新生児メレナの治療法は?治療にかかる期間と費用は?

1. 新生児メレナって?

生後数時間~数日の新生児の消化器官で、出血が起こる病気です。

おもな症状

  • 茶褐色の血を吐く
  • 便に茶褐色の血が混じる

おもな原因

新生児メレナの最大の原因は、ビタミンKの欠乏です。

現在は予防法が確立されているので、新生児メレナの発症率はかなり低くなっています。

2. 新生児メレナの治療法

検査方法

血液検査

まず血液検査を行い、仮性メレナでないかどうか調べます。

仮性メレナとは?

分娩時の出血やママの乳首からの出血を、赤ちゃんが飲み込んでしまうことがあります。

この血液が唾液・便に混じって出てくる現象が仮性メレナです。

病気ではないので、特に治療の必要はありません。

その後の検査

仮性メレナでないことがわかったら、レントゲン・造影検査などで出血箇所の状態を調べます。

新生児メレナ以外の病気の恐れもあるので、慎重に調べなければなりません。

ビタミンK投与

点滴などで、不足しているビタミンKをおぎないます。

症状が軽ければ、ビタミンK投与だけで軽快することが多いです。

症状が重い場合は…

症状が重い場合は、ビタミンK投与に加えて以下のような処置を行います。

外科治療

胃洗浄・高圧注腸などで、消化器官を洗浄します。

同時に、必要に応じて血小板輸血を行います。

薬物治療に用いるおもな薬

胃酸の分泌量や作用を抑え、出血箇所への刺激をやわらげる薬が使用されます。

  • 制酸薬(胃酸を中和し、胃粘膜を保護する)
  • 胃粘膜保護薬
  • ヒスタミンH2受容体拮抗薬(胃酸の分泌を抑える)

NICUに入院する場合も

症状の重さによっては、NICU(新生児集中治療室)への入院が必要になります。

出産した医療機関にNICUがなければ、紹介状をもらってNICUのある病院へ転院します。

3. 新生児メレナの治療にかかる期間

通常の新生児メレナであれば、数日~10日ほどで軽快します。

症状が軽ければ、産後予定通りの日数で退院できます。

症状が重い場合は、1ヶ月近く入院することもあります。

4. 治療費が高額になったら…

症状の重さや処置によって、治療にかかる費用はまちまちです。

治療費が高額になったら、各種制度を利用して助成を受けましょう。

乳幼児・子ども医療費助成制度

子どもにかかる医療費の一部もしくは全額を助成してもらえます。

多くの自治体で実施されている制度です。

利用方法

赤ちゃんの健康保険証が届いたら、自治体窓口で乳幼児医療証の発行手続きををしましょう。

乳幼児医療証が発行されたら、医療機関窓口で手続きをします。

自治体によって制度の名称や手続き方法などが異なるので、お住まいの自治体の情報を確認しましょう。

高額療養費制度

その月にかかった医療費が自己負担限度額を超えると、超過分が払い戻されます。

自己負担限度額は、世帯収入などによって異なります。

利用方法

医療機関の窓口で、いったん医療費の自己負担額をすべて支払います。

必要書類(医療機関の領収証や保険証など)が揃ったら、窓口で申請します。

申請窓口は、加入している保険の種類によって異なります。