赤ちゃんのあざ(母斑)とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. あざ(母斑)はこんな病気

先天的に、皮膚の一部にメラニン色素や毛細血管が増えることがあります。

そのため、その部分だけ周囲と色が違って見えるものが母斑です。

見た目以外の症状はある?

ほとんどの場合、見た目以外の問題(痛み・かゆみなど)が伴うことはありません。

まれに神経症状などが合併することがありますが、その場合は健診などで指摘されるでしょう。

外傷性のあざ

打撲などが原因で赤あざや青あざができることがありますが、自然に治ります。

2. 青いあざのおもな種類と治療法

真皮の中でメラニン色素が増えると、青いあざができます。

蒙古斑

黄色人種の赤ちゃんによく見られる、おしり・腰などの先天的な青あざです。

10歳ごろまでに自然に消えるので、特に治療の必要はありません。

異所性蒙古斑

おしり・腰以外の場所(腕・胴体・顔など)にできる蒙古斑です。

薄い場合は成長と共に消えることが多いですが、濃い場合は成人になっても残ることがあります。

悪性ではありませんが、心配な場合はレーザーで治療できます。

太田母斑

額・頬・目の周り・白目・口の中などにできる良性の青あざで、男の子より女の子に多いです。

境界線がはっきりせず、褐色の点々が混在するのが特徴です。

生後数ヶ月ごろから現れはじめ、自然に消えることはありません。

思春期ごろに濃くなることが多く、心配な場合はレーザーで治療できます。

青色母斑

普通のほくろより青みが強く、少し隆起するのが特徴です。

通常悪性化することはありませんが、1cm以上のものだと後で悪性化する恐れがあります。

その場合は、外科治療で取り除きます。

小さいけれど見た目が気になる場合は、レーザー治療も可能です。

3. 茶色いあざのおもな種類と治療法

表皮と真皮の間でメラニン色素が増えると、茶色いあざができます。

扁平母斑

平らで境界線がはっきりしており、できる場所・形・大きさはさまざまです。

悪性化することはほとんどありませんが、成長と共に濃くなることがあります。

レーザー治療で薄くすることができますが、効果には個人差があり再発することもあります。

カフェオレ斑

カフェオレ色の平らな丸いあざが6つ以上ある場合、カフェオレ斑と呼ばれます。

5mm以上の母斑が6つ以上ある場合、レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)のおそれがあります。

成長とともにさまざまな全身症状が出ることがあるので、早めに総合病院の皮膚科を受診しましょう。

脂腺母斑

頭皮にできることが多い先天性のあざです。

最初は黄色や青白い色をしていますが、成長と共に表面が凸凹になり褐色になります。

あざの部分は髪の毛が生えず、低確率ながら皮膚がんに移行する恐れもあります。

局所麻酔が可能になったら、外科手術で切除します。

4. 黒いあざ(色素性母斑)のおもな種類と治療法

黒いあざ(色素性母斑)の種類

先天性色素性母斑

平らなもの・盛り上がったもの・毛が生えたものなど、さまざまな外見のものがあります。

後天的なもの

後天的な色素性母斑は、いわゆる「ほくろ」です。

治療の必要はある?

小さいものであれば、そのまま様子を見てかまいません。

美容面で気になる場合は、レーザー治療で治すこともできます。

以下の場合は悪性化するおそれがあるので、総合病院の皮膚科を受診しましょう。

  • 刺激を受けやすい部位(足の裏・かかとなど)にできた
  • 直径5cm以上
  • 急に大きくなったり、盛り上がったりした

大きいほくろの多くはレーザー手術が難しく、切除するほうが良いです。

5. 白いあざのおもな種類と治療法

他の部位よりメラニン色素が少なく、色が抜けたように見えます。

脱色素性母斑

先天性もしくは生後すぐにできる白いあざで、四肢・胴体によく発生します。

成長と共に白色が目立つようになりますが、大きくなったり数が増えたりすることはありません。

自然に消えることは少なく、今のところ有効な治療法は確立されていません。

尋常性白斑(白なまず)

生後しばらくしてできる、境界がはっきりした白あざです。

手のひら・足の裏以外のあらゆる場所に起こります。

尋常性白斑の治療方法

症状の現れ方・進行具合・患者の年齢によって、さまざまな治療法があります。

  • ステロイド剤・ビタミンD入りの塗り薬
  • ナローバンドUVB(中波長の紫外線)照射
  • 内服療法(血流促進・免疫機能増強作用のある内服薬)
  • 皮膚移植 など

6. 赤いあざのおもな種類と治療法

真皮の中の毛細血管が増えすぎた状態で、血管腫と呼ばれます。

サーモンパッチ

顔などにできる平らな赤あざで、境界がはっきりしません。

多くの場合自然に消えますが、4~5歳を過ぎても残っている場合はレーザー治療が可能です。

ウンナ母斑

うなじや後頭部にできる、平らな赤あざです。

約半数は自然に消えますが、成人するまで残ることもあります。

髪の毛で隠れて見えないことが多いですが、気になる場合はレーザー治療が可能です。

単純性血管腫(ポートワイン母斑)

顔・首・四肢などにできやすく、境界がはっきりした赤あざです。

思春期以降に濃くなることが多く、レーザーで治療することが多いです。

いちご状血管腫

生後数週間から現れはじめ、いちごのように赤く盛り上がります。

軽いものなら自然に治ることが多いですが、皮膚のたるみ・しわが残ることがあります。

場所によっては視力や呼吸・排泄に支障をきたすことがあり、治療が必要になります。

治療には、レーザー療法・圧迫療法・ステロイド療法などいくつかの方法があります。

7. レーザー治療について

あざにレーザーを照射すると、あざの原因となる細胞だけが破壊されます。

古い細胞が剥がれ落ちた後に新しい細胞が作られ、あざが消えるしくみです。

あざの種類や濃さなどによって、さまざまなレーザーを使い分けます。

乳幼児でも比較的副作用が少なく、局所麻酔を使えば痛みも少なく済みます。

レーザー治療後の注意

レーザーを照射した部位は、軽いやけどのような状態になります。

お医者さんの指示に従って、しっかりアフターケアを行いましょう。

また、レーザーを照射した部位に紫外線を当てると色素沈着するおそれがあります。

衣類や帽子などで、紫外線対策を行いましょう。

保険適用について

レーザー治療が保険適用になるあざの種類は、以下のとおりです。

  • 扁平母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 太田母斑
  • 単純性血管腫
  • いちご状血管腫

色素性母斑のレーザー治療

基本的に、色素性母斑(ほくろ)のレーザー治療には保険が適用されません。

ただし、以下のような場合は、例外的に保険適応となる場合があります。

  • 悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性がある
  • 将来、悪性腫瘍(皮膚がん)に発展する可能性が高い
  • 目の周囲にあり、視野が狭まる
  • 日常の動作(衣服の着脱など)をいちじるしく阻害する
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8. 先輩ママの「うちの子のあざ体験談」

大阪府・2才8ヵ月の女の子・さやママより

娘は、右肩に異所性蒙古斑があります。

1㎝くらいの大きさで、けっこう濃い色のため気になります。

成長すると薄くなっていくものかどうか、女の子なのでかわいそうな気がしますが、今のところ様子を見ています。

引用元:肩の異所性蒙古斑が濃いので気になります

愛知県・1歳の女の子のママより

茶色であざ自体はとても小さかったのですが、一度気になるとすごく気になってくるような濃さで、レーザーをやるかどうかとても悩みました。

やはり、おさえつけでやるのは罪悪感があり、かなり泣くのでその度に胸がくるしくなりました。

レーザー治療中、先生方がとても優しくしてくださりとても安心しました。

治療を終えてやはり治療してよかったと思っています。

悩む前に一度診てもらい判断したほうがいいと思います。

子どもが女の子ということもありましたので、綺麗になって本当に良かったです。

引用元:茶あざ(扁平母斑)の治療

愛知県・2歳の子のママより

腕の蒙古斑治療のため、約1年通院しています。

まだ残っているところはありますが、大分きれいになっています。

本人が気にする前(幼稚園入園前)に治療することができて本当に良かったと思います。

引用元:青あざ(異所性蒙古斑)の治療