赤ちゃんのあせもとは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. あせもって何?

あせもは、正式名称を「汗疹」「汗貯留症候群」といいます。

どうしてあせもになるの?

汗をたくさんかくと、ホコリや垢などで汗管(汗が通る管)がふさがることがあります。

汗管に閉じ込められた汗が周囲の組織にもれ出し、炎症を起こした状態があせもです。

あせもが大人より子どもに多いのはなぜ?

大人も子どもも汗腺の数はほぼ同じですが、子どもは皮膚の表面積が狭く汗腺が密集しています。

さらに子どもは新陳代謝が活発なので、大人よりたくさん汗をかきます。

また、小さな子どもは大人のように自分で汗をふいたり着替えたりすることができません。

そのため、あせもになりやすい条件がそろってしまうのです。

あせもができやすくなる条件

あせもは、汗がたまりやすく乾きにくい部分によく発生します。

  • 頭~額
  • 背中
  • ひじ・ひざの内側
  • お尻~脚の付け根(おむつをしている赤ちゃんは特に注意!)

また、衣類などで皮膚がこすれる部分や絆創膏を貼っている部分なども要注意です。

あせもができやすい時期

条件が揃えば、季節に関係なくあせもになることがあります。

  • 高温多湿な時期(梅雨、夏)
  • 高温多湿な環境に長時間さらされたとき
  • 厚着や暖房で汗をかいたとき
  • 風邪などで発熱し、汗をたくさんかいたとき

2. あせものおもな症状

紅色汗疹

もっともよく見かけるあせもは紅色汗疹と呼ばれ、赤く小さい湿疹が特徴です。

皮膚の下にたまった汗が炎症を起こし、チクチク・ピリピリしたかゆみをともないます。

水晶様汗疹

新生児の場合、直径1~3mmほどの透明・白色の水ぶくれがでることがあります。

この水ぶくれは水晶様汗疹と呼ばれ、紅色汗疹とは異なります。

痛みやかゆみはなく、多くの場合は1日~数日で自然に治ります。

ただし、水ぶくれが破れるとそこから細菌・ウイルスに感染することがあるので注意しましょう。

3. あせもが原因で起こる皮膚トラブル

患部のかきこわしや治療の遅れがもとで、別の皮膚トラブルが出ることがあります。

以下のトラブルは細菌感染が原因なので、周囲の人にもうつるおそれがあります。

あせものより(多発性汗腺膿瘍)

あせもが悪化すると、細菌感染によって真皮(皮膚の深い部分)に膿がたまることがあります。

この膿が原因でおでき・しこりができるのがあせものよりです。

おでき・しこりは強い痛みやかゆみをともない、しばらくするとぶよぶよした膿になります。

赤ちゃんの場合、熱が出ることもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

かきこわして化膿したあせもを触ると、手にも細菌がついてしまいます。

その手で体のほかの部分を触ってしまい、あちこちに同じ症状が出るのがとびひです。

あせもだけでなく、虫さされなどが原因で起こることもあります。

4. あせも予防・悪化防止のポイント

あせもを防ぐためには、汗をかいたままにせず清潔を保つことが大切です。

ごく軽いあせもであれば、これらに注意するだけでよくなることもあります。

汗をかいたままにしない

乳幼児は肌が敏感なので、やわらかいガーゼタオルなどでふくとよいでしょう。

ゴシゴシ擦ると肌が傷つくおそれがあるので、トントンと軽く押さえるようにふきましょう。

運動やお昼寝の後はとくに汗をかくので、着替えやシャワーなどでさっぱりさせてあげましょう。

外出先でのケア

すぐにシャワーや着替えができなければ、濡れタオルで汗をふくだけでも効果的です。

服だけでなく帽子の中にも汗がこもるので、日陰に入ったらできるだけ帽子を脱がせましょう。

ベビーカーや車のベビーシートに長時間乗せると、背中やおしりに汗がこもるので注意しましょう。

赤ちゃんの場合、おむつ替えもこまめに

長時間おむつを替えずにいると、おむつの中にどんどん汗がこもります。

おしっこやうんちをしていなくても、こまめにおむつを替えましょう。

吸湿性のよい服を着せる

できるだけ通気性・吸湿性がよく、しめつけの少ない服を選びましょう。

肌に直接当たる下着・シャツは、薄手でコットン100%のものがおすすめです。

子どもは体温が高く熱がこもりやすいので、重ね着は「大人より1枚少なく」を目安にしましょう。

入浴時の注意

肌への刺激を少なくするため、ぬるま湯を使用しましょう。

石けんやボディソープは低刺激性のものを選び、使用は1日1回までにとどめましょう。

使いすぎると必要以上に皮脂を落としてしまい、皮膚の抵抗力が落ちるおそれがあります。

ゴシゴシこすらずにやさしく洗い、すすぎ残しがないよう十分すすぎましょう。

入浴後のケア

柔らかいタオルやガーゼでやさしく水分を拭き取り、保湿剤をうすく塗りましょう。

夏でも保湿は必要

紫外線・エアコンなどが原因で、夏でも肌が乾燥することがあります。

乾燥した肌はダメージを受けやすいので、1年を通してきちんと保湿しましょう。

赤ちゃんの肌を守る乳幼児専用のミルクローションとは?

部屋の温度・湿度設定

エアコンの温度設定

エアコンを上手に使って、部屋の温度を調節しましょう。

乳幼児にとって快適な温度設定は夏なら26~28℃、冬なら20~23℃です。

冬でも温度を上げすぎるとあせもになりやすいので、注意が必要です。

湿度はどのくらいにする?

年齢に関係なく、ヒトにとって快適な湿度は40~60%といわれています。

湿度が高ければ、エアコンのドライ機能や除湿器で調節しましょう。

湿度が低ければ、加湿器などで調節しましょう。

加湿器がない場合、洗濯物や濡れタオルを部屋に干すだけでも効果的です。

5. かゆみを抑えるためのホームケア

かゆみが出たら、できるだけかかせないようにしましょう。

かゆみが強いときは冷やす

かゆみがひどいときは、保冷材などで冷やすといくらかおさまります。

保冷材を使うときは、直接皮膚に当てずに柔らかいガーゼなどでくるみましょう。

普通のタオルを使うと、毛羽立ちが刺激になってかゆみが強まることがあります。

かきこわしを防ぐために

赤ちゃんや小さい子どもはかゆみを我慢できないので、どうしてもかいてしまいます。

ある程度大きくなれば多少は我慢できますが、寝ているうちに無意識にかいてしまうこともあります。

かきこわしの悪化や爪からの雑菌感染を防ぐため、爪は短く切りましょう。

赤ちゃんの場合、手にミトンをはめるのも有効です。

6. 病院でのあせも治療法

2~3日スキンケアをしても治らない場合や化膿した場合は、早めに皮膚科へ行きましょう。

多くの場合、ステロイド入りの塗り薬を処方されます。

正しく使えば、ステロイドは怖くない

ステロイドと聞くだけで怖がる人がいますが、用法・用量さえきちんと守れば危険はありません。

ステロイドが怖いからとあせもを放置すると、悪化して治療が長引くおそれもあります。

また、赤ちゃんや小さな子どもにとってあせもは大きなストレスです。

症状が軽いうちに、ステロイドを上手に使って早く治しましょう。

症状がひどいときは…

かゆみが強い場合、抗ヒスタミン内服薬を使用することもあります。

細菌感染を起こした場合、抗生物質を使用します。

あせものよりは切開することも

あせものよりの場合、切開してたまった膿を出すことがあります。

治療が遅れると痕が残ることがあるので、早めに対処しましょう。

特に、頭のあせものよりはすばやく治療しなければなりません。

頭のあせものよりを放置すると、毛根がダメージを受けて髪が生えなくなるおそれがあるので、注意して下さい。

赤ちゃんの肌を守る乳幼児専用のミルクローションとは?

近所の皮膚科の病院を
探す・口コミを見る

7. 赤ちゃんのあせもに関する体験談

愛知県・2才9ヵ月の男の子・諒人大好きママより

生後1ヵ月のときです。

寒い時期だったのに、体全体にあせもができました。

お医者さんに見せると、「おふろ上がりにタオルでふいたら、すぐに服を着せずにさらっとしてから着せて」と言われ、実行したら治りました。

寒いだろうとすぐ着せてたからむれたんだね。

引用元:あせもは夏だけじゃないんだ。肌がむれないように工夫

兵庫県・7ヵ月の女の子・いくりんこママより

娘はちょっと太り気味のせいか、2ヵ月のとき首のまわりにあせもができました。

赤くなってだんだん臭い汁も出るようになったので、クリニックへ。

塗り薬を塗って軽くベビーパウダーをつけたら治りましたが、くびれは汗がたまりゃすいんだと実感。

引用元:ぽっちゃりしてるから首のしわにあせもができた