赤ちゃんの斜視とは?原因・症状・治療・ホームケア・体験談

1. 斜視はこんな病気

私たちが物を見る場合、両目は対象物に対して目の向きを合わせます。

しかし斜視になると、片方の目が対象物にまっすぐ向かず、違う方向に向いてしまう状態です。

目がどの方向に向かうかは、斜視の状態によって異なります。

2. 斜視の原因

斜視になる割合は?

子ども100人に2人見られます。

斜視は遺伝するの?

子どもの斜視は先天性を占めています。

しかし、親が斜視だからといって、必ずしも斜視になるとはかぎりません。

遺伝的な要素は関係しているといわれますが、よくわからない部分もたくさんあります。

後天的な斜視はあるの?

脳腫瘍や脳動脈瘤、脳梗塞など脳の病気を発症すると、後天的に斜視になることがあります。

ほかにも目を動かす眼筋の炎症などで起こることもあります。

いずれの場合にしても、早めの治療が必要となります。

斜視は放置して大丈夫なの?

斜視が起きている側の目は、ものを見るのに見づらくなります。

すると、脳は斜視が起きている側の目で見ないようにします。

子どもは目から入る視覚刺激で視力が上がります。

ところが斜視により、視覚刺激をシャットアウトされてしまうと、視力や視覚の発達が止まってしまいます。

結果としてメガネによる矯正をしても視力が上がらない、弱視になってしまいます。

斜視に自覚症状はあるの?

痛みもなく、目がどの方向に向いているかわからないため、自覚症状はありません。

斜視が当たり前の状況のため、親が異常に気づく、眼科で発見する必要があります。

3. 斜視を引き起こす5つの要因

斜視により目が違う方向を向く要因は、大きくわけて5つあります。

1. 遠視

生まれつき片側の目だけ、遠視になることがあります。

すると遠視になった目は、脳が見づらいと判断して、見ることをやめてしまいます。

結果として、見る目標物を定めなくなり、寄り目になることがあります。

2. 両眼視の異常

両眼視とは、右目と左目から取り込んだ2つの映像を、脳で1つにする働きのことです。

この両眼視の機能に異常が出ると、両目が同じ方向を見なくなり、斜視が起こります。

3. 視力障害

病気やケガなどにより、片方の目の視力が著しく落ちた場合です。

すると脳は、見えない目で見なくなるため、視線を目標物にあわせることができなくなります。

4. 腫瘍

脳の腫瘍が視力障害を引き起こした場合です。

一例として、脳腫瘍や脳動脈瘤、脳梗塞があります。

脳の腫瘍が原因で斜視になることがあります。

斜視の症状が出て、ものが二重に見える場合、注意が必要です。

5. 眼球を動かす筋肉に問題がある場合

目を動かすには、外眼筋と呼ばれる目の筋肉が必要になります。

この目の筋肉がうまくはたらかず、目が別の方向を向いて斜視が起こります。

4. 斜視の症状

斜視によって目が向く方向により、症状の呼び方が異なります。

1. 内斜視

黒目が内側に寄っている斜視です。

生後から6ヶ月までに起こる斜視を、乳児内斜視と呼びます。

また、2才以降に発症した斜視は、後天内斜視と呼びます。

遠視よって起こる斜視は、調節性内斜視と呼びます。

2. 外斜視

黒目が外側に寄っている斜視です。

いつも外側に向いている斜視を、恒常性外斜視と呼びます。

疲れたとき、眠いときなどに起こる外斜視を、 間歇性外斜視と呼びます。

間歇性は、「かんけつせい」と読みます。

3. 上下斜視

黒目が上下どちらかに寄っている斜視です。

目を上下左右に動かすためには、上斜筋や下斜筋が必要です。

しかし、この2つの筋肉が過剰にはたらく、逆にはたらきが弱いため、目が上下どちらかに寄ってしまいます。

4. 偽斜視

赤ちゃんのうちは鼻が低く、目の周辺の皮膚が余っています。

その皮膚が黒目の方に寄ってしまい、一見黒目が内側に向いている内斜視に見えます。

斜視ではないため、治療の必要はありません。

赤ちゃんが成長して、目の周辺の皮膚が少なくなれば、自然と治ります。

5. 斜視の診断

フラッシュを当てて赤ちゃんの顔の写真を撮ります。

目の瞳の中央にフラッシュの光が見えれば正常です。

中心からずれていれば斜視です。

一見、斜視のように見える偽斜視も、写真を撮ることでわかります。

6. 斜視の治療

1. 経過観察

赤ちゃんは先天的に遠視が多く、ピントを合わせようとすると寄り目になることがあります。

また、眠いときや目覚めたときに、寄り目になることがあります。

このような場合には、成長とともに視力が向上することで、治ります。

偽斜視と判断された場合にも経過観察を行います。

2. メガネによる矯正

遠視が原因になっている場合、メガネによる矯正を行います。

3. 健眼遮断法

赤ちゃんの目は発展途上のため、早めに治療すれば視力の回復も見込めます。

片方の目があまり見えず斜視の場合、視力向上のため、正常な目を眼帯のようなアイパッチで1日数時間ほど、見えている目を隠します。

見えにくい目を使ってものを見る訓練を行うことで、視力の成長を促します。

4. 手術

斜視が改善されない場合、手術によって目を正常な位置に戻します。

早めに手術することで、視力の低下を防ぐことができるため、2〜3才までの早い段階で行うことがたいせつです。

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7. 先輩ママの「うちの子の斜視体験談」

東京都・3才8ヵ月の女の子・シナモンママより

産後すぐから、娘の右目が外側を向いている気がしました。パパが斜視で、もしかしたらと思ったのです。

健診ではまだよくわからないと言われました。

1才児健診で「気になるなら眼科を受診してみては」と言われ、眼科で写真を見せると「軽度の斜視かも」とのことで、経過を見ることに。

検査はライトを当てて目の動きを見たり、横向きでものを見せたりします。最初は1ヵ月ごとの受診でしたが、今は6ヵ月おきです。

引用元:視線が時々外を向きます。軽度の斜視で定期的に受診中