なぜ漢方薬は不妊対策に効果があるのか?妊活におススメの漢方薬は?

1. 漢方薬とは?不妊対策に効果があるの?

漢方薬とは?

漢方薬は、東洋医学の考えに基づいて処方される薬です。

また、何千年も前から研究され続けている歴史ある薬です。

漢方薬は不妊対策に意味があるの?

漢方薬は、いきものとしてのパワーを取り戻しながら、妊娠する力にはたらきかけます。

まやかしのようなイメージがありますが、その効果はとても大きいものです。

漢方薬と一般の不妊治療薬との違いは?

一般の不妊治療で使用される薬(排卵誘発剤や黄体ホルモン剤など)は、西洋医学の考えに基づいたものです。

西洋医学で使用される薬は、病気にかかったところのみを治療するためのものです。

2. 東洋医学ってなに?

東洋医学は古代中国ではじまりました。

人間のからだは自然と同じととらえ、「からだの中で自然のエネルギーがうまくまわっている状態」を健康であると考えます。

からだのどこかに不調があれば、からだに流れるエネルギーのどこかが、とどこおってしまっているという解釈をします。

幅広い視点で問題を捉え、治療をおこなっていく医学といってもいいでしょう。

東洋医学の治療法は?

東洋医学の治療法は、からだの調子をととのえる「鍼」・「お灸」・「ツボ」と、からだの不調そのものにはたらきかける「漢方薬」があります。

漢方薬は何からつくられる?

漢方薬に使用される成分は、全て自然界に存在する生薬からつくられています。

3. 西洋医学ってなに?

西洋医学とは、科学的な根拠に基づいた治療をする医学です。

病気にかかったあと、その原因を突き止めて治療をしていきます。

西洋医学の治療は、基本的に1つの病気のみに対して有効です。

西洋医学の治療法は?

西洋医学では、まず診察や検査をして原因を突き止めます。

病気に応じた薬を処方したり、手術をおこなったりして治療します。

西洋医学の薬は何からつくられる?

西洋医学で使用される薬は、すべて化学合成物質からつくられています。

4. 西洋医学と東洋医学の不妊治療の違い

西洋医学と東洋医学では、不妊治療に対する考え方や治療法が違います。

西洋医学における不妊症の原因や治療法は?

西洋医学では、生殖機能に何らかの原因があり不妊症になっていると考えます。

西洋医学における不妊症の原因は?

西洋医学におけるおもな不妊症の原因は、以下の通りです。

  • 排卵障害がある
  • 卵管に問題がある(卵管がつまっている、卵管がないなど)
  • 子宮内膜が薄い
  • ホルモン値が低い
  • 精子の数や運動率が悪い
  • など

ここにあげた原因はほんの一例で、数多くの原因・病気が存在します。

西洋医学における不妊症の治療法は?

原因にもとづいた治療がおこなわれます。

排卵をうながす薬や注射、ホルモンを補充する薬などが処方されます。

場合によっては、卵管のつまりをとったり、子宮などの癒着をとる手術もすることがあります。

自然妊娠が不可能な場合や、女性の年齢が高い場合、治療をしても効果がなかなかでないとき、体外受精をすることもあります。

東洋医学における不妊症の原因や治療法は?

東洋医学では、不妊症の原因は「からだに流れるエネルギーがとどこおってしまっているから、妊娠するのがむずかしくなっている」という考えになります。

東洋医学における不妊症の原因は?

東洋医学における不妊症のおもな原因は、以下の通りです。

  • 血流がとどこおっているから、生殖機能に血がめぐらずに不妊になる
  • 血のめぐりが悪いため、生殖機能が衰えてしまっている
  • など

東洋医学における不妊症の治療法は?

血流が悪くなっているのを自然な流れに戻すことで、生殖機能を活性化させることが東洋医学における治療法になります。

鍼やお灸でツボを刺激する

生殖機能を刺激するツボに鍼やお灸をして、子宮や卵巣などを活性化させます。

漢方薬を服用し、血流を改善させる

不妊治療で使用される全ての漢方薬には、血流を改善し、からだをあたためる効果がある生薬が調合されています。

からだじゅうの血流が改善することで、不妊症の治療につなげる治療法です。

5. 漢方薬が不妊症にきく理由

西洋医学では、冷えという概念がありません。

しかし、からだが冷えている人は妊娠しにくいという報告が多数あるのも事実です。

不妊治療では、西洋医学だけでなく東洋医学の考え方も取り入れ、人間が本来もつ妊娠力を高めることが大切になります。

そのための手段のひとつとして、漢方薬が用いられるのです。

不妊の原因はひとつではない

不妊は生殖機能だけでなく、ほかにもいろいろな原因が組み合わさることで起こります。

冷え性

先にも述べたように、からだが冷えやすい人は血液の循環が悪くなってしまいます。

卵巣や子宮などの生殖器に血液がまわりにくくなることで、不妊の原因になることがあります。

これは東洋医学の考え方です。

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ストレス

ストレスがある場合も妊娠しにくくなってしまいます。

ストレスは、脳の視床下部に影響を及ぼします。

視床下部は、ホルモンの分泌を司る器官です。

視床下部がダメージを受けてしまうことで、ホルモンバランスが崩れて妊娠しにくくなってしまいます。

食生活の乱れや睡眠不足

食生活が乱れていると、いくら不妊治療を頑張っても効果はあらわれにくいものです。

また、慢性的な睡眠不足の場合も、妊娠しにくくなってしまいます。

漢方薬はこれらの原因を一気に解決することも

漢方薬は、からだの調子をととのえる効果がある薬です。

ストレスを緩和したり、眠りやすくなったりなど、複数の効果があらわれるのも大きな特徴です。

漢方薬を服用することで、これらの原因が一気に解消される場合があります。

これは、西洋医学の治療ではできないことです。

漢方がもつ効能とは?

漢方薬は、人間がもつエネルギーの循環を助けることで、さまざまなからだの不調を治したり、免疫力を高めたりする効果があります。

また、女性が本来もっているエネルギーの循環を助けることで、妊娠しやすいからだをつくる効果も期待できます。

東洋医学でいうエネルギーとは、「気」「血」「水」のことです。

特に不妊症の場合、「血」の循環が悪いと考えられています。

不妊治療で処方される漢方薬は、血のめぐりをととのえ、からだをあたためる効能があります。

そうすることで、女性特有の不妊の原因を根本から治療することができるのです。

月経の改善

血のめぐりがよくなると、卵巣が活性化されることにより排卵がきちんとされるようになります。

無月経や月経不順、生理痛などの改善が期待できます。

卵子の質がよくなる

卵巣の血流がよくなると、質の良い卵子をつくりだすことが可能になります。

黄体ホルモンの分泌が多くなる

黄体ホルモンは、受精卵の着床を助けるホルモンです。

漢方薬を服用することで血のめぐりがよくなると、黄体ホルモンの分泌が盛んになります。

黄体ホルモンが増えることで、受精卵が着床しやすくなるのです。

6. 妊活中におすすめの漢方薬は?

妊活中におすすめの漢方薬はいろいろあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血を増やす作用のある生薬です。

特に貧血がある人におすすめの漢方薬です。

また、胃腸が弱い人や虚弱体質の人にも向いています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

自律神経に作用する漢方薬です。

また、血のめぐりをよくする効果もあります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血のめぐりを改善し、ホルモンバランスをととのえます。

生理不順や無月経、冷え性に効果があります。

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

おもに男性不妊に有効です。

精力減退や、精子の数や運動率に異常がある場合に効果があります。

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7. 漢方薬を服用するときの注意点は?

漢方薬を服用する際、いくつか注意点があります。

まずは不妊治療が先

西洋医学の観点からみて決定的な不妊の原因がある場合、いくら漢方薬でからだの調子をととのえても妊娠するのは難しくなります。

  • 両方の卵管が完全につまっている
  • 抗精子抗体(精子を異物ととらえ、殺してしまう免疫機能)がある
  • 無精子症と診断された

このような場合、自然妊娠は残念ながら不可能です。

これらの原因は、まず検査をしないと判明しません。

漢方薬は独断で服用しない

漢方薬は、ドラッグストアやネットなどで簡単に手に入ります。

しかし、漢方薬は薬です。

独断で服用するのは危険です。

できれば漢方医に相談を

漢方薬のスペシャリストは、漢方医です。

漢方医は、漢方薬を中心に扱う店にいます。

その漢方薬が自分に合っているのかの判断は、とても難しいものです。

できれば漢方医に相談してから購入するようにしましょう。

漢方薬は薬であることを忘れずに

漢方薬は、自然の生薬が使われていることから、サプリのひとつととらえる人もいます。

しかし、漢方薬は薬です。

人によっては効きすぎてしまって逆にからだの調子が悪くなってしまうこともあります。

医師や薬剤師、漢方医の処方のもと服用するようにしましょう。

漢方薬の飲み方は?

漢方薬の飲み方の基本は「煎じて飲むこと」です。

お湯にとかして飲むのが正しい飲み方になります。

人によっては飲むのがとても辛く感じることがあります。

その際は、医師や薬剤師、漢方医に相談するようにしましょう。

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