赤ちゃんのとびひ(伝染性膿痂疹)とは?原因・症状・治療・体験談

1. とびひってどんな病気?

とびひは黄色ブドウ球菌が原因

とびひは、湿疹やあせも、アトピー性皮膚炎、虫刺されなどをかき壊した部分に、黄色ブドウ球菌が感染する病気です。

また、健康な皮膚に人から感染し、ジクジクしてかゆみの強い水疱が、次々とできる病気でもあります。

とびひの感染力について

とびひの原因となる黄色ブドウ球菌は、非常に感染力が強いのが特徴です。

水疱の膜は薄いので、かゆくてひっかくと、すぐ破れます。

水疱の菌の苗が飛び散って、あっという間に広がります。

とびひが流行する時期について

初夏から夏にかけて保育園や幼稚園、学校で流行します。

汗で皮膚が蒸れやすく、かゆみを訴える時期に、とびひが発生します。

2. とびひはどんな症状がでる?

黄色ブドウ球菌は常在菌

黄色ブドウ球菌と聞いて、悪い細菌のように思われるかもしれません。

実は、私たちの体や肌などには、無数の細菌がついています。

常在菌と呼ばれますが、黄色ブドウ球菌も常在菌の1つです。

常在菌とは常にバランスが取れていて、共存共栄の関係でいます。

しかし、肌の状態やバランスが崩れることで、肌の内側に入り込んでしまい、常在菌に感染してしまいます。

水疱の中にあるものは?

水疱ができはじめた頃は、透明の状態になります。

水疱の中には、黄色ブドウ球菌が存在しています。

やがて水疱の中に膿ができて、次第に黄色くなります。

水疱を潰すと、黄色ブドウ球菌を撒き散らし、飛び火と書くように、あちこちにとびひができます。

水疱は潰さないようにすることが大切です。

とびひとニキビに違いはあるの?

とびひとニキビは厳密に違います。

とびひは、黄色ブドウ球菌が原因です。

水疱の部分をかいてしまうことで、アチコチに水疱ができます。

ニキビは皮脂が毛穴に詰まり、皮脂をエサにするアクネ菌の繁殖により、炎症が起こります。

ニキビの部分をかいても、とびひのように、体中にニキビができることはありません。

何度もとびひが発症する恐れはあるの?

一度とびひになったから免疫力がついて、二度ととびひにならない、ということはありません。

夏場、汗で肌が蒸れて、かいてしまうことで、とびひになる可能性は十分にあります。

毎年夏になると、とびひを発症する子どももたくさんいます。

とびひが発症しやすい年代は?

汗を非常にかきやすい、乳幼児に多くとびひが発症します。

とびひは子どもの症状に思われますが、大人でも発症します。

大人がとびひになると治りにくく、完治するまで半年かかることもあります。

大人や兄弟間でも感染するの?

子どもの兄弟同士で、とびひが感染することは考えられます。

子どもから大人に、とびひが感染することは、基本的にはありません。

ただし、大人がとびひになっている場合、子どもに感染する恐れはあります。

とびひの合併症について

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

黄色ブドウ球菌は、本来肌にいます。

ところが血液の中に入ると、黄色ブドウ球菌の毒素により、皮膚が赤く腫れ上がります。

痛みが出て高熱が出ることもあります。

入院して抗菌薬などで治療することもあります。

小児腎炎

腎臓の中に菌が入ることで炎症を起こします。

高熱が出て、血尿やむくみが出ることがあります。

適切な治療を受ける必要があります。

3. とびひの治療はなにをするの?

とびひはどこで受診すればいいの?

水疱に気がついたら、増えないように早めに受診します。

皮膚科で受診をすれば問題ありません。

とびひの基本的な治療法

抗菌薬入りの塗り薬を皮膚に塗るだけでは、とびひの広がりは防ぐことができません。

抗菌薬を飲ませることが多いです。

とびひ部分の治療法

とびひそのものの治療は、「患部を覆わず、ドライにしたほうがいい」という考え方もあります。

ただし、とびひは、他の人に感染させる恐れがあります。

また、とびひ部分をかいてしまい、とびひを広げてしまいます。

とびひの広がりや周囲の人への感染を防ぐためにも、「患部は清潔にしたあと、薬を塗って、ガーゼで覆っておく」ほうがいいでしょう。

4. とびひのホームケアはどうすればいい?

とびひは他の人に感染させないこと、また感染部分を広げないことが大切です。

病院で診察してもらったあとのホームケアは、以下になります。

1. 抗菌薬を飲む

セフゾンなどのセフェム系、ホスミシンなどの抗菌薬を5~7日間飲ませます。

薬を飲んで5日たっても効果がないときは、薬の種類を変更します。

かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬を飲ませることもあります。

2. スキンケア

汗や汚れをそのままにしておくと、黄色ブドウ球菌が増えてしまいます。

また、水疱部分をかかないように注意しましょう。

お風呂では泡立てた石けんをつけ、シャワーで洗い流すことがたいせつです。

感染力が強いので、タオルは家族とは別にします。

脱いだ衣服も、すぐに洗濯機に入れましょう。

3. 塗り薬

抗菌薬入りの塗り薬を塗り、通気、吸湿性のいいガーゼで患部を保護します。

抗菌薬入りの塗り薬の中には、耐性菌(薬に対して抵抗力を持つ菌)ができていて効き にくいものもあります。

数日使ってみても効果がないようなら、医師に相談しましょう。

ガーゼつきばんそうこうは通気性が悪いので使わないほうがいいでしょう。

4. かゆみ止め

非常にかゆいのですが、ひっかくとどんどん悪くなります。

抗ヒスタミン薬を飲ませることもあります。

5. つめは短く切る

とびひの部分を爪でひっかかないように、子どものつめは短く丸く切っておきましょう。

また、手洗いやシャワーで体を清潔にしておきます。

6. プールやお風呂について

水疱部分のジクジクが全部乾くまでは、プールや公衆浴場は避けます。

自宅のお風呂に関しては、他の人に感染を防ぐため、最後に入らせることを検討しましょう。

湯船に入ることで、とびひの部分がしみる場合には、シャワーでも問題ありません。

7. 登園、登校の目安

学校保健法では「伝染の恐れがなくなるまで」通園通学は禁止です。

ただし、患部を覆えば通園通学は認められています。

いつの段階で通園や通学が可能になるかについては、事前に確認することをおすすめします。

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5. 先輩ママの「うちの子のとびひ体験談」

長野県・2才3ヵ月の女の子・しゃちママ

1才7ヵ月でした。

虫刺されがかゆくてかき壊し、グジュグジュした慯が体のあちこちにできました。

抗菌薬の内服薬と塗り薬が出され、治るまでシャワーのみと言われました。

お兄ちやんにうつさないようにあまりくっついて遊ばないように気をつけて、治るまで1週間ほどかかりました。

引用元:虫剌されをかき壊してとびひになりました

三重県・2才4ヵ月の女の子・ぴーちゃんより

2才のときに、38.2度の発熱があったので風邪かなと思って病院へ行ったら、とびひでした。

ひざにできた傷がとびひになったのです。

消毒して薬を塗り包帯をしました。

朝晩交換して、2~3日間続けるよう言われました。

内服薬も出されました。

とびひを知らなかったのですが、もっと早くに病院へ行くべきでした。

引用元:とびひで発熱することもあるって知らなかった