子どもの多指症の原因は?どういうしくみで起こるの?

1. 子どもの多指症の原因とは?

多指症は先天性の形態異常

多指症は先天性の形態異常で、生まれた時から指の数が多いです。

そのほとんどが、母指と呼ばれる親指が多い状態です。

医学的には原因不明

多指症が起こる原因については、現代の医学では解明されていません。

手や指が形成される妊娠初期に、何らかの遺伝子変異が起こることが、原因と考えられています。

この遺伝子変異も、遺伝的なものなのか、薬剤の影響なのかは解明されていないのです。

合併症として発症することも

子どもの多指症は、他の先天性疾患の合併症として起こることもあります。

中でも、先天性の心臓疾患である「ファロー四徴症」を持った赤ちゃんに、多指症が見られることが多いそうです。

2. 子どもの多指症が起こるしくみとは?

手の指ができるプロセス

妊娠4週目はまだ胎芽といわれる時期ですが、身体の各器官の形成が始まります。

胎芽の手ははじめ、しゃもじのような平たい形をしており、これを手掌原基といいます。

この手掌原基に裂け目ができ、5本の指として発育していきます。

妊娠6~7週には、5本の指に分かれるのが一般的です。

遺伝子変異が起こる

多指症の場合は、本来5つに避けるべき手掌原基が、余分に裂けてしまうことで起こります。

そして、余分に裂けた時期や分離の程度によって、形態や症状が異なっていきます。

多指症の多くは、指の先にあたる末節骨が分離するので、機能障害が発生せず、切除できるものが多いです。

ですが、指の根元の関節や腱、靭帯を共有することもあり、その場合は指の運動に支障が出る、機能障害が起こることがあります。

形態や症状の程度は、整形外科で検査を受けると、確かめることができます。

多指症は、できるだけ早く診察を受け、治療の時期や方法を検討しましょう。