低温期が長くなって生理も遅くなるのは稀発月経?症状と治療法は?

1. 低温期とは?

基礎体温における低温期とは、月経周期でいう「卵胞期」にあたります。

卵胞期とは?

卵胞期は、卵巣内にある卵胞が成長する時期です。

卵胞の直径が約2cmになると卵胞内にある卵子が飛び出し、卵管の先にある組織ににキャッチされ、卵管内に取り込まれます。

これを排卵といいます。

卵胞は「エストロゲン」の影響を受けて成長する

卵胞は、低温期に分泌されるホルモン「エストロゲン」の影響を受けて成長します。

エストロゲンの役割は?

エストロゲンは女性ホルモンのひとつです。

卵胞の成長を促したり、子宮内膜を厚くする役割があります。

エストロゲンは「美のホルモン」

エストロゲンは、別名「美のホルモン」としても有名です。

エストロゲンが多く分泌される低温期は、女性にとって嬉しい状態になりやすいです。

  • 肌がきれいになる
  • 髪にツヤがでる
  • 痩せやすい
  • 気分が前向きになる
  • やる気がでてイキイキとする

2. 低温期が短くなる原因は?

基礎体温の低温期は、約2週間前後続きます。

基礎体温,グラフ

ただし、低温期の日数は個人差があります。

12日くらいで低温期が終わってしまう人もいれば、18日くらい続く人もいるのです。

低温期の日数はどれくらいが基準値?

低温期の日数は、12~21日の間が基準値だと言われています。

低温期が短すぎる原因は?

低温期が12日未満と短すぎる場合、卵胞が未成熟である可能性があります。

また、卵胞の中にある卵子が未熟である可能性もあります。

この場合、精子と受精できたとしても十分に成長することができず、着床にいたらないこともあります。

卵胞が未成熟になる原因① ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、卵胞が成長途中にもかかわらず排卵が起きてしまう場合があります。

ホルモンバランスが乱れる要因は以下の通りです。

  • 生活習慣の乱れ
  • 栄養のかたより
  • 睡眠不足
  • 過度のストレス

卵胞が未成熟になる理由② 卵巣機能の低下による「卵胞期短縮症」

卵胞期短縮症とは、卵巣機能が低下することで、卵胞の成長を促す「卵胞刺激ホルモン」が過剰に分泌されてしまうことです。

卵胞刺激ホルモンは、加齢とともに分泌が増える傾向にあります。

過度に刺激された卵胞が、未成熟なまま排卵してしまいます。

更年期を迎えた人に多く見られますが、若い人でも起こることがあります。

3. 低温期が長くなる原因は?

低温期の日数が22日以上の場合、低温期が長い状態であると考えられます。

低温期が長くなる原因は?

低温期が長い場合、以下の原因が考えられます。

ホルモンバランスの乱れ

p>ホルモンバランスが乱れると、低温期が長くなることがあります。

卵巣機能の低下

卵巣機能が低下すると、卵胞の発育が遅れることにより低温期が長くなることがあります。

卵胞を育てるはたらきがあるエストロゲンの分泌が不十分のために、卵胞や卵子を成熟させるのに、多くの日数がかかると考えられています。

稀発月経の可能性も

低温期が長い場合、稀発月経である可能性もあります。

稀発月経とは、月経周期が39日以上の場合です。

妊娠に影響のないケースも多い

低温期の日数が22日以上でも、妊娠する力は全く変わらないケースも多くあります。

過度に心配し過ぎないことも大切です。

4. 稀発月経の症状は?定義はあるの?

稀発月経の症状は、月経周期が39日以上の場合です。

また、生理周期がバラバラで安定しないケースや、生理が突然くる、徐々に起こってダラダラと続くケースも稀発月経と呼ばれることがあります。

無月経や不正周期月経、稀発月経の違いは?

無月経や不正周期月経、稀発月経は、明確な定義がありません。

これら全部を「稀発月経」と呼ぶこともあります。

無月経とは?

生理周期が90日以上の場合、「無月経」と診断されることが多いです。

不正周期月経とは?

月経周期が安定せず、バラバラである状態を「不正周期月経」と呼びます。

稀発月経でも妊娠に影響はない?

稀発月経の症状があるからといって、必ずしも妊娠に影響するわけではありません。

稀発月経の人でも、排卵の過程に問題がなければ自然妊娠できる人がほとんどです。

ただし、くれぐれも自己判断は禁物です。

問題のある稀発月経とは?

稀発月経の症状がある場合、稀に「無排卵月経」の可能性があります。

無排卵月経とは?

無排卵月経とは、排卵がされていないにも関わらず、月経がみられる状態のことです。

不規則でも月経はくるので、妊娠を望むようになってから気づくことが多いです。

排卵障害のひとつで、不妊症の原因になることがあります。

無排卵月経は、健康な女性でもたまにみられることがあります。

無排卵月経の症状は?

無排卵月経の場合、次のような症状がみられます。

  • 周期がバラバラで生理が月に2度くる
  • 生理が遅れる
  • 月経の量が少なくダラダラと続く
  • 月経痛があまりない

無排卵月経の場合、基礎体温はどうなる?

無排卵月経の場合、排卵がされないため低温期が続きます。

無排卵月経でない人は、排卵がされることにより、黄体ホルモンが分泌されるようになります。

黄体ホルモンは基礎体温を上げるはたらきがあるため、排卵したかどうかが分かるのです。

5. 稀発月経の原因は?

月経周期がずっと39日以上で、コンスタントに生理がきているのであれば問題はありません。

しかし、以下の症状があると排卵に何らかの問題がある可能性があります。

  • だんだん生理周期が長くなってきた
  • 急に生理周期が乱れて間隔があいてきた

このような症状がみられた場合、どのような病気が考えられるのでしょうか?

脳の下垂体や視床下部の機能障害

卵胞を成長させる卵胞刺激ホルモンは、脳下垂体や視床下部の指令によって分泌されています。

何らかの原因によって、脳下垂体や視床下部に機能障害が起こると、ホルモン分泌がスムーズにいかなくなってしまします。

これにより、卵胞の成長が遅くなって生理周期が長くなります。

多嚢胞性卵巣症候群

卵巣内で卵胞がたくさん育ってしまい、うまく排卵できずに卵巣内にたまってしまう状態を多嚢胞性卵巣症候群と呼びます。

多嚢胞性卵巣症候群の原因は?

原因はよく分かっていませんが、肥満の女性や男性ホルモンの分泌が多い女性によくみられます。

多嚢胞性卵巣症候群の症状は?

卵胞の成長が遅くなり、無排卵月経や稀発月経、無月経を引き起こします。

早期閉経

女性は、産まれたときに卵子の元になる細胞である「原子卵胞」をもっています。

原始卵胞は成長とともに減少し、20歳を迎える頃には産まれたときの約3分の1まで減ります。

原始卵胞が尽きると閉経を迎えますが、閉経の年齢は50歳前後です。

しかし、何らかの原因で30代でも原始卵胞が尽きてしまうケースがあります。

これを「早期閉経」と呼び、稀発月経の原因になることがあります。

6. 稀発月経の治療は?

稀発月経は特に治療をしなくても命に関わるようなことはありません。

治療をする必要がある人と、必要としない人に分かれます。

稀発月経を治療する必要がない人とは?

稀発月経でも、毎月コンスタントに月経がきている人

低温期が長く、生理周期が長い人でも、毎月コンスタントに月経がきているのであれば、排卵に問題がないケースがほとんどです。

子どもを望んでいない人

子どもを望んでいない人は、無月経や不順性月経、稀発月経の症状があっても治療する必要はないでしょう。

稀発月経を治療する必要がある人

子どもを望んでいる人

子どもを望んでいる人で稀発月経の症状がある場合、何らかの原因がかくれていることがあります。

病院を受診し、原因を特定したほうが安心です。

生理周期がバラバラである

生理周期がバラバラだと、排卵の時期をつかむことができず、妊娠しにくくなることがあります。

生理の回数が極端に少ない

基礎体温で低温期の状態が3か月以上続くなど、生理の回数が極端に少ない場合、卵巣機能に何らかの問題がある可能性があります。

病院を受診し治療を受けましょう。

病院での治療法は?

稀発月経の治療は、症状に合わせて治療を進めます。

排卵障害がある場合

排卵障害がある場合は、クロミッドなどの排卵誘発剤を使用し、排卵を促す治療をします。

月経の回数が極端に少ない場合

月経の回数が極端に少ない場合は、「カウフマン療法」をすることがあります。

カウフマン療法とは、不足しているホルモンを補い、規則的な月経周期・排卵周期を取り戻すのが目的です。

カウフマン療法自体には排卵誘発作用はありませんが、3ヶ月〜6ヶ月間続けることで、脳がホルモンを分泌する指令を出せるようになります(リバウンド現象)。

これにより、規則正しい自然排卵周期を促すことができるのです。

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