妊婦のインフルエンザの症状と治療法は?胎児への影響は?

1. インフルエンザはこんな病気

インフルエンザウイルスが原因で起こる感染症です。

ふつうの風邪と似ていますが、風邪のような初期症状がなくいきなり高熱が出ることが多いです。

また風邪より重症化しやすいので、早めの対処が重要です。

インフルエンザのおもな症状

  • 38~40℃の突然の高熱
  • 強い悪寒・倦怠感
  • 頭痛・関節痛・筋肉痛
  • のど・鼻などの炎症
  • 消化器の症状(胃痛・下痢など)

2. 妊娠中のインフルエンザは重症化しやすい

妊娠中は抵抗力が落ち、また赤ちゃんに酸素を送るため心肺機能も低下します。

妊娠中にインフルエンザになると重症化しやすく、治りにくくなるので注意しましょう。

インフルエンザの合併症

インフルエンザそのものだけでなく、合併症にも注意が必要です。

気管支炎および肺炎

4~5日経っても高熱や咳がおさまらず、また一度おさまってもぶり返すことがあります。

悪化すると、呼吸困難やチアノーゼに陥ることもあります。

インフルエンザ脳炎・脳症

子どもに多い病気ですが、抵抗力が落ちていると成人でも発症するおそれがあります。

インフルエンザ脳炎になると、けいれん・意識障害・異常行動などの神経症状が起こります。

さらに悪化すると血管や臓器に異常をきたし、命にかかわるおそれがあります。

3. 赤ちゃんへの影響

現時点で、インフルエンザウイルスそのものが赤ちゃんに影響したという報告はありません。

ただし、インフルエンザによる発熱・せきが原因で切迫早産になるおそれがあります。

また高熱などで食欲がなくなると、赤ちゃんに栄養が送られにくくなります。

4. 妊娠中のインフルエンザの治療

治療に使用する薬

妊娠中は安易に薬を使えませんが、医師が必要と判断すれば薬が処方されます。

処方された薬をしっかり服用しつつ、安静にして回復につとめましょう。

タミフル

「タミフル」と聞くだけで、副作用を心配する方が少なくありません。

しかし、妊娠中にタミフルを使用しても流産・先天異常などの発症率に影響はないとされています。

また、タミフルはインフルエンザの治療だけでなく予防にも役立つ薬です。

妊婦の家族がインフルエンザになった場合、予防のためにタミフルが処方されることもあります。

リレンザ

専用の器具を使って、粉薬を吸入します。

おもに呼吸器で増殖するウイルスに効果を発揮し、薬の成分が血中に移行することはほぼありません。

そのため、赤ちゃんに影響する恐れはほとんどありません。

産婦人科より内科・総合病院へ

妊娠中の病気は、まずかかりつけの産婦人科で診てもらうことが多いですね。

しかし、インフルエンザのような感染症の場合は別です。

できるだけ内科や総合病院へ行き、妊娠中であることを伝えて治療を受けましょう。

産婦人科へ行くと、他の妊婦さんや赤ちゃんに感染を広げるおそれがあります。

5. 妊娠中のインフルエンザワクチン接種

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、重篤な副作用の心配はほとんどありません。

そのため、妊娠中に接種しても赤ちゃんに影響することはないとされています。

重症化を防ぐためにも、積極的にインフルエンザワクチンを接種しましょう。

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参考:病院で処方される薬