高温期が長いのは黄体依存症のせい?黄体依存症の原因・症状・治療法

1. 基礎体温の高温期とは?

女性の基礎体温は、低温期と高温期に分かれます。

どうして低温期から高温期に分かれるの?

排卵までの過程

卵巣の中にある卵胞は、低温期の間、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの影響を受けて育ちます。

卵胞の中には卵子があり、直径が約2cmになると卵胞の膜をやぶって排卵します。

残った卵胞が黄体化する

卵巣に残された卵胞は、すぐに消えるわけではありません。

卵胞の組織が黄体化し、黄体ホルモンを分泌しはじめます。

黄体ホルモンとは?

黄体ホルモンとは、別名「プロゲステロン」とも呼ばれています。

黄体ホルモンは、低温期に分泌されるエストロゲンと同様、女性ホルモンのひとつです。

黄体ホルモンのはたらきは、低温期に厚くなった子宮内膜を維持し、受精卵が着床するのを助けることです。

黄体ホルモンが基礎体温を上げる

黄体ホルモンは、分泌されることで基礎体温がわずかに上がります(0.3~0.5℃くらい)。

高温期の期間はどれくらいあるの?

高温期は、誰でも約2週間ほど続きます。

しかし、中には2週間続かなかったり、長くなることもあります。

高温期はどれくらい続いたら大丈夫なの?

高温期が続く目安は、この画像のように約2週間です。

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しかし、10~16日の間であれば特に問題はないでしょう。

2. 問題がある高温期のグラフパターンとは?

問題がある高温期のグラフパターンはいくつかあります。

高温期が短い

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高温期の日数が10日未満の場合、以下の原因が考えられます。

黄体機能不全

黄体機能不全とは、高温期に分泌される黄体ホルモンが少ない状態です。

黄体ホルモンの分泌が少ないと、子宮内膜を維持することがむずかしくなり、妊娠しにくくなることがあります。

卵胞が未成熟

黄体ホルモンの分泌量は、卵胞の状態によって左右されます。

卵胞がしっかりと成熟していれば、黄体化した卵胞も成熟したものになり、黄体ホルモンの分泌も多くなります。

しかし、卵胞が未成熟の場合、黄体化した卵胞も未成熟のままになります。

これにより、黄体ホルモンの分泌が少なくなるのです。

ホルモンバランスの乱れ

エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)は、絶妙なバランスを保つことによりスムーズに分泌されます。

この2つのホルモンは、女性にとってとても大切なホルモンです。

以下の要因により、ホルモンバランスが崩れてしまうことで高温期が短くなってしまいます。

  • 生活習慣の乱れ
  • からだの極端な冷え
  • 過度なストレス
  • など

高温期の途中で体温がガクッと下がる

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高温期は、大体同じくらいの体温で推移します。

しかし、高温期の途中なのにも関わらず、低温期なみの体温まで下がってしまうことがあります。

この場合も、上記のような原因が考えられます。

1周期だけであれば問題はありませんが、毎周期続く場合は婦人科を受診しましょう。

低温期と高温期の体温差が小さい

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低温期と高温期の体温の差は、0.3~0.5℃くらいです。

0.3℃未満の場合、黄体ホルモンの分泌が少ない可能性があります。

妊娠していないのに、高温期が続く

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妊娠している場合、高温の状態が続きます。

しかし、妊娠検査薬で陰性が出ているにも関わらず、高温期が続く場合は注意が必要です。

特に、毎周期18日以上高温期が続く人は、「黄体依存症」である可能性があります。

3. 黄体依存症って?原因は?

黄体依存症は、「黄体存続症」、または「ハルバン症候群」とも呼ばれています。

黄体依存症とは、基礎体温をはかることではじめて分かります。

先ほども述べたように、通常2週間ほどで終わる高温期が、18日以上続く状態のことです。

黄体依存症の原因は?

黄体依存症のはっきりとした原因は分かっていません。

高温期が続くということ

黄体ホルモンは、受精卵が子宮内膜に着床しなかった場合、卵巣内で自然に消えます。

高温期が続くということは、卵巣内に黄体ホルモンが残っている状態を示しています。

黄体ホルモンが卵巣に残るとよくない?

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、次の周期にくる低温期に影響を与えることがあります。

黄体ホルモンが残ることで、エストロゲンの分泌がスムーズにいかず、結果としてホルモンバランスが崩れてしまうことがあるのです。

4. 黄体依存症の症状は?

黄体依存症は、基礎体温をはかることでしか分かりません。

黄体依存症は、からだに痛みなどがあらわれない

黄体依存症は、黄体ホルモンが卵巣に残っている状態です。

しかし、黄体ホルモンが残っている状態でも、痛みがでるなどの症状はあらわれません。

月経周期が多少長くなることがある

高温期が持続するということは、月経周期も長くなります。

低温期の長さにもよりますが、32日を超えるケースが多くなります。

しかし、月経周期は26~38日以内であれば正常の範囲内です。

PMS(月経前症候群)が長くでる人も

PMS(月経前症候群)とは、高温期にあらわれる心身の不快症状のことです。

約80%の女性が、PMSの症状をもっていると言われています。

PMSの原因はよく分かっていませんが、黄体ホルモンの分泌が関係していると言われています。

PMSの症状は以下の通りです。

  • 下腹部痛・腰痛
  • 頭痛
  • 胃痛
  • 下痢・便秘
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振・食欲旺盛
  • 気分が落ち込む・イライラする
  • うつ状態になり、何もする気がおきない

黄体依存症は高温期が長いため、PMSの症状がある人はつらい状態が長引いてしまうことがあります。

5. 黄体依存症の治療は?

黄体依存症は原因が分かっていないため、治療の方法もありません。

基本的には月経を待つ

黄体依存症と診断されても、患者が望まない限り特に治療はしません。

いつか必ず生理が来ますので、基本的には月経をまつことになります。

念のため、病院で妊娠の有無を調べることも

妊娠検査薬が陰性でも、以下の場合は妊娠していることがあります。

  • 多胎妊娠(双子、三つ子)の場合
  • 子宮外妊娠の場合
  • 妊娠検査薬自体が不良品であった場合

市販の妊娠検査薬が陰性でも、高温期が続く場合、念のため病院でも妊娠検査薬をためすことがあります。

場合によっては、超音波検査をすることもあります。

多胎妊娠の場合

妊娠検査薬は、受精卵が着床したときに分泌されるホルモン、「hcg」を感知することで判別します。

多胎妊娠の場合、分泌されるhcgの量が多すぎて妊娠検査薬が感知できないことがあるのです。

子宮外妊娠の場合

子宮外妊娠とは、子宮内膜以外の場所に受精卵が着床してしまうことです。

ほとんどの場合、卵管に着床します。

子宮外妊娠を放置しておくと、どんどん大きくなる受精卵に耐え切れず、最悪の場合卵管が破裂してしまい命に関わることがあります。

子宮外妊娠は、hcgの分泌量が少なく、妊娠検査薬で感知できないことがあります。

病院の超音波で、子宮外妊娠の有無が分かります。

妊娠検査薬が不良品であった

市販の妊娠検査薬は、本当に稀ですがhcgをうまく感知できないことがあります。

運悪く不良品であった場合、妊娠に気づくことができません。

生活習慣の見直しをする

黄体依存症は、ホルモンバランスの乱れからくることもあります。

一度、自分の生活習慣を見直してみることも大切です。

  • 栄養バランスのとれた食事をしているか
  • 適度な運動をしているか
  • 睡眠は足りているか
  • 禁煙をする
  • お酒やカフェインの量を見直す
  • ストレスがたまっていないか

6. 生理がきても高温期が続く場合は?

生理がきても、高温期が続くことがあります。

通常は1~2日ほどで低温まで下がります。

3日以上たっても体温が下がらない場合、一度婦人科を受診しましょう。

ごく稀にですが、高温期が続く場合、何らかの内科的な疾患があるケースもあります。

1周期だけ高温期が続いただけであれば問題はありませんが、毎周期続く・または高温期が続く周期が多い場合は、婦人科を受診したほうが安心です。

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