど)
  • ダニ
  • カビ
  • ハウスダスト
  • ペットの毛

4. おもな感染経路

接触感染

患者の目やにや涙には、病原体が含まれています。

目やにや涙が付着した手であちこちに触れると、触れた場所に病原体が付着します。

そこに第三者が触れることで、感染が拡大します。

大人が特に注意すべき感染経路

公共の場や職場の共有パソコンなど、不特定多数の人が触れるものに注意しましょう。

  • 公共交通機関の中(電車のつり革など)
  • 階段の手すり
  • ドアノブ
  • 洗面所などの共用タオル
  • コンタクトレンズ
  • オフィスの共用パソコン・機器類
  • 公共入浴施設・プール

飛沫感染

咽頭結膜熱は、接触感染のほかに飛沫感染でも感染します。

身近に患者がいる場合は必要以上の接触を避け、マスクをつけて自衛しましょう。

家族が結膜炎になったら…

感染力が強い結膜炎の場合、看病している家族に二次感染することが多いです。

洗面所のタオルやバスタオルなどの使い回しを避け、こまめに手を洗いましょう。

子どもに添い寝する場合、枕カバーやシーツからの接触感染にも注意が必要です。

患者の入浴は一番最後にし、入浴後は浴槽の湯を捨てて浴室内を消毒しましょう。

5. 会社は休むべき?

子どもの場合

感染性結膜炎の中でも特に感染力の強いものは、学校指定感染症に定められています。

第2種学校感染症

咽頭結膜熱(プール熱)

第3種学校感染症

流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎

子どもがこれらの結膜炎になった場合、定められた期間中は登校・登園させることができません。

職場の規定に従う

一方、大人が感染症にかかった場合に出勤停止を義務付ける法律はありません。

しかし、職場の方針によっては出勤停止を命じられる場合があります。

また、感染症で休むときに診断書の提出を求められる場合もあります。

上司に電話で連絡し、指示をあおぎましょう。