無排卵月経ってどんな病気?原因・症状・治療・妊娠の可能性

1. 無排卵月経ってどんな病気?

無排卵月経とは、月経はあるものの排卵がおこなわれていない状態のことです。

排卵障害の一種で、ほうっておくと不妊の原因になります。

月経はあるため、不妊治療の過程で発見されることが多いでしょう。

無排卵月経は妊娠に影響しますが、命に関わる病気ではありません。

しかし、子供を望んでいる人にとっては、必ず治療を必要とする病気です。

2. 基礎体温は女性の健康状態を知るバロメーター

基礎体温は、女性の健康状態を知る貴重な情報源になります。

健康な女性は、低温期と高温期に分かれる

毎月きちんと排卵されている場合、基礎体温は低温期と高温期に分かれます。

基礎体温が低温期と高温期に分かれる理由とは?

低温期の間分泌される「エストロゲン」の影響を受けて、卵巣にある卵胞が成長します。

卵胞の直径が約2cmになると、卵胞をやぶって卵子が飛び出します(排卵)。

排卵後の卵胞は、黄体化して黄体ホルモンを分泌しはじめます。

黄体ホルモンは、基礎体温をわずかに挙げるはたらきがあります。

これにより、女性の基礎体温は低温期と高温期に分かれるのです。

基礎体温,グラフ

低温期と高温期の長さは?

低温期と高温期は、それぞれ約2週間ほどで推移します。

ただし、この日数はあくまで目安です。

低温期は12~21日、高温期は10日以上の場合だいたい基準値となります。

低温期に問題がある場合の基礎体温

低温期が短い場合は?

低温期が12未満の場合、卵巣機能の低下による「頻発月経」である可能性があります。

この場合、月経周期は25日未満になります。

しかし、月経周期が落ち着いてくる20歳頃からずっと25日未満の場合、もともとの体質によるものが大きいでしょう。

低温期が長い場合は?

低温期が22日以上と長い場合、何らかの排卵障害である可能性があります。

しかし、ずっと低温期が長い状態でコンスタントに月経がきており、基礎体温も低温期と高温期に分かれているのであれば、妊娠に影響することはほとんどありません。

高温期に問題がある場合の基礎体温

高温期に問題がある場合、高温期の日数が短いケースが多いでしょう。

高温期が短い場合は?

高温期が10日未満と短い場合は、高温期に分泌される「黄体ホルモン」に原因があることが多くなります。

黄体ホルモンとは、卵子を包んでいた卵胞が黄体化した組織から分泌されます。

子宮内膜を維持し、受精卵の着床を助けるホルモンです。

黄体ホルモンの分泌が短いと、着床率が低下し妊娠に影響することがあります。

高温期が長い場合は?

基礎体温,高温期,長い

稀に、妊娠していないにも関わらず高温期が長引くことがあります。

18日以上高温期が続く場合、「黄体依存症」の可能性があります。

黄体依存症とは、妊娠していないのに黄体ホルモンが卵巣に残っている状態です。

3. 無排卵月経の場合、基礎体温はどうなる?

無排卵月経の場合、排卵がされていないため、卵胞が黄体化することがありません。

黄体ホルモンが分泌されることがないため、基礎体温はずっと低温のままになります。

無排卵月経は誰にでも起こる

無排卵月経は、気づいていないだけで実は誰にでも起こっていることがあります。

健康な女性でも、ごくたまに無排卵月経の周期があるのです。

無排卵月経が続いている場合は要注意!

無排卵月経が1周期のみの場合、特に問題はありません。

しかし、基礎体温がずっと低温のままの場合は注意が必要です。

妊娠を望んでいる人は病院を受診しましょう。

4. 無排卵月経の原因は?

無排卵月経の原因は、多くの場合ホルモン分泌をつかさどる「脳下垂体」や「視床下部」に原因があることが多いです。

脳下垂体や視床下部の役割は?

脳下垂体や視床下部は、人間のホルモン分泌を指令したり、分泌を促す役割があります。

例えば、エストロゲンが分泌されるとき、脳下垂体が「エストロゲンを出しなさい」と命令します。

すると、指令を受けた視床下部は、エストロゲンを分泌するよう促していきます。

ホルモンの分泌は、脳下垂体と視床下部の連携によって分泌されているのです。

脳下垂体や視床下部に問題が起こる原因は?

脳下垂体や視床下部は、以下の原因でうまくはたらかなくなることがあります。

  • 生活習慣の乱れ
  • 過度のダイエット
  • 過度のストレス

過度のダイエットは厳禁

食事量を極端に減らしたり、特定の栄養素を徹底的にぬくような過度のダイエットは、脳下垂体にダメージを与えます。

妊娠に必要な女性ホルモンばかりか、ほかのホルモンまで分泌されにくくなることがあります。

過度のストレスは、視床下部にダメージをあたえる

過度のストレスは脳の視床下部にダイレクトにダメージをあたえます。

視床下部はホルモン分泌をつかさどる器官なので、ダメージを受けるとホルモンの分泌が減ったり、バランスが悪くなってしまいます。

ストレスは目に見えないので分かりにくいですが、こまめに発散するようにしましょう。

5. 無排卵月経の症状は?

無排卵月経の症状はいくつかあげられます。

月経周期が短い

無排卵月経のうち、約60%は生理周期が短い「頻発月経」であると言われています。

頻発月経とは?

頻発月経とは、月経が月に2度きたり、月経周期が25日未満と短い状態のことです。

頻発月経の基礎体温は?

頻発月経の基礎体温は、低温期が短い場合と、高温期が短い場合に分けられます。

例えば、

  • 低温期が短い…生理周期が24日の場合、低温期が11日だと高温期は13日
  • 高温期が短い…生理周期が24日の場合、低温期が15日だと高温期は9日

となります。

高温期が短い場合、子宮内膜を維持するはたらきのあるホルモンである「黄体ホルモン」の分泌が少ない可能性があります。

さらに、無排卵月経の場合、低温期と高温期の差が0.2℃未満であるケースも多いです。

生理周期がバラバラになる

無排卵月経は、排卵がおこなわれていないので、月経周期が不規則になります。

生理周期が安定せず、いつ生理がくるのか分からない状態を「不正周期月経」と呼びます。

不正周期の基礎体温は、低温期と高温期の2層に分かれず、バラバラの状態になります。

基礎体温,バラバラ

月経周期が長くなる

無排卵の場合、排卵がおこなわれていないので、月経周期が極端に長くなることがあります。

月経周期が39日以上と長い場合、「稀発月経」や「無月経」と呼ばれます。

稀発月経とは?

月経周期が39日以上の状態をさします。

無月経とは?

月経周期が90日以上の状態です。

無排卵月経の場合、もっとも多い症状です。

基礎体温は低温期がずっと続きます。

月経の量が少ない

無排卵月経は、排卵がおこなわれていないため、月経の量が極端に少ない場合が多いです。

月経の日数も、2日以内で終わるケースが多いでしょう。

6. 無排卵月経の治療は?

無排卵月経の治療はいくつかあげられます。

排卵誘発剤を使用する

無排卵月経の治療で、もっとも多い方法です。

クロミッドなどの排卵誘発剤を服用し、排卵を促します。

クロミッドで効果がない場合は、より強い排卵誘発効果のある、hmg注射などの排卵誘発注射をすることもあります。

カウフマン療法

無排卵月経は、女性ホルモンが正しく分泌されていないことで起こります。

そこで、ピルなどのホルモン剤を服用し、女性ホルモンが分泌されている状態をつくりだします。

ピルの服用を3~6か月続けることで、からだがホルモン分泌のしかたを覚えることができます。

これをカウフマン療法と呼びます。

1回の治療で効果がない場合は、何回か試すことがほとんどです。

生活習慣の見直し

無排卵月経は、生活習慣と密接にかかわっています。

先ほども述べたように、過度なダイエットや過度のストレスは厳禁です。

生活習慣を今一度見直してみましょう。

7. 無排卵月経でも妊娠できる?

無排卵月経だと、排卵がおこなわれていないため「妊娠できないのでは?」と思われるかも知れません。

しかし、先ほども述べたように、無排卵月経は治療法があります。

きちんと治療することで、排卵できるようになります。

医師と相談しながら、しっかり治療をすすめていきましょう。

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