母斑の治療はどうすればいいの?治療方法・費用・期間について

1. 母斑とは?

皮膚の一部のメラニン色素や毛細血管が増えたり、逆にメラニン色素が減ったりすることがあります。

そのために周囲と色が違って見える状態を、母斑と呼びます。

おもな母斑の種類

青い母斑

  • 蒙古斑
  • 異所性蒙古斑
  • 太田母斑
  • 青色母斑 など

茶色い母斑

  • 扁平母斑
  • カフェオレ斑
  • 脂腺母斑 など

黒い母斑

  • 先天性色素性母斑
  • 後天的な色素性母斑(ほくろ)

白い母斑

  • 脱色素性母斑
  • 尋常性白斑(白なまず)

赤い母斑(血管腫)

  • サーモンパッチ
  • ウンナ母斑
  • 単純性血管腫(ポートワイン母斑)
  • いちご状血管腫 など

2. 母斑は必ず治療すべき?

母斑の多くは痛みやかゆみなどの症状を伴わず、放っておいても危険はありません。

しかし、母斑の現れ方によっては子どもが将来コンプレックスを抱えるおそれがあります。

治療が必要と判断した場合、以下の方法を検討しましょう。

病気のサインとしてあざ・ほくろが現れることも

急に大きな母斑ができたり、母斑が盛り上がったりした場合、皮膚がんなどに進行することがあります。

カフェオレ斑が6個以上ある場合、レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)のおそれがあります。

心配な場合は、早めに病院を受診しましょう。

3. 母斑の治療① レーザー治療

母斑の多くは、皮膚科・形成外科・美容外科などのレーザー治療が有効です。

レーザーで母斑の原因となる細胞を破壊し、健康な細胞が新しくできるのを待ちます。

ゴムではじかれるような痛みがありますが、テープやクリームの局所麻酔を行うことが多いです。

治療にかかる期間

レーザーを複数回照射する場合、3ヶ月以上あける必要があります。

母斑の現れ方によりますが、乳幼児の場合は3~5回の照射で治ることが多いです。

照射後のアフターケアは入念に

照射直後は、軽いやけどのような状態になります。

きれいに治すために十分アフターケアを行い、紫外線を浴びないよう保護することが大切です。

4. 母斑の治療② 除去手術

レーザーで治しにくい大きい色素性母斑(ほくろ)などの場合、切除手術を行うことがあります。

まず局所麻酔を行い、患部を切除してから縫合します。

小さいものであれば、局所麻酔の後にくり抜くこともあります。

手術後の傷跡は、時間がたつと目立たなくなります。

5. 例外:白斑の治療

白斑(白い母斑)はレーザーで治療することができず、治療が難しいと言われています。

しかし、最新技術を駆使した治療法がどんどん登場しています。

白斑のおもな治療法

外用薬(塗り薬)

メラニン色素の生成を助ける薬や、皮膚の再生をうながす薬などを塗ります。

初期の白斑に有効です。

内服薬(飲み薬)

ステロイド剤を飲み、白斑の進行を抑えます。

紫外線照射

定期的に患部に紫外線を照射し、メラニンの生成をうながします。

皮膚がんなどのリスクが低い、安全な紫外線を使用します。

皮膚移植

投薬や紫外線照射で効果が得られない場合、患部に正常な皮膚を移植します。

メイク療法

特殊なファンデーションなどで、患部をカバーする方法もあります。

6. 健康保険の適用について

以下の母斑の治療には、健康保険が適用されます。

  • 扁平母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 太田母斑
  • 単純性血管腫
  • いちご状血管腫

扁平母斑は2回まで、それ以外は5回までのレーザー照射が保険適用となります。

色素性母斑(ほくろ)の治療

悪性の場合

以下の場合は、健康保険が適用されます。

  • 悪性、もしくは今後悪性になるおそれがある
  • 目の周囲にあり、視野を狭める
  • 日常の動作が妨げられる

悪性でない、もしくは悪性かどうかわからない場合

上記にあてはまらない場合の判断基準は、医療機関によってまちまちです。

心配な場合は、受診する予定の医療機関にあらかじめ問い合わせてみましょう。

母斑の大きさで決める

一部の医療機関では、特定の大きさを超える母斑は必ず病理検査を行います。

これにあてはまる場合、除去手術に保険が適用されます。

また、レーザー手術ができないほど大きければ保険診療となる場合もあります。

母斑の形で決める

母斑の大きさに関わらず、盛り上がっている場合は必ず保険診療となる場合があります。

患者の意思によって決める

患者が悪性ではないかと心配して受診した場合、無条件で保険診療となることもあります。

白斑の治療

白斑治療については現在も研究が進んでおり、どんどん新しい治療法が登場しています。

保険が適用される治療法もありますが、歴史が浅い治療法は保険の対象とならない場合があります。

治療方法や費用について、あらかじめお医者さんとよく相談しましょう。

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