赤ちゃんの逆さまつげとは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 逆さまつげってどんな状態?

まつげが逆方向に生える

本来は、上まつげは上に、下まつげは下に向かって生えるものです。

それが、逆方向に向かって生えている状態のことを、逆さまつげといいます。まつげが内側を向いて眼球の表面に触れている状態です。

赤ちゃんの2人に1人は、逆さまつげだといわれており、珍しいものではありません。

医学的には、「眼瞼内反」「睫毛内反」「睫毛乱生」と呼ばれます。

2. 逆さまつげになる原因

原因のほとんどは先天性

赤ちゃんのまぶたは、大人と比べると脂肪が多く、厚みがあります。また、赤ちゃんはまぶたの筋力が弱いです。

それにより、上まつげが下向きになりやすいのです。

また、赤ちゃんはまぶたの皮下組織のバランスが悪く、まつげが眼球に向かって押し出されやすいことも原因の一つです。

医学的な分類

医学的に分類される病名と症状は、以下の通りです。

眼瞼内反

眼瞼内反とは、まぶたの皮膚がたるみ、脂肪が下方に集まることで、まつげが下向きになる状態のことです。

まつげではなく、まぶたに原因があって起こります。

赤ちゃんの眼瞼内反は、1歳前後で自然治癒することが多いので、点眼薬で様子をみるのが一般的です。

睫毛内反

睫毛内反とは、まぶたの皮下脂肪が多く、まつげが下向きに生える状態のことです。

まぶたではなく、まつげに原因があります。

平均よりぽっちゃりした赤ちゃんに起こりやすいですが、顔の筋肉の発達とともに脂肪が減少するので、2~3歳になるころには、自然治癒することがほとんどです。

睫毛乱生

睫毛乱生とは、まつげの一部だけが内側に生えてしまい、眼球に触れる状態のことです。

皮膚や皮下筋肉ではなく、まつげの毛根の問題で、不規則な方向に生えます。

これは、生え方によっては手術を検討することもあります。

3. 逆さまつげの症状とは?

赤ちゃんに出やすい症状

赤ちゃんのまつげはとても柔らかく、実は目に入っても痛くないといわれています。

ですが、逆さまつげがきっかけで、炎症が起こることもあります。

赤ちゃんが逆さまつげになって炎症が起こると、以下のような症状が見られるので、注意が必要です。

  • まばたきの回数が多くなる
  • よく目をこする
  • いつも涙目になっている
  • 目が充血しやすい
  • 目やにがよく出る
  • よくまぶしそうにする

4. 逆さまつげがきっかけで起こる病気

併発する可能性がある目の病気

赤ちゃんのまつげは柔らかいので、それ自体が眼球を傷つけることは、ほとんどありません。

ですが、違和感のある眼球を手で触ろうとすることが多く、ばい菌が入ることで、目の病気を発症することがあります。

逆さまつげがきっかけで起こる目の病気は、以下の通りです。

結膜炎

結膜という、白目の表面を覆っている粘膜が細菌やウイルスに関せし、炎症を起こします。

目が充血して赤くなったり、粘着性の目やにが大量に出るのが特徴です。

結膜炎にも、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎、アレルギー性結膜炎などの種類があります。

視力障害

赤ちゃんのまつげは、成長とともに太くなっていきます。

そのまつげが眼球をひどく傷つけるようになると、視力の発達に悪影響が出ることがあります。

また、目の角膜に深い傷ができると濁りが残ってしまい、弱視になることがあります。

そのため、3歳を過ぎても逆さまつげが治らずに眼球を傷つけている場合は、本格的な治療が必要です。

5. 逆さまつげで病院を受診するタイミング

症状が出たら眼科へ

赤ちゃんの逆さまつげはよくあることですし、自然治癒する確率も高いです。

ですが、逆さまつげがきっかけで目をこするなどして、さまざまな症状が出ている時には、一度眼科を受診することをおすすめします。

炎症を起こした状態で放置すると、病状が悪化して、視力低下などにつながることがあるからです。

特に充血や目やに、頻繁に目をこするなどの症状がある時には、眼科で診察を受けましょう。

6. 逆さまつげの治療法

目に症状がない場合

赤ちゃんの逆さまつげは、成長すると自然治癒することが多いので、目に症状が出ていなければ、放置していても問題ありません。

赤ちゃんが逆さまつげだからと眼科に連れて行っても、特に症状が出ていなければ、お医者さまに経過観察といわれることがほとんどです。

目に症状がある場合

逆さまつげがきっかけで目に何らかの症状が出ている場合は、原因と症状に合わせて、お医者さまが点眼薬を処方してくれます。

その点眼薬を指示通りに使い、症状を治す対症療法を行います。

症状によっては、抗生物質の点眼薬が処方されることもあります。

この治療によって、逆さまつげが改善されるわけではないので、目の炎症が再発する可能性は残ります。

症状が重いと手術をすることも

赤ちゃんの逆さまつげの中にも、毛根が逆向きになっていることで、頻繁に目の炎症が起こるケースがあります。

そのため、目の症状が重い場合に、埋没縫合術という手術を行うこともあります。

埋没縫合術とは、特殊な糸を使い、まぶたが外側を向くように縫合するもので、縫った後はほとんどわかりません。

全身麻酔の手術になるので、1日程度、入院することになります。

眼科で逆さまつげと診断されれば、健康保険が適用されます。

7. 逆さまつげのホームケア方法

逆さまつげの疑いがある時のホームケア

赤ちゃんが頻繁に目を触り、目に炎症が起きているようなら、ホームケアを行ってあげましょう。

  • 赤ちゃんの爪が短く切っておく
  • 前髪はまぶたにかからないように、短めに切る
  • 目やには濡らした清潔なガーゼなどと使い、優しく拭き取る
  • 赤ちゃんのよだれがついた手で、目をこすらないように注意する
  • タオルは赤ちゃん専用にし、家族と共用しない
  • 逆さまつげでも、絶対に抜かない

赤ちゃんの興味をそらす

目に違和感があると、赤ちゃんはどうしても触ろうとします。

目を触ろうとする仕草を見せた時には、気をそらしてあげるのも、対処法の一つです。

月齢が低い赤ちゃんなら、音を鳴らしてあげたり、抱き上げて部屋を移動したり、お散歩に出るのもよいでしょう。

月齢が高い赤ちゃんなら、興味のあるおもちゃを用意してあげたり、ママが手遊びをしてあげると、目の違和感を忘れて、遊び始めることが多いはずです。

上手に気をそらしてあげましょう。

逆さまつげは抜いた方がいい?

逆さまつげは、加齢でも起こり、まつげを抜くという治療を行うこともあります。

しかし、赤ちゃんの場合は、逆さまつげを抜いたところで、まぶたや毛根といった根本的な原因が解決するわけではありません。

むしろ、一度抜いてしまうことでまつげが太くなると、炎症がひどくなる可能性があります。

逆さまつげは抜かずに、様子をみてあげましょう。

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8. 先輩ママの「うちの子の逆さまつげ体験談」

高知県・3才の男の子・カナタママより

産後5日、まつげの存在が見えてきたころに、下まつげが全部目の中に入っているのに気づきました。

先生には「赤ちゃんにはよくあります。まつげがやわらかいから眼球に傷をつける心配はありません」と言われました。

半年ぐらいその状態でしたが、だんだんよくなって1才には気にならなくなりました。

引用元:下のまつげが目の中に。1才までに普通になった。

東京都・生後6カ月の女の子・なおちゃんママより

生後2カ月を過ぎたころから、朝になると目やにがひどく、拭き取ることが習慣になっていました。

その後、起きている時に目をこすることが多いことに気づき、眼科を受診。逆さまつげだと診断されました。

病院で処方された目薬をさし、目を触ろうとした時にはお気に入りのおもちゃを持たせるようにしながら様子をみていましたが、1歳を過ぎたら症状がなくなったのです。

早めに眼科に連れて行ったことで、余裕をもって完治を待てたように思います。

引用元:1歳で逆さまつげじゃなくなった