赤ちゃんの先天性内反足とは?原因・症状・治療・ケア・体験談

1. 先天性内反足はこんな病気

腕は体の側面に平行にあるのに対し、足の向きは体の垂直方向に向いています。

ところが先天性内反足の場合、生まれたときから、かかとや足の裏全体が90度方向に、内側を向いている病気です。

ギブスで矯正をする、困難な場合には1〜2才くらいで手術を行います。

2. 先天性内反足の原因

先天性内反足の発症確率は?

1,000人に1人の割合で発症します。

男女比では、女の子1に対して、男の子2と、男の子に多いことがわかっています。

先天性内反足は両足に発症するの?

両方または片方のみ発症することもあります。

割合としては、どちらも半分の確率で発症します。

片方に先天性内反足が発症する場合、左足1に対して右足2と、右足に多く発症します。

先天性内反足が発症する原因は?

現在のところ、まだよくわかっていません。

胎内にいるときの姿勢や、お腹の圧迫で起きているなど、諸説あります。

先天性内反足は遺伝するの?

遺伝の可能性は、肯定も否定もできない状況です。

突発的に起こることもありますし、兄弟や親に先天性内反足がいて、発症するケースもあります。

先天性内反足を引き起こす病気はあるの?

下記の2つがあります。

二分脊椎

生まれつき背骨の脊椎が形成されない病気です。

関節拘縮症

関節の周辺は柔らかい組織で形成されています。

伸縮が自由にできることで、関節を動かせます。

関節拘縮症にかかると、収縮したままになり、関節を自由に動かせません。

内側に足が向いていると先天性内反足なの?

必ずしも先天性内反足とはかぎりません。

先天性内反足に似た症状で、内反位足があります。

内反位足は、子宮内で起きた足の癖で、骨の形成に異常はありません。

経過観察、または簡単な矯正で元に戻ります。

先天性内反足の場合には、骨の形成そのものに問題がある症状です。

3. 先天性内反足の症状は?

おもな症状は下記になります。

足が全体的に内側に向いている

くるぶしから足の先が、内側に向いています。

足首がかたい

外側に向けようとしても、かたくて向けられません

足の裏全面が床につかない

足の横が床につきます。

4. 先天性内反足の診断方法は?

足の向きが内側に向いていることで、簡単に診断できます。

ただし、骨の形成に問題のない内反位足なのか、骨の形成に異常のある先天性内反足かは、見た目だけではわかりません。

そこで、レントゲン撮影をして、骨の形成を確認して、治療方法を含め診断することとなります。

5. 先天性内反足の治療&ホームケア

いつから治療をはじめるの?

生後から早い段階で治療をはじめます。

治療が早ければ、先天性内反足が改善し、日常生活を送ることができます。

おもな治療方法は?

50年以上前に考案されたポンセッティ法で治療を行います。

おもな治療方法は以下のとおりです。

1. ギブスによる矯正

1週間おきに、4〜5回繰り返しギブスを行い、足が内側に向くのを矯正します。

2〜3ヶ月程度行います。

2. アキレス腱を皮下切腱術

症状が重い場合、アキレス腱を切る手術を行います。

アキレス腱を切ることで、足の自由が効くようになります。

手術後も3週間ほど、ギブスをして矯正します。

アキレス腱は半年すれば、自然と再生します。

3. テニスブラウン装具

スノーボードのような装具を使って矯正します。

プレートの両端に、足が外側に向いた靴がついています。

足を外に広げるための装具です。

歩けるようになると、日中は矯正靴、夜はテニスブラウン装具を使います。

6. 先輩ママの「うちの子の先天性内反足体験談」

東京都・3ヵ月の男の子・けんたママより

難産で生まれた息子は呼吸障害のため大きな病院へすぐ転院。

私も弛緩出血、高血圧の治療で絶対安静、赤ちゃんに会いに行くことができませんでした。

夫から「呼吸は落ち着いたよ。内反足なので治療が必要だそうだ。大丈夫、命に別状はないから」と言われ、かえって不安になりました。

5日目に面会に行き、整形外科医から「治療をすれば治ります」と言われて、やっと少し安心できました。

引用元:内反足と言われたときはショック。治療すれば治ると聞いて少し安心

男の子を持つDrひまわりママより

息子は日齢12からギブス治療を始めました。

内側に曲がっている足首を外側に向けて、ギブスで固定し、少しずつ正しい位置へ矯正していく治療です。

週1回通院し、ギブスを巻き直すことになります。

ギブスを巻くときに赤ちゃんが大泣きして、暴れてしまうと巻きにくいので、K県立こども医療センターではミルクを飲ませてできるだけ泣かさないようにしてギブスを巻いていました。

ミルクを飲ませると、ギブスを巻いているときにウンチをしてしまうこともよくありましたが、先生達は慣れている様子で優しく対応して下さいました。

うちの息子は基本完全母乳で、ギブス巻きのときだけミルクを飲ませていました。

初めはおとなしくミルクを飲んでくれましたが、生後2ヶ月半くらいからは哺乳瓶を嫌がり飲まなくなり、ギブス巻きのときに大泣きしてしまうこともしばしばでした。

ギブス巻き治療中の方は、ぜひ普段から1日1回でもよいので哺乳瓶を使うことをお勧めします!

つい面倒になって、さぼっていたら最終的に困った状況になり、とても反省しました。

引用元:前を向いて歩こうー小児科医のママと内反足の息子の成長記録ー