生理や排卵の前後で体温は高くなる?それとも低くなる?

1. 基礎体温の低温期と高温期って?

健康な女性の基礎体温は、低温期と高温期に分かれます。

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月経開始から排卵までの期間は低温期、排卵後から月経開始までの期間は高温期になります。

低温期と高温期はそれぞれ、約2週間ずつ推移していきます。

基礎体温の低温期と高温期について、それぞれ詳しくみていきましょう。

2. 基礎体温の低温期とは?

基礎体温の低温期は、月経が開始する前日か当日から始まります。

低温期の時期に、女性の体内で起こっていること

低温期は、月経周期では「卵胞期」にあたる時期です。

卵胞期は、エストロゲンという女性ホルモンが分泌されています。

エストロゲンのはたらきは?

エストロゲンは、卵子を包む卵胞の成熟を促したり、子宮内膜を厚くするはたらきがあります。

エストロゲンは体温を低くする?

エストロゲンがたくさん分泌される低温期は、「体温が低くなる」と解釈されることがあります。

しかし、エストロゲンに体温低下の作用はありません(排卵日前に、エストロゲンが短期間で大量に分泌されることにより、体温が下降することがあります)。

むしろ、エストロゲンが分泌されることで、体温が安定することが多くなります。

また、エストロゲンが分泌されると、肌の調子がよくなったり、気分が上向きになる女性が多いものです。

低温期は、非常に安定した状態といえます。

低温期の日数はどれくらいが基準値なの?

低温期は約2週間続きます。

しかし、低温期の長さは個人差があります。

12日で低温期が終わる人もいれば、20日ほど続く人もいます。

12~21日程度であれば問題はないでしょう。

低温期の体温はどれくらい?

基礎体温は、いろいろな要因により数値が上下します。

  • 睡眠不足
  • 前の日にお酒をたくさん飲んだ
  • 部屋が暑い、寒い

低温期の平均値を出すのは難しいものです。

35℃台のような、低い体温でなければ問題はないでしょう。

3. 基礎体温の高温期とは?

基礎体温の高温期は、排卵後から月経開始1日前くらいまで続きます。

なぜ低温から高温になるの?

卵巣の中にある卵胞は、中にある卵子が飛び出すことで排卵します。

残された卵胞は、黄体化し黄体ホルモンの分泌が始まります。

黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれる、女性ホルモンのひとつです。

黄体ホルモンは、分泌されることで体温がわずかに上昇する作用があります。

低温期と高温期の体温はどれくらい違う?

低温期と高温期は、0.3~0.5℃くらいの差があります。

この差は、普通の体温計では測定が不可能です。

安静状態にしてはかる必要がある、基礎体温計でしか変化が分かりません。

高温期の女性の体内で起こっていること

先ほども述べたように、高温期はプロゲステロンが分泌される時期です。

プロゲステロンのはたらきは?

プロゲステロンは、受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜を維持するはたらきがあります。

プロゲステロンは、いろいろな不快症状を起こすことも

プロゲステロンが分泌されると、さまざまな不快症状を起こす場合もあります。

  • 下腹部痛や腰痛
  • 胃痛・頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 気分が落ち込む・イライラする・うつっぽくなる
  • など

これをPMS(月経前症候群)と呼びます。

約8割の女性が、PMSであるというデータもあります。

4. 排卵の前後に基礎体温は下がる?

排卵日になると、基礎体温は一度ガクッと下がる人が多くなります。

冒頭の基礎体温のグラフで確認してみましょう。

排卵日に基礎体温が下がるのはなぜ?

卵胞の直径が約2cmになると、エストロゲンの分泌はピークを迎えます。

それと同時に、黄体形成ホルモン(LH)も分泌を開始します。

黄体ホルモンとは、排卵する2~3日前くらいから分泌されるホルモンです。

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黄体ホルモンとは?

卵胞の発育を促すと同時に、排卵を促して排卵後の黄体を刺激するはたらきがあります。

妊娠を望む多くの女性が使用している排卵検査薬は、この黄体形成ホルモンを感知することで、おおよその排卵日を知ることができるつくりになっています。

体温がガクッと下がるのは、大量に分泌されるエストロゲンが原因

黄体形成ホルモンが分泌される頃、エストロゲンの分泌量は月経周期のうちでいちばん多くなります。

エストロゲンが短期間で大量に分泌されると、末梢血管を拡張されることにより体温が一時的に下がります。

このはたらきがあるため、排卵日付近に基礎体温がガクッと下がるのです。

排卵日に基礎体温が下がらない人もいる?

全ての女性が排卵日付近に、基礎体温が下がるわけではありません。

見本のグラフだと、だいぶ大きく下がっているように見えますが、実際の体温の下降はほんのわずかな値です。

また、体温が下がらない女性もいます。

基礎体温は非常にデリケートなので、ちょっとしたことで値が変動します。

わずかな体温の下降を計測できないケースも多くあるのです。

5. 排卵するタイミングはみんな一緒?

基礎体温の見本を見ると、排卵するタイミングは低温期の最終日と考えている人が多いです。

しかし、次の図が示すように、排卵するタイミングは個人差があります。

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多くの人は、体温が下降した翌日以降に排卵しているのです。

排卵検査薬と基礎体温を併用し、自分の排卵のタイミングをつかむことが大切です。

6. 生理の前後に体温は下がる?

受精卵が子宮内膜に着床しなかった場合、子宮内膜を維持する黄体ホルモンのはたらきは弱まり、やがて消えていきます。

黄体ホルモンが消えると体温を上げるはたらきがなくなり、基礎体温は一気に下降します。

その当日か翌日に生理が始まります。

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