妊娠検査薬で陽性なのに基礎体温が低い時はどうすべき?流産の危険は?

1. 妊娠の成立とは?

妊娠は、さまざまな過程を経て成立します。

卵子と精子が受精する

排卵日の前々日か前日に性交渉をもつと、精子と卵子がうまく出会うことができます。

射精された精子は、ほとんどが子宮までたどりつけない

膣内で射精された精子は、そのほとんどが子宮頸管内で死んでしまいます。

子宮頸管内は、精子にとってとても苛酷な環境なのです。

無事に子宮内までたどりつくことができると、精子は比較的長く生きることができます。

しかし、卵子と出会うためには、子宮の先にある卵管までたどり着かなくてはなりません。

苛酷な試練を乗り越えた数匹~数十匹の精子だけが、卵管までたどり着くことができるのです。

卵子と精子の受精の過程

卵子は、「卵膜」という膜でおおわれています。

精子の頭の部分には、卵膜を溶かすはたらきがある物質が分泌されます。

卵管までたどり着いたわずかな精子たちは、最後の力をふりしぼり、協力して卵膜を溶かしていきます。

最初に卵子の内部まで到達できた1匹の精子だけが、卵子と受精することができるのです。

受精卵は細胞分裂をくり返す

無事に受精した精子と卵子は、細胞分裂をくり返しながら卵管内を進んでいきます。

受精する確率は高い

実は、卵子と精子が受精する確率はとても高く、約80%とも言われています。

染色体異常があれば細胞分裂は止まる

細胞分裂をくり返す中で、卵子か精子、どちらかに染色体異常がある場合は、細胞分裂がうまく進みません。

細胞分裂が止まると、受精卵は自然に消えます。

ほとんどの受精卵は、この過程で消えると言われています。

人間は着床率がとても低い

人間は、受精卵が着床する確率がとても低いと言われています。

1周期のうち、妊娠する確率は約20~25%ほどなのです。

また、着床がうまくいっても、受精卵に染色体異常がある場合は、流産してしまうこともあります。

2. 妊娠すると基礎体温はどうなる?

妊娠すると、基礎体温はずっと高温期が続きます。

妊娠すると、黄体ホルモンが盛んに分泌される

受精卵が子宮内膜に着床すると、子宮内膜を維持するはたらきのある黄体ホルモンが盛んに分泌し始めます。

黄体ホルモンは、胎盤ができあがる安定期まで、胎芽(赤ちゃんのもとになる組織)の成長を助けます。

黄体ホルモンは、基礎体温を上げるはたらきがある

黄体ホルモンは、高温期に分泌されるホルモンです。

黄体ホルモンが分泌されると、基礎体温は0.3~0.5℃ほど上がります。

安定期を過ぎると、黄体ホルモンの分泌は落ち着く

胎盤ができあがる安定期に入ると、黄体ホルモンの分泌はいったん落ち着きます。

3. 妊娠検査薬で陽性が出たのに基礎体温が低い場合は?

妊娠検査薬で陽性が出たのに、基礎体温が低温期の数値まで下がることがあります。

陽性なのに基礎体温が低い原因は?

妊娠検査薬で陽性が出ているにもかかわらず、体温が低い場合は以下の原因が考えられます。

室内の温度が低い

室内の温度が低いと、基礎体温が低くなることがあります。

特に、からだが冷え切っている場合は、低温期なみの体温まで下がることがあります。

一時的なもの

陽性が出たあと、基礎体温が低温期の数値まで下がることがあります。

しかし、1~2日程度なら問題はありません。

流産の可能性

陽性が出たあと、低温期が続く場合、流産の兆候であるケースもあります。

これは、妊娠の継続に必要な黄体ホルモンが消えている(消えかけている)ことを示しています。

4. 化学的流産の可能性も

化学的流産とは、妊娠検査薬で陽性反応が出たあと、すぐに生理がはじまってしまった場合をさします。

最近の妊娠検査薬は精度が良く、生理予定日1週間後から使用するタイプのものでも、妊娠が成立していれば生理予定日から陽性反応がみられるケースも多くあります。

実際、赤ちゃんを望んでいるほとんどの女性が、生理予定日の1週間後を待たずに妊娠検査薬をためしているというデータもあります。

しかし、妊娠検査薬を使用するのが早すぎると、化学的流産の発見にもつながってしまうのです。

化学的流産になる原因は?

化学的流産の原因は、ほとんどが受精卵の染色体異常によるものです。

化学的流産は、流産にカウントされない

化学的流産は「流産」という名称がついているため、流産したと解釈されがちです。

しかし、医学的には、妊娠の成立は「超音波で胎芽が確認できた場合」をさします。

胎芽が確認できるのは、だいたい生理予定日から1週間たってからです。

化学的流産は、超音波で胎芽が確認できる前に生理がはじまってしまうので、流産にカウントされません。

「ちょっと遅れて生理がきた」というふうに解釈されます。

化学的流産のときの基礎体温は?

化学的流産の場合も、受精卵が子宮内膜に着床しかかっている状態なので、基礎体温は高温期が続きます。

個人差がありますが、だいたい16~20日高温期が続いたあと、低温期まで下がるというパターンが多いです。

5. 妊娠検査薬で陽性が出ているのに低温が続く…どうすればいい?

妊娠検査薬で陽性が出ているのに低温期の体温が続く場合は、一度産婦人科を受診してみましょう。

しかし、生理予定日からあまり日数がたっていない場合は、胎芽が見えないこともあります。

妊娠初期の流産は、ほとんどが染色体異常が原因

低温期が続き、もし流産の兆候だったとしても、残念ながら流産を止める手段はありません。

この時期の流産は、ほとんどが受精卵の染色体異常によるものです。

病院で流産予防の薬を処方されることがありますが、あまり効果がないのが現状です。

陽性反応が出たら、基礎体温をはかるのはやめよう

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、基礎体温をはかるのはやめましょう。

体温が低く出てしまった場合、余計なストレスをかかえてしまう可能性があります。

陽性反応が出たということは、妊娠できるからだであるということなのです。

胎芽が見える時期まで待ってから、産婦人科を受診するのがもっともよい方法です。

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