赤ちゃんの副鼻腔炎とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 副鼻腔炎はこんな病気

鼻腔(鼻の穴)の奥は、副鼻腔という空洞につながっています。

副鼻腔炎はその名のとおり副鼻腔に炎症が起こる病気で、蓄膿症と呼ばれることもあります。

鼻腔と副鼻腔をつなぐ部分が腫れるので、膿や分泌物を排出しにくくなります。

おもな症状

黄色・緑色の粘っこい鼻水

副鼻腔に膿がたまるため、膿が混じった鼻水がたくさん出ます。

ただし、アレルギー性鼻炎を発症している場合はさらっとした鼻水が出ることもあります。

鼻づまり

鼻が詰まっているので嗅覚が鈍くなり、口で呼吸するようになります。

寝ている時は、いびきが出やすくなります。

せき・たん

鼻水がのどに流れると、せき・たんの原因となります。

寝ているときに、特にせきがひどくなります。

鼻腔から異臭がする

副鼻腔を空気が通過すると、たまった膿の臭いを感じることがあります。

膿がたまっている時間が長いほど、臭いが強くなります。

軽症の場合は、自分で臭いを感じることができます。

重症になると嗅覚障害が起こるため、自分の臭いがわからなくなります。

発熱

発熱は、細菌と戦うための防御反応のひとつです。

頭痛、機嫌が悪くなる

副鼻腔に空気が届きにくくなると、副鼻腔の内圧が下がります。

そのため神経が刺激され、頭痛・顔面・歯などに痛みが起こります。

子どもの場合は機嫌が悪くなったり、ぼうっとしたりすることも多いです。

鼻の痛み

通常、副鼻腔炎で痛みが起こることはありません。

しかし、重症化すると痛みを伴うことがあります。

副鼻腔炎の種類

急性副鼻腔炎

風邪などで細菌・ウイルスが鼻腔に感染し、その細菌・ウイルスが副鼻腔にも感染して発症します。

また、アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくなどが原因となることもあります。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎の症状が3ヶ月以上続くと、慢性副鼻腔炎と診断されます。

鼻中隔(左右の鼻腔の間の壁)や鼻の骨に問題がある場合、慢性副鼻腔炎のリスクが上がります。

子どもは副鼻腔炎になりやすい?

子どもは副鼻腔が未発達なので、大人より副鼻腔炎になりやすいです。

しかしその分治りやすく、慢性副鼻腔炎の場合もたいてい思春期ごろまでに治ります。

2. 副鼻腔炎の合併症

中耳炎

副鼻腔の膿が耳に流れると、中耳炎を引き起こします。

後鼻漏

鼻水が少ないのに副鼻腔炎と診断された場合、後鼻漏であることが多いです。

副鼻腔炎によって増えた鼻水や膿が、鼻から出ずにのど・口の方へ流れます。

悪化すると睡眠や食事に支障をきたしたり、頻繁に吐き気をもよおしたりすることがあります。

気管支炎

膿が気管支に流れると、膿に含まれる細菌が原因で気管支に炎症を起こすことがあります。

気管支炎が悪化すると、肺炎につながることもあります。

鼻ポリープ(鼻茸)

鼻腔の粘膜にポリープ(腫瘍)ができます。

がんになることはありませんが、ポリープが大きくなると鼻呼吸がしにくくなります。

ドライマウス(口腔乾燥症)

鼻づまりが続いて口で呼吸するようになり、口の中が乾燥しやすくなります。

歯周病や味覚障害など、さまざまなトラブルのもとになります。

3. 副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎なら、耳鼻咽喉科で治療すればたいてい1~2週間ほどで治ります。

放置すると合併症のリスクが上がり、本人にとってもストレスとなるので、早めに対処しましょう。

検査方法

副鼻腔炎は、レントゲン写真で診断できます。

レントゲン写真を撮ると、通常副鼻腔は黒く写ります。

副鼻腔炎になると、たまった膿や粘膜の腫れによって副鼻腔が白く写ります。

また、鼻腔や副鼻腔の様子を内視鏡で確認することもあります。

おもな治療方法

鼻水の吸引・鼻の洗浄

たまった鼻水を吸引し、鼻腔に薬を吹き付けて洗浄します。

ネプライザー治療

抗菌剤・ステロイド剤入りの薬液を専用の装置で霧状にし、口や鼻から吸入します。

薬剤が直接副鼻腔に届くので使う薬剤が少量で済み、副作用のリスクも少ないです。

内服薬

上記の治療法に加えて、以下のような内服薬が処方されます。

  • 抗生物質
  • 鼻粘膜の症状を抑える薬
  • 鼻水をさらさらにして出しやすくする薬
  • 去痰剤
マクロライド系抗生物質

慢性副鼻腔炎の場合、さらにマクロライド系抗生物質が処方されることがあります。

殺菌作用に加えて、粘膜の抵抗力を上げて鼻水の分泌を抑える作用があります。

1回に飲む量が少量なので、他の抗生物質より長期間服用できます。

アレルギー性鼻炎がある場合

アレルギー性鼻炎がある場合は、副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎の治療を同時に行います。

外科手術(鼻ポリープ)

子どもの場合、副鼻腔炎の手術をすることはほとんどありません。

しかし、鼻ポリープができた場合は内視鏡手術で切除することがあります。

副鼻腔炎治療中に小児科へ行く場合

副鼻腔炎治療中に別の病気になった場合、小児科を受診することもあるでしょう。

しかし、風邪などでよく使われる鼻水・せき止め薬で副鼻腔炎が悪化することがあります。

事前に副鼻腔炎の治療中であることを伝え、相性の悪い薬を避けてもらいましょう。

4. 副鼻腔炎のホームケア

鼻水の吸引

自分で鼻をかめない赤ちゃんの場合、鼻吸い器で鼻水を吸引してあげましょう。

鼻の穴に口をつけて吸う方法もありますが、感染症を防ぐためにできるだけ鼻吸い器を使いましょう。

幼児には鼻吸い器を使わない

赤ちゃん用の鼻吸い器を幼児に使うと、中耳炎を引き起こすことがあります。

ある程度大きくなったら、正しい鼻のかみ方を教えましょう。

鼻をかむ

口を閉じて、片方ずつゆっくりかみましょう。

鼻の周囲の肌を傷つけないよう、できるだけ柔らかいティッシュを使いましょう。

鼻洗浄

人肌くらいに温めた鼻用洗浄液や生理食塩水を点鼻容器に入れ、鼻に注入します。

その後鼻をかむか大人が吸引し、鼻の奥にたまったものを排出します。

鼻洗浄は慣れないと痛みを伴うので、無理のない範囲で行いましょう。

鼻洗浄は1日1回までにとどめ、弱い圧でゆっくり洗浄しましょう。

鼻をあたためる

鼻づまりがつらいときは、鼻をあたためるといくらか楽になります。

蒸しタオルを鼻に当てる・お風呂にゆっくり浸かるなどして、鼻をあたためましょう。

アレルゲンの除去

アレルギー性鼻炎を伴う場合は、ハウスダスト・ダニ・花粉などのアレルゲン対策が必要です。

掃除・換気や布団干しなどをこまめに行い、できる限りアレルゲンとの接触を避けましょう。

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6. 先輩ママの「うちの子の副鼻腔炎体験談」

まふぃん さん

上の子は全く自覚症状がなかったのですが、学校の耳鼻科検診で「鼻に異常あり」と診断され、受診したところ、「蓄膿」と言われました。

その程度の症状でも、完治するまで2か月通院しました。小学5年生の時の話です。

下の子は、咳が1カ月以上続き、何回も小児科を受診しても、いっこうに良くならず…

ネットで調べまくって、長引く咳の原因に蓄膿があることを知り、耳鼻科を受診したところ、やはりそうでした…

鼻水が喉に落ちる後鼻漏が、咳の原因だったようです。

この時は3~4か月通院しました。3歳でした。

薬は2人とも「クラリスドライシロップ」「ムコダイン」が主に処方されていました。

ちなみに、2人とも花粉症です。(血液検査で確認済みです)

引用元:発言小町「子供の蓄膿症が治りません。」

投稿者名非公開

2歳の子供がかかりました。6月に風邪を引き、症状としては鼻水がとても多く出るのが気になっていました。

普段なら一週間も経てば良くなるところ小児科の薬でよくならず、次第に青っ鼻でもない薄い黄色の鼻水がいつも出る様になりました。

これはいつもと違うと思い近所の耳鼻科にかかったのですが、そこで初めて副鼻腔炎と診断されました。

レントゲンでわかったのですが、鼻の横にある穴?が真っ白になっていました。 通常は黒いと教えてもらい、かなり重症だと言われショックでした。

抗菌薬を処方してもらって2週間服用してもまた良くならず、一ヶ月経ってようやく白い部分が消えました。鼻水も出なくなりました。

引用元:副鼻腔炎(蓄膿症)の体験談

参考:病院で処方される薬